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リスナーさんが選ぶ「好きな火の鳥エピソードランキング」発表!

今回はみなさんの「好きな火の鳥ランキング」発表いたします。

以前にこのチャンネルで
「みなさんの好きな火の鳥エピソードを教えてください」
いう記事をアップしておりまして
そこに寄せられたコメントを集計した結果を今回発表したいと思います。

ですので…完全非公式ランキングであります。
また
動画自体もチャンネル登録者数が1000人未満の時に配信した動画ですので
再生数もコメント数も非常にささやかなものではありますが
このチャンネルにコメントをお寄せいただいているということで
真の手塚治虫好きであろうと思います。

全巻チャンネルリスナーによる全巻チャンネルオリジナル
そういう意味では非常にマニアックなランキング結果がお届けできるのではないかと思っておりますので
ぜひ最後までご覧いただければと思います。


集計方法は貴重なコメントを元に
1位5点
2位4点
3位3点
とし以下順位のないコメントは1点として換算

その合計値で今回のランキングとしました。
ちなみにギリシゃ、ローマ編はエピソードから除外としております。


それでは火の鳥好きなエピソードランキングいってみましょう。

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さぁそれでは早速12位から見ていきましょう。
ちなみにボクのランキングも最後に発表いたしますので
興味がある方はぜひ最後までお付き合いください。

さぁいきましょう。


12位…3点獲得
「羽衣編」
です。

これはまぁ順当なんじゃないですかね。
書き換えも多かったし
正式なエピソードからも逸脱しておりますし短いし火の鳥も出てこない。
ほかのエピソードと比べてしまうとやはり
ちょっと劣るかなという感じですね。

という訳で羽衣編が12位でした。

ある意味でここからが本番(笑)



さぁそれでは11位いきましょう。
11位…15点獲得
「生命編」
です。


これは意外でしたね。
クローン技術という現代社会に最も近い火の鳥
あまりにも現実と近いためファンタジー要素が感じられなかったからなのかも知れませんけど
そうですか…
ボクの中ではもっと上なんですけどねぇ
なるほどです。

火の鳥っていつ読むかによってイメージや解釈が揺れるという特徴があるので、ぜひ今この時代にこの生命編読んでみて欲しいと思います。
ボクもこの動画録るために読み返したら
やっぱり受けた衝撃が違いましたからね。
マスコミの暴走や人間狩りなんていうゲーム性
遠くない未来に起こり得るであろう問題提起が示されているメッセージは
今を生きているこの時代にこそ読んでおきたい火の鳥でした。


続いて10位いきましょう。

10位…17点獲得
「乱世編」
です。


平家物語を題材とした「手塚版新平家物語」
順当と言っちゃ失礼ですけど収まるところに収まっている感じですかね。

手塚治虫が描くすさまじい世界観というより史実に沿って繰り広げられる
火の鳥改め火焔鳥を追い求めるドラマが主体なので
変態的な手塚イズムが薄い作品でもあります
ですから衝撃度、変態度はやや低め、他のエピソードと比較してしまうと
やはりこの位置に収まってくるのかなと。
魅力は空虚なものに振り回され続ける人間の愚かさ
その対比に描かれる弁太の純真さ
ぜひそこに注目してみて頂きたいですね。



はいでは、続いて9位いきましょう。

9位…18点獲得
「望郷編」
です。


これは早い!
マジですか?
これボク大好きなんですけどね。
まぁハンパない書き換えがあったり羽衣編との連結が断ち切られたり
曰くつきのエピソードだけに完成度からみるとやや劣ると感じられるのかも
知れませんけどラストのズダーバンのセリフなんか
人間としてというか、人類として種の繁栄とはなんたるかとか
ロミの我が子と子孫を残す選択をする件なんかなかなかに深い作品なんですけどねぇ。
ふむう…

生命として種族を残すことに特化した珠玉のエピソードだと思うんですけど
この位置ですか…。なるほど。
はい。個人的感情がちょっと強く出てしまいましたが9位望郷編でした。



つづいて8位いきましょう。


8位…22点獲得
「ヤマト編」
です。


なるほど…ヤマト編ここに来ますか。火の鳥で最もギャグタッチで
最もシンプルで分かりやすいエピソードがここにランクイン
永遠の命をどう使うのか?
自分は何をするのか?

という非常に分かりやすい構成で
個人的にはシリーズの中で最も
読み解きやすいエピソードだと思います。
小学生とかにも理解しやすい内容なので小さい頃に読んで
その記憶に残っているという方も多いのではないでしょうか。

心優しい主人公、そして他のエピソードとの連結も徐々に見えてくる火の鳥として印象が強いエピソードになったのかも知れませんね


つづいて7位いきましょう。


7位…23点獲得
「異形編」
です。


なるほど異形編ですか
短い作品ながらここにランクインなんですね。
まぁ長ければいいって話でもないんですけど…
望郷編、生命編よりも上にくるとはちょっと意外。
これはドストエフスキーの罪と罰をモチーフにした手塚版「罪と罰」。

注目は「30年後の自分に殺され続けると言った破壊的な発想」
これぞまさに手塚治虫の真骨頂と言える設定でしたね。
簡単に火の鳥の世界観を知る意味では手軽に読めるので初心者の方にはいい短編になっています。



つづいて6位いきましょう。


6位…25点獲得
「宇宙編」
です。


来ました。宇宙編!
冒頭数ページでの物語の引き込み方はまさに漫画のお手本
ミステリーありサスペンスあり
そして漫画の表現方法の在り方に果敢に挑戦した手塚先生のコマ割りは必見です。
これは本当に見る価値あります。

今見ても斬新と言いますか
コマ割りの妙技については日本漫画随一でしょうね。
ズバ抜けて異才を放っております。
クライマックスも手塚先生の変態度が爆裂した愛の表現が展開してますから
その衝撃度が宇宙編の魅力を一段も二段も引き上げているのかも知れません。
火の鳥を語る上でも欠かせないエピソードですので
6位にするのは惜しいくらい完成度を誇る屈指のエピソードだと思います。


6.7.8位は僅差でしたね
さぁいよいよここからベスト5に入って参ります。
ここからはちょっとワンランク上がります。



つづいて5位いきましょう。

5位…33点獲得
「鳳凰編」
です。



マジすか?

火の鳥最高傑作の一角が早くも5位にランクイン
これは衝撃でしょ。
火の鳥と言えば「我王」というくらい個性的で有名なエピソードでもあり数々の著名人たちが絶賛する火の鳥の代表作とも言える鳳凰編
面白さと言う読者個人のものさしではなく
手塚先生本人のある種の最高到達点ともいえる屈指のエピソード
いや~これは興味深いランキングですね。

でもある意味で全巻チャンネルリスナーさんであれば
ほかのエピソードも読みこんだ上でのランキングだと思うので
鳳凰編しか見ていないっていうペラペラなランキングではないという
超ポジティブな結論に至っております(笑)

鳳凰編が5位ですからそりゃあ他のエピソードも読み散らかしてますよね。
という訳で本命鳳凰編がなんと5位という結果でございました。


つづいて4位いきましょう


4位…35点獲得
「黎明編」
です。

記念すべき火の鳥のデビュー作

黎明編はデビュー作だけあって作品の初々しさとか荒々しさ
そして未完成感がまだ漂いながらも
既存の漫画の価値観を変えてしまうほどの規模感
スケールの大きさに圧倒され
手塚先生の迸る衝動が伝わってくる力強さがあります。

成熟されていない火の鳥を感じますが
それだけに勢いがありボリューム感はハンパないです。
画のタッチも手塚初期作に近く児童漫画の立ち位置ですので
お子様にも非常に良い作品だと思います。


いよいよここから
火の鳥ベストエピソードランキングのベスト3の発表です。


3位…39点獲得
「復活編」
です。


おめでとうございます。

何がおめでとうなのか分かりませんけど(笑)

復活編は前作鳳凰編でひとつの到達点に達した直後の作品であり
その有り余る創作意欲が手塚先生お得意のSFを舞台に移したことで
さらに爆裂した問題作になっていますね。

ロボットの存在を通して「人間とはなんだ?」を問いかけてきたテーマは
見る人に特大級の衝撃を与えました。
あのロビタの秘密やロボットの集団自殺などは火の鳥屈指の名シーンに挙げる人も多いのではと思います。

という訳で「復活編」が3位ランクインでございました。


残るは2つ
ということはもう
アレとアレの戦いですがさぁどちらが1位のなったのでしょうか。
ここからは得点が跳ね上がります



それでは2位の発表いきましょう。



2位…54点獲得
「太陽編」
です。


おめでとうございます。
人気ありますね。太陽編、
実質的には最後の火の鳥であり手塚先生晩年の超大作です。

1300年もの時間軸の過去と未来とを行ったり来たりする巧妙な
ストーリー展開、そして仏教を外来宗教である夷狄の存在として描いている
ある意味で手塚治虫の宗教観が一番滲み出ている傑作!

作中で火の鳥はこう言い放つんですよね。
「宗教戦争はいつも醜い」って。

このセリフの意味するところは何か
人類の愚かさを何千年という時を超えて描く火の鳥のエグさに打ちのめされた読者も多いのではと思います。
火の鳥でしか描けない、火の鳥ならではのストーリー展開
十二分に火の鳥の持つ異次元の世界観を体験できる傑作ですね。
納得の第2位でした。


さぁついに来ました
いよいよ第一位でございます。


まぁもう分かりかと思いますが


1位…78点獲得
「未来編」


こちらは2位と24点も引き離してのぶっちぎりの1位でした。

火の鳥の最高傑作と呼んでも過言ではないでしょう。
その圧倒的な世界観は日本漫画史上、いや世界中どこ探してもこんなぶっ飛んだマンガは見当たらないくらいドエライマンガになっております。

何百年、何千年ってスケールじゃないですよ。何億年ですからね(笑)


気が遠くなるとはまさにこのこと。果てしなさナンバーワンです。

しかも火の鳥とは何たるかを示している最重要エピソードでもあり
実質火の鳥の最終章でもある本作
それをエピソード2回目にして描いてるというぶったまげぶり
連載1回目の次が最終回ですからね。
発想が異次元すぎて着いていけません(笑)
とにかく何から何までぶっとんだ火の鳥未来編はやはり多くの読者にインパクトを与えたようですね。
文句なし堂々の第一位でありました。



ちなみにボクのランキングですけど
ベスト3だけお伝えしておきますと

1位は未来編、これは皆さんと一緒でした。
2位は復活編
3位は鳳凰編ですかね。

これ以前とランキングが違うんですけど動画作成にあたって改めて再読したらやっぱ読むごとに印象変わってきますね。
その時々で好みと言うか、
感じ方が変化するといいますか受け取り方が異なっちゃうんですよね。
ぜひ皆さんも今、改めて火の鳥シリーズを読み返してみてください。

きっとこれまでとは違う感覚が吹き上がってくると思います。
再読する度に形を変える火の鳥はまさに人生の1冊
いつ読んでも新しい感動を運んでくれる至極の一品ですから
一家に一冊本棚に並べておくことをオススメします。

そしてこの記事を見てくださっているにも関わらず
まだ火の鳥を読んだことがない方。
今すぐリンクからポチって読んでみてください。
これはもう日本国民の義務ですよ(笑)


いきなり全部とは言わず今回の記事を参考にしていただきまして
ご自身の興味があるエピソードから手に取ってみるのがよろしいかと思います。


というわけで今回はリスナーさんが選ぶ
火の鳥ベストエピソードランキングでした。

火の鳥の裏設定記事もよろしければどうぞ。

最後までご視聴くださりありがとうございました。

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