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大河ドラマ『どうするNHK』。

来年1月から大河ドラマ『どうする家康』がスタートします……が、正直題名を『どうするNHK』に変えた方が良いと思います。久しぶりに日本史研究家らしい事を書きますね。

先ずは家康と言えば今川家に隷属していて桶狭間の戦いの時に独立した話が有名です。どうせ「今川義元が尾張国に侵攻→信長が奇襲で義元を討つ→家康が駿府に戻らず独立する。」と言うストーリーになるでしょうが、史実はぜんぜん違います。

今川義元が尾張国に来たのは、信長の目の前で酒盛りをする為です。悠々と花見をしながら酒盛りをする→黙って眺めるしかない信長を見限った織田家の豪族達が今川家に寝返る事を狙っていました。だから大高城の兵糧入れの役をみんなが嫌がって、家康が担当する事になったのです。みんな酒盛りに参加したかったから。

ところが義元の狙いを読んだ信長が奇襲を仕掛け、ベロンベロンに酔っ払っていた今川義元が死んだ訳です。

そして家康が三河で独立をしたのは、駿府に戻れなかったからです。何故なら今川家の家臣・朝比奈泰朝に「主君が死んだからお前も切腹しろ」と命令されていたから。その時に「まだ子供だから」と家康を逃がしたのが井伊直盛です。

だから泰朝は命令に背いた井伊家を憎んで徹底的に潰し、家康は後に井伊家の生き残り・直政を重臣にしました。井伊家が江戸時代に幕末まで重用された理由は、井伊直盛が家康の命の恩人だったからです。

NHKはまたまた嘘の歴史をドラマで広める訳ですが、本当の戦国史は、通説で語られているよりも、ずっとずっと奥深いです。素人の会社員が解るのに、専門家の先生達はどうして解らないんだろう???




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