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森の生活

小学生の頃から魔女に憧れて、自給自足や自然の中で暮らすことに憧れていました。もうひとつの夢はイギリスに住むことでした。      

大学生の頃、ヘンリー・デイヴィッド・ソローの「ウォールデン 森の生活」を読んで、ソローのような暮らしがしたいなと思っていました。

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ヘンリー・デイヴィッド・ソロー                    (Henry David Thoreau 1817年7月12日 - 1862年5月6日)     は、アメリカ合衆国の作家・思想家・詩人・博物学者。
ウォールデン池畔の森の中に丸太小屋を建て、自給自足の生活を2年2か月間送る。代表作『ウォールデン 森の生活』(1854年)は、その記録をまとめたものであり、その思想は後の時代の詩人や作家に大きな影響を与えた。                ー ウィキペディア(Wikipedia)より ー

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WWOOF  ウーフ という有機農家さんでボランティアができる制度を雑誌で見つけて2003年にイギリスに行き、南西地方と、ウェールズ地方を周りました。                             Tinkers Bubble ティンカーズ バブル というところは面白いと教えてもらって、森の生活をしている方々のところにお手伝いさせてもらいながら滞在させてもらいました。その時には15人位の方が共同生活していたとおもいます。ボランティアは5人くらい来ていました。牛の世話をする人、野菜を育てる人、りんごジュースを絞る人、力仕事をする人、ご飯の当番、それぞれの担当があって、いろんな体験をさせてもらいました。         その中でも、マイクという設立者の長老のようなかた、火のおこし方を教えてくれたスティーブ、いろんなものを作っているメアリーさんという魔女なような方に出会って、色々教えてもらいました。

住む場所は、沢山あって、全部手作りでした。最初はベンダーという手作りのテントのようなものに泊まらせてもらいました、個人個人が、毎日自分の分の薪を拾って、自分で火をおこして、薪ストーブをつけます。     それまで、焚き火をしたことすらない人生だったので、何もかも新鮮で、おとぎの国にいるようで、とても楽しい滞在でした。

WWOOFでは、いろんな国の沢山の素敵な方々に出会いました。WWOOFのことはまた別で書こうと思います。


WWOOF 旅の途中でパートナーに出会い、2005年からイギリスに住みはじめます。                               2008年あたりに同じ歳の女の子の友達が、モンゴルのゲルを取り寄せて、ゲルで生活しはじめました。その友達に大きな影響をうけて、2009年に友人が住んでいたキャラバンを買うことになって、キャラバンに住みながら森の中での生活をパートナーと始めました。

焚き火でご飯を作ったり、野草やキノコをとって食べたり、でも近くの村までは歩いて10分くらい、村のお店ではオーガニックの食材が買えるという夢のような暮らしでした。

有難いことに美味しい湧水がすぐ近くにあったので、飲み水は湧水、他は雨水を溜めて暮らしていました。電力はソーラーパネルで、キャラバンの中での料理はガスボンベを使っていました。                冷蔵庫の代わりには、地面に大きな四角い穴を開けて大きな石を敷いて鉄の蓋をして使っていました。お風呂はなかったので、お湯を沸かして、大きいたらいのようなものの中で髪と身体を洗ったりしていました。

森の中なので、夏に気が生茂り、9月くらいからは、日光木々に隠れ始め、秋冬には日の当たる時間が減りはじめ、ソーラーパネルのパワーも弱くなって、蝋燭で生活する時期もありました。                冬が厳しかったので、その間友人の家のお部屋を借りたり、日本に帰ってきたり、違う国にいた冬もあります。ある冬は1人で森の暮らしをしてみようと思って暮らしました。 

冬の森の朝はとても寒くて、まずキャラバンの薪ストーブに火をつけることから始まります。夕方真っ暗ななか、仕事から帰ってきて、またまず火をおこす、薪ストーブの上で、お湯を沸かしたり、料理もしたり、生きるために火をおこすという生活をできたことに凄く感謝しています。

木、火、水、日光、自然、のありがたさを体感した暮らしでした。

この暮らしのなかで、ローチョコレート にも出会いました。ベーシックなローチョコレート ならば、お湯を沸かして、湯煎ができれば森でも、どこでも作れます。

そして、マーク ボイル(マネーレスマン)の講演をフェスで聞いて、凄く影響をうけて、お金をなるべく介さない生き方をしようと試みていた時期でもありました。

話を戻しますが、その後色々な事情から、森では暮らすことができなくなって2015年にキャラバン生活は終わり、その後キャラバンは素敵なご夫妻に引き取られました。

それからは、近くのある方の農場地の中にある小屋のようなところに住み始めました。                             水道からお水がでて、お湯が出てくることに、最初は凄く感動しました。シャワーを毎日使うこと、電気も使えるし、冷蔵庫も、オーブンもある暮らし。最初は、罪悪感を感じたのも覚えています。

慣れとは怖いものですが、小屋に住み始めたおかげで、電気を使えるようになって、キッチン、冷蔵庫を使えるようになり、バイタミックスも購入したり、許可も申請して2016年には本格的にローチョコレートを作り始めました。                                それからしばらくは、料理の仕事とローチョコレート 中心の暮らしになっていましたが、もう一度自然になかで暮らすことを今また、考え始めています。

森の中での暮らしは、今思い出すと、前世のできごとのようで、夢のようですが、本当にすごく楽しかったです。

森に住んでいる頃に影響をうけたイギリスの方々。           沢山いらっしゃいますが少しご紹介します。


WWOOF   

https://wwoof.net/

https://www.wwoofjapan.com/main/index.php?lang=jp

Tinkers Bubble 

http://tinkersbubble.org/index.php

Tony Wrench

https://thatroundhouse.info/

Emma Orbach

https://citydesert.wordpress.com/2013/09/12/emma-orbach-welsh-hermit/

https://www.youtube.com/watch?v=U-7O-fIYSsY&t=577s


Lammas  ラマス

https://lammas.org.uk/en/welcome-to-lammas/

https://www.youtube.com/watch?v=wSqPs51iY18


Mark Boyle マーク・ボイル (Moneyless Man)

https://www.youtube.com/watch?v=5uTyjvAO6ww

著書
"The Moneyless Man: A Year of Freeconomic Living" 2010.
(邦題『ぼくはお金を使わずに生きることにした』吉田奈緒子訳 2011年  紀伊國屋書店刊)










                              





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