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美しい日本の風景

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美しい日本の風景写真集
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2020年9月の記事一覧

松江武家屋敷

松江城のすぐ目の前、松江市北堀町の北堀川周辺は、かつて松江藩の中級武士たちが暮らした屋敷が並んでいた場所。特に松江藩家老に上りつめた塩見家の屋敷があったことから「塩見縄手」と呼ばれ、松江市伝統美観指定地区にもなっているエリアだ。 ■武家屋敷 武家屋敷は、主屋、長屋門・塀などからなり、江戸期の面影を今に伝えています。塩見縄手の名前の由来となったとされる塩見小兵衛も住んだ屋敷で、500~1,000石程度の藩士が屋敷替えによって入れ替わり住んでいました。 主屋はおよそ67坪で、

若松島の「キリシタン洞窟」

若松島の里ノ浦のキリシタンは、明治初めの五島崩れの際、迫害を避けて船でしか行けない険しい断崖の洞窟に隠れたが、焚き火の煙を船に見つけられて捕縛され拷問を受けた。この洞窟は後にキリシタンワンドとよばれ、1967年入口に十字架と3mのキリスト像が設けられた。 ■ハリのメンド 『メンド』っていうのは『穴』っていう意味で、針の穴みたいな形してる。キリスト様を抱いたマリア様に見えるとも言われてます。 ■洞窟 ここに隠れていたのは、3家族12人。約4か月もの間、洞窟で暮らしていたのだ

神話のふるさと「出雲大社」

神々の国と呼ばれる出雲の地に、その象徴のように建つ出雲大社。八雲山を背にした境内には森厳な空気が漂い、数千年の歴史を持つ神殿が厳かに建っています。空を突き刺すような本殿屋根の千木を仰ぎ見ると、壮大な神代の世界も想像に難くありません。神々が集い、古代より人々から仰ぎ尊ばれてきた出雲大社。 ■勢溜の大鳥居 大きな石碑とともに立つ高さ8.8m、横幅12mの鋼管製の大鳥居。ここが出雲大社の正門でこの先から参道が始まります。神門通りの入り口にある宇迦橋の大鳥居から出雲大社本殿までは合

能登「千里浜なぎさドライブウェイ」

千里浜なぎさドライブウェイは、石川県羽咋郡宝達志水町今浜から同県羽咋市千里浜町に至る砂浜の延長約8キロメートル の観光道路であり、千里浜と今浜の一部と出浜の各海水浴場も兼ねている。 日本で唯一、一般の自動車やバスでも海岸線の砂浜の波打ち際を走ることができる道路です。 目の前に日本海の荒波が押し寄せる「千里浜なぎさドライブウェイ」は、日本で唯一、車でビーチを走ることのできる自動車道。ここでしか体験できない、憧れの砂浜ドライブを楽しめる。 ◆飛鳥Ⅱ世界一周クルーズ旅行記 ◆

能登中島駅の「郵便車オユ10形」

■能登中島駅 能登中島駅は、石川県七尾市中島町浜田にある、のと鉄道七尾線の駅である。 愛称は「演劇ロマン駅」。当駅付近に所在する能登演劇堂に由来する。 ■郵便車オユ10形 かつて全国各地の鉄道路線を走り抜けた郵便車。郵便物を運ぶだけでなく、車内ではある作業が行われていました。飛行機やトラック輸送網の発達に伴い消滅した郵便車。 ◆飛鳥Ⅱ世界一周クルーズ旅行記 ◆Adobe Stockで写真・動画を販売してます。 下記アドレスからご覧ください。

柳川の「川下り」

縦横に堀を巡らせた水郷・柳川市。江戸時代に防敵を目的として整地され、今なお残るその美しい掘割は柳川の生活に根付いています。ここでは九州を代表する観光体験「川下り」。船頭さんの案内をBGMに、四季折々の水景を楽しむ約1時間の旅。 ■詩聖・北原白秋の石碑や銅像 途中、柳川市出身の詩人・北原白秋の詩を記した石碑や、作詞した童謡「待ちぼうけ」の銅像などがあり、船頭さんが詩を読んだり、童謡を歌ったりしてくれます。コースの色んな場所に設置されている。 ■橋の下を船頭さんは上手にしゃが

加賀前田家ゆかりの「妙成寺」

妙成寺は、石川県羽咋市にある日蓮宗の寺院。山号は金栄山。日蓮の孫弟子に当たる日像が開祖。日蓮宗の北陸本山で、能登随一の大伽藍をもつ。本堂、五重塔、祖師堂、経堂など10が国の重要文化財に指定されている。塔頭が五寺ある。 ■重要文化財指定の「二王門」 二王門は、国の重要文化財に指定されており、1625(寛永2)年に建立されました。“阿形”、“吽形”の二王が配置されていることから、二王門と言われています。 ■重要文化財指定の「五重塔」 4年の歳月をかけ建立され、1618年に完成

絶景の「室蘭八景」

室蘭市を代表する観光スポットである室蘭八景。「地球岬」や「トッカリショ」などの大自然が広がる景勝地や絶景スポットもたくさんあります。そんな数ある名所の中から一般市民の投票などで選んだベスト8が「室蘭八景」です。 ■地球岬 語源の「ポロ・チケップ」(親である断崖)が、チケウエ~チキウ、チキウ~チキュウと転化し地球岬という当て字が使われたといわれています。100メートル前後の断崖絶壁が連なり、快晴の日には遠く恵山岬や下北半島も眺望できる国内でも有数の景勝地です。 ■金屏風・銀

八重山諸島「西表島」

西表島は日本の南西部に浮かぶ離島、八重山諸島に属する島で、イリオモテヤマネコが生息する西表石垣国立公園の一部です。亜熱帯植物のマングローブの森林を流れる浦内川の上流には、カンビレーの滝とマリユドゥの滝があります。 ■日本最大のマングローブ群林「仲間川」 日本に植生するマングローブのうち、約25%が生育しているといわれる仲間川。流域一帯のマングローブ林が「仲間川天然保護区域」として国の天然記念物に指定されています。 ■サキシマスオウノキ マングローブ林が生い茂る川の上流にあ

世界遺産の「平等院」

平等院は、日本の近畿地方の、京都府宇治市宇治蓮華に所在する、藤原氏ゆかりの仏教寺院。山号は朝日山。開基は藤原頼通、開山は明尊。本尊は阿弥陀如来坐像。 宗派は17世紀以来天台宗と浄土宗を兼ね、現在は特定の宗派に属さない単立寺院となっていて、最勝院と浄土院が年交代制で共同管理している。 ■国宝「鳳凰堂」 平等院のシンボルと言えるのが、こちらの「鳳凰堂」。平等院が創建された翌年の1053年に完成した色鮮やかなお堂です。 創建当時、阿弥陀堂や御堂と呼ばれていたのですが、江戸時代にな

重要伝統的建造物群保存地区の「角館」

深い木立と重厚な屋敷構えが今もなお藩政時代の面影を残す街、角館。東北の小京都と呼ぶのにふさわしい風情を、町全体に漂わせた桜の名所です。 角館の武家屋敷は、うっそうと茂る木立に囲まれて、敷石と土間の感触が心地よく、苔むした庭石や楓、桜の折々の表情は、枝垂桜のふるさと、京都を思わせます。 ■武家屋敷石黒家 石黒家は佐竹北家の用人を勤めた家柄で、家伝によると1853年に現在地に移転したとなっています。門を入ると起り破風に懸魚のついた正玄関と脇玄関があります。母屋は萱葺で庭に築山、

南アルプス「新穂高」

■新穂高ロープウェイ 北アルプス登山の玄関口でもある教皇2156mの西穂高口駅までを第1と第2ふたつのロープウェイで結ぶ日本有数の山岳ロープウェイです。第2ロープウェイは日本唯一の2階建てゴンドラとなっています。西穂高口駅展望台からは360度広がる北アルプスのパノラマが楽しめ、槍穂高連峰などが圧倒的な迫力で迫ってきます。 ■西穂高口駅の屋上 西穂高口駅の屋上にある展望台。 西穂高岳、槍ヶ岳、笠ヶ岳などの北アルプスの山々が 360度の大パノラマで楽しめます。 焼岳 奥穂高

世界遺産の「仙巌園・尚古集成館」

350年以上の歴史がある島津家の別邸は、1658年に島津光久が景勝地であった磯に造営。その後、島津重豪をはじめとする島津家歴代が整備などを行いました。桜島を築山に錦江湾を池に見立てた雄大な借景庭園で、琉球国王から贈られた望嶽楼など中国文化の影響も。 ■尚古集成館 尚古集成館は、反射炉跡や旧鹿児島紡績所技師館(異人館)などとともに、「旧集成館機械工場」として上記の「旧集成館」に含まれる。尚古集成館は、同じく鹿児島市内の定番スポットである「仙巌園」と同じ敷地内にあり、入場料を払

北海道北端の島「利尻島」

利尻島は、北海道の北部、日本海上に浮かぶほぼ円形の島である。面積182.11km²。日本の島嶼部で18番目に広い面積を有している。北には礼文水道を挟み礼文島が浮かぶ。 ■オタトマリ沼 利尻島の南部、沼浦にある利尻山を写し込む美しい沼がオタトマリ沼。爆裂火口の底が泥炭地となったもので、沼の周囲は爆裂火口内に発達したという北海道では特異な湿原が広がっています。 ■夕日ヶ丘展望台 利尻島で一番美しいサンセットスポット。ここは、右手にペシ岬、左手に礼文島、目の前には日本海の大海原