仏教の布教とかあれこれ

 仏教が広まればいいと思う。社会の底辺掲示板に11年間生息しているので余計そう思うだけだと思うが、若者のメンタルヘルスが終わっている。友人は4人自殺した。みんな10代だった。全員をケアすることは、物理的にも精神的にも不可能だ。全員に魚を配ることはできないが、魚釣りの方法を教えることはできる。仏教でなくてもマインドフルネスだけでもいいと思うが、資本主義アンチっぽい仏教の思想も同時に摂取することで効果が高まると思う。

 結構障壁がある。
①抹香臭い。お葬式の時の宗教だと思われている。

②胡散臭い。仏教科を卒業していて福祉の仕事をしている人に「マインドフルネスとか取り入れないのですか?」と聞いたら「それはちょっとスピってない?」と言われた。数年前に、意識高い系にマインドフルネスが流行った時期があったが、旬が過ぎて「瞑想」は「アッチ系」だと思われるようになってしまった気がする。

③古臭い。僕自身は「坐禅」って格好いいなあと昔から思っていたが、前近代的で、非科学的なモノだと見られているっぽい。

④しんどい。僕は「真理が知りたい」という宗教的なパッションがあったので乗り切れたが、瞑想の波に乗れるまで時間がかかる。正確な時間は分からないけれど、ダライ・ラマは50時間、Googleでマインドフルネス研修をしている人は100時間程度で人生が変わる程度の効果を得られると言っていた。

 このブログを見て瞑想を始めた、とかサポートやコメントを頂けることもあるのでこうやって情報発信をすること自体には意義があると思う。俗にいうインフルエンサーになれるといいと思うんだけれど、そういうのは苦手だ。

 ティク・ナット・ハン師やダライ・ラマ、スマナサーラ師やプラユキ師など、人格的にも教学的にも優れた方が活躍されている中で、自分ができることってなんだろうと考えると「時間が有り余っていること」「インターネット世代であること」「自閉症の勢いで勉強が好きなこと」とかだろうか。

 人に指導したり、教えたりする立場ではないけれど「情報」を発信することで、偏見やハードルを廃したい。楽になるのならば、認知行動療法でも自律訓練法でもポリヴェーガル理論でもACTでもなんでもいいと思うが、僕は瞑想が一番楽になる方法だと感じた。対症療法ではなく「根治」だから、根っこから苦しみがなくなる。

 瞑想って言語化できないからもどかしい。マインドフルネスも「気づき」もよく分からない。「観察」は結構いいと思うけれど、研究者みたいな印象がある。「サティ」というのが中立ぽくて好きだが、非仏教徒にサティと言ってもよく分からないと思う。「知る」というのはなかなかいいんじゃないかと思った。身体の状況を知る。思考を知る。「思考にハマる人」ではなくて「思考を知る人」になってくださいとかよく聞く。
 一番いいと思ったのは「注意」だろうか。「意を注ぐ」というのは瞑想でやっていることそのものだし、一般的な言葉なのでうさん臭さもない。
 だから「瞑想」を言い換えると「一日の中で"注意"する力を練習する時間を作る。坐って鼻先に注意を向けても良いし、歩きながら足の裏に注意を向けても良い。必然的に思考に注意がとられるが、誰でもそうなるので、引き続き注意力の訓練をする。そうしていると日常でも身体の状態や感情に注意が向けられるようになっていくので、それを続けていると感情をメタ的に注意することができるので、感情や思考に巻き込まれることが減ったり、それらを理解することができるようになる」
 うーん。やっぱ「気づき」のほうがいいかもしれない。胡散臭くなくて分かりやすい言葉がないだろうか?

 「しんどい」という問題に対しては、「慈悲の瞑想」がいいんじゃないかと思う。慈悲の瞑想というのは「生きとし生けるものが幸せでありますように」と念じることなのだが、念じていると暖かい気持ちになるし、気持ちがいい。スッキリする。それに加えて「注意」「気づき」の訓練にもなると思う。慈悲の瞑想を続けてたら、あっという間に人間関係が改善した、とかよく見聞きするので、効果に即効性のある慈悲の瞑想を最初にするのは良さそう。いつか詳しく書こうと思うけれど、僕の実感的に人に話しかけたりする行動のハードルや恥ずかしさが減るような気がする。

 これを聞きながら一緒に念じている。

 哲学の用語で言語化してみたり、例え話をしてみたり、まあいろいろ方法はあると思う。昔に読んだカーネギーの「人を動かす」が良かったので、「影響力の武器」とか買ってみた。

 瞑想体験の言語化や、西洋哲学との架橋などは個人的に興味があるのでチャレンジしたい。ブログに書くアイデアは無限に湧いてくるのでメモしているんだけれど、結構溜まってしまった。ブログの方向性に悩む。雑多なブログにはしたくないので、マガジンなどをきちんと整理しようかな…。節目でもなんでもないけど、今後もよろしくお願いします

 

勉強したいのでお願いします