占星術でひもとくジェネレーションギャップ
年齢が大きく離れると、いろいろとギャップが生じるもの。
そうしたジェネレーションギャップが何故起きるのかについては、占星術的な観点からも説明がつきます。
そこで、今回は、占星術的ジェネレーションギャップについて、簡単に説明していきます。
世代の価値観に影響する星たち
占星術は、おもに10個の天体から、人の性質や運気を読んでいくもの。
(小惑星や感受点と呼ばれるものもありますが、ここでは割愛します)
月、水星、金星、太陽、火星、土星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星
この10個の天体は、月から遠ければ遠いほど、公転周期が長くなります。
ということは、ホロスコープの12の星座のうち、ひとつの星座に留まる時間が長い。
つまり、個人よりも世代の価値観に影響していくわけですね。
特に、世代の価値観を知るときには「トランスサタニアン」と呼ばれる星たちを見ていきます。
トランスサタニアンとは
トランスサタニアンとは、土星よりも遠くにある星のこと。
天王星、海王星、冥王星を指します。
天王星
天王星は、創造と改革の星。
水瓶座の支配星で、未来、変化、改革、平等、博愛、論理的、オリジナリティ、などのキーワードを持ちます。
インターネットも、天王星の管轄ですね。
この星の公転周期は約84年。
ひとつの星座には、約7年滞在します。
7年かけて、その星座のテーマに新しい風を吹き込みます。
ちなみに、2019年に、お金や所有がテーマの牡牛座に入りました。
占星術やスピリチュアル界隈で「収入革命」と話題になっているのはこのためです。
海王星
海王星は、神秘的感覚の星。
魚座の支配星で、創造力、神秘、芸術、迷信、精神世界、霊的なもの、夢、あいまいさ、などのキーワードがあります。
薬やお酒なども、海王星の管轄です。
水っぽいもの、と考えるとわかりやすいですね。
良くも悪くも、コップからこぼれた水のように、ブワ~ッと広げます。
木星も拡大の星ですが、こちらのほうが境界線があいまいな感じですね。
この星の公転周期は、約165年。
ひとつの星座に、約14年滞在します。
天王星よりも長めの時代背景を読み取ることができますね。
冥王星
冥王星は、目には見えないものを司る星。
蠍座の支配星で、破壊と再生、生と死、因縁、大変動、セクシャリティといったテーマがあります。
0か100か、というのが、この星の特徴。
普段はじっとしていますが、ここぞというとき、火事場の馬鹿力的にドカーン!と発動します。
この星の公転周期は、約248年。
ひとつの星座に、約21年滞在します。
(楕円軌道のため、年数には差があります)
冥王星が発見されたのが1930年なので、それからまだ12星座を一巡していません。
後に楕円軌道であることもわかったくらいで、まだまだ謎が多いとされています。
そういえば、タロットの死神のカードって、冥王星が支配している蠍座と関連があるのですよ。
まさに生と死、0か100かですね。
結論
ネイタルチャート(出生図)やトランジット(進行図)では他の星との絡みも見ていく必要がありますが、トランスサタニアンの星が、ひとつの星座に滞在する間に生まれた人たちは、だいたい同じような価値観を持ちやすいといえます。
つまり、何が言いたいかというと…
ジェネレーションギャップは、あって当然
ってことです。
そもそも、人はみんな違うのだから、世代でも違いがあって当然。
今どきの若い人はとか、これだから古い人はとか、新人類とか宇宙人とか、感じるところはいろいろあるだろうと思います。
しかし、自分たちの世代の価値観やあり方・やり方を他の世代に押し付けるのも、他の世代の考え方を頑として受け入れないのも、長い目で見ると無理が生じてきそうです。
あたりまえにあるギャップを、楽しい方向に使って、活かしあっていけたらいいな。
と、私は常々思っています。
余談:わが家のジェネレーションギャップ
私と夫は3歳差で、夫のほうが年下。
歌番組を見ていると
「あー、この曲、中学生のときに流行ってたわー」
(私:そのとき高校生)
「この曲、高校生のときにめっちゃ聴いてたわ」
(私:短大卒なので、すでに社会人)
たった3年でも、なかなかのギャップですよ…
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