清水寺の思い出

 修学旅行で清水寺に行った。そこで印象的な出来事があったので覚えているのだが、清水寺には3つの水がある。今調べたら、一つは学業成就で、一つは恋愛成就で、もう一つは延命長寿らしい。僕の時は「賢くなる」と「イケメンになる」と「健康になる」と聞かされた気がする。僕は迷わず「賢くなる水」を飲んだのだが、ほとんどの人が真ん中の「顔が良くなる」水を飲んでいた。顔より頭のほうが大事じゃないか?と思ったのでよく覚えている。

 醜形恐怖の人間に「幸せなブスになればいいじゃん」と言うと「自信満々のブスができるだけじゃん」と言われた。「不幸な美人より幸福なブスのほうがいいでしょ」と言ったら「不幸な美人のほうがいい」と言われた。頭がおかしいと思った。
 みんな美容や整形に命をかけているくせに、心のことは全く気にかけない。幸福になったり不幸になったりするのは「心」なのだから、そんなガワよりも本丸の「心」を攻め落とすのがコスパがいいと思うんだけれど、みんな自分の心は無視をする。

 僕が偏っているのかなあ?僕はガワなんかどうでもよく、自分の心が平安であるのを望んでいるので、髭も髪の毛も伸ばしっぱなしで、瞑想ばかりしている。祖母に麻原みたいだと言われた。

 僕は、僕が間違っていると全く思わない。だって「心」が幸福の色になったり不幸の色になったりするのだから、心が一番大事だ。いくら金があっても美形でも、心が不幸の色をしていれば、幸福な乞食のほうがいい。
 
 僕がズレているのかもしれない。僕は元々きわめて内向的なので、偏っているのかもしれない。けれども、周りを見渡す限り、僕の心が一番平安である。偏っていてよかったのかもしれないな

勉強したいのでお願いします