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ママだけど、ママじゃない

なおこ

娘は3月の末で4歳になります。ママになって4年目。あることをきっかけに、「ママ」の自分と向き合うことができたので、それについて書いてみようと思います。

昨夜はこちらのイベントに参加してきました。

詳しい内容はあくびさん（＠akubichandobin）がブログで紹介して下さってます。

「クソ成長戦略」「唯一無二のキャリアの作り方」「著者になってのし上がる方法」というコミュセラメンバーの先生方の講義後の質問コーナーにて、私は勇気を出してこんな質問をしました。

「文章が書けるようになりたい、と思ってるのにテーマが見つけられません。コツなどありますか？」
「自分は女性で子供もいて、でも理学療法士は取り分け男性社会。そんな中でどうやってキャリアを築いていけばいいのでしょう？」

直前に「テーマが降りてこないとか書くことがないとかじゃなくて、量を書かなきゃダメだよ！」ってお話があったのに、この質問…。でも、ないもんはないんだもん、というのが本音でした。

で、こんなへっぽこな質問だけど

「男性社会にママさんは少ない。だから、それは武器。」

との回答が…。働き方改革が叫ばれる中で、定時できっちり帰れるママさんが管理職になるのは悪いことじゃないし、それを文章するのもアリ。実際にママとしての働き方をPTジャーナルに投稿された先輩方も居るんだとか…。

「武器」と言われた時、頭の中でどーんと音が鳴ったような気がしました。今まで何となく気付いてはいたんだけど、私はどこか受け入れられませんでした。


最初の回復期病院に勤めて6年、出産・育児で1年間休んで時短で復帰。それからの2年間は楽しく働きました。でも同期や先輩はほとんど残っていなくて、気付いたら自分がチームの中で一番、年輩に。下手なミスはできないし、管理職でも常勤でもない立場で後輩にアドバイスもしないといけないし、子供が熱を出せば否応無しに休まなくちゃいけないし。できる！ていうアピールがしたくて常勤の後輩より多く担当を持ったり、でも上司が変わると「そんなことさせられない」って突っぱねられたり。

何より辛かったのは、

「お子さんが可哀想だから早く帰ってあげて」
「病気の時くらい一緒にいてあげたら？」

ていう一言。悪気がないのはもちろん理解しています。
前の職場はシステムが整っているぶん、急な欠勤にもスムーズに対応してもらえたんだけど、周りの負担を増やす申し訳なさがある反面、そんなに必要とされてないのかな、って気持ちが募るばかりでした。

いつの間にか、「ママさん」というカテゴリーに入れられることを、快く思わなくなりました。

子供が3歳になって時短勤務ができなくなるタイミングで転職を決意。家から近い病院で常勤で働くことになりました。

でも、時短勤務していた時に感じた気持ちは、思ったよりもトラウマになってるようで。今の病院でも気を遣ってくれる同僚はたくさんいるんだけど、気づかないうちに私は「ママ」だって言われることを心のどこかで拒んでいます。
それから環境の変化や夫が協力的なお陰で、セミナーや飲み会にも参加しやすくなったんだけど、出先で子供がいることを話すと「今日はどうしてるの？」とか「大丈夫なの？」って聞かれるのを、疎ましく思う自分もいました。自分勝手だなぁ。


就職して間もない頃の私は、PT女性の幸せのロールモデルを、

「結婚→出産→時短で復帰→２人目出産→パートで育児と仕事の両立」

って思ってたんだけど、いざそのレールを歩き出したら、物足りない自分が居ました。もちろん、それが幸せって人もいるし、それは素晴らしいことです。事実、私もそうだって思った‥やってみないとわからないことってあるんですね。

いつの間にか、私は私の家族以外の人たちから「ママ」として扱われることを心のどこかで疎んでいました。他の人たちと同じように見て欲しいと思っていました。全く、自分勝手なやつです。わがままで欲張り。ほんと嫌い。


で、話は昨日のことに戻るんだけど、「武器」と言う言葉は私にとって「現実」だったんだなって思うのです。良い意味で「現実」。

だから素直に「ママで括られるのが嫌だった」って言えた時、私自身が「ああ、私はそう思ってたんだなぁ」って気付けたような、不思議な気持ちになったのを覚えています。

じゃあ、あなたはどうなりたいの？って言われると正直、きちんとした答えは出せないし、何が書けるの？って言われても具体的な答えは出てきません。
でも「才能というのは、書き続けてそこに何もなかったとしても絶望しないことだ」となので、私は私の思ったことを心地よく書いていられたらいいな、と願ってしまうのです。

１５００字くらいでキュッとまとめたかったのに長くなってしまいました。でもとても貴重な経験ができて、昨日は参加して本当に良かったな、と思います。

ママだけど、「ママ」じゃない。これは今の正直な気持ちです。
やっぱり一括りにされるのは気に入らないし、結婚して出産もするのにどうやって40歳までに年収６００万円稼ぐのよ、副業なんてする時間ないわよってイライラしちゃう自分も居るんだけど、あまり周りのことは気にせずに、私は私のキャリアを築いていけたらいいな、と思うわけです。

長くなりましたが、まずは「書くこと」を続けたいと思います。


読んでいただきありがとうございます。まだまだ修行中ですが、感想など教えていただけると嬉しいです。