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パルム・ドール全部みる

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カンヌ国際映画祭の最高賞パルム・ドールの受賞作品の論評です。
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#カンヌ国際映画祭

ボブ・フォッシー監督『オール・ザット・ジャズ』めくるめく自伝的名作

<作品情報> <作品評価> 60点(100点満点) オススメ度 ★★☆☆☆ <短評> おいしい水 自…

衣笠貞之助監督『地獄門』色彩豊かな時代劇

<作品情報> <作品評価> 55点(100点満点) オススメ度 ★★☆☆☆ <短評> おいしい水 一…

ジュスティーヌ・トリエ監督『落下の解剖学』作家は夫を殺したか?

<作品情報> <作品評価> 75点(100点満点) オススメ度 ★★★☆☆ <短評> 上村 いやー、…

エミール・クリトリッツァ監督『パパは、出張中!』ダークな社会風刺劇

<作品情報> <作品評価> 80点(100点満点) オススメ度 ★★★★☆ <短評> 上村 主人公の…

ローラン・カンテ監督『パリ20区、僕たちのクラス』フランスのリアルな教育現場

<作品情報> <作品評価> 50点(100点満点) オススメ度 ★★☆☆☆ <短評> 上村 まるでド…

リューベン・オストルンド監督『逆転のトライアングル』容赦ない地獄絵図

<作品情報> <作品評価> 80点(100点満点) オススメ度 ★★★☆☆ <短評> 上村 前半はす…

ヴィム・ヴェンダース監督『パリ、テキサス』至高のロード・ムービー

<作品情報> <作品評価> 80点(100点満点) オススメ度 ★★★★☆ <短評> 上村 非常に不思議な作品でした。ストーリーラインだけ聞くとシンプルすぎるロードムービーなのですが、微妙に張り詰めた空気感や美しい撮影で見事に描いています。 人を愛するとはどういうことか考えさせられます。一見ハッピーエンドとは程遠いように見えますが、男の顔は不思議と晴れやかなように見えました。 自分本位で愛し愛されるだけでは結婚生活は上手くいかなくて、不条理でも相手に自分を差し出し、

ラース・フォン・トリアー監督『ダンサー・イン・ザ・ダーク』トラウマ映画の決定版!

<作品情報> <作品評価> 90点(100点満点) オススメ度 ★★★☆☆ <短評> 上村 「これは…

ジュリア・デュクルノー監督『TITANE/チタン』歪んだ劣情の終着とは…

<作品情報> <作品評価> 70点(100点満点) オススメ度 ★★☆☆☆  <短評> 上村 身体の…

コーエン兄弟監督『バートン・フィンク』ホテルで起こる奇妙な出来事

<作品情報> <作品評価> 70点(100点満点) オススメ度 ★★★☆☆  <短評> 上村 蚊の音…

エミール・クストリッツァ監督『アンダーグラウンド』圧倒される一大叙事詩

<作品情報> <作品評価> 75点(100点満点) オススメ度 ★★★★☆ <短評> 上村 これは色…

クロード・ルルーシュ監督『男と女』高純度のラブストーリー

<作品情報> <作品評価> 80点(100点満点) オススメ度 ★★★★☆  <短評> 上村 なんて…

マーティン・スコセッシ監督『タクシードライバー』ニューヨークの闇に生きる男

<作品情報> <作品評価> 80点(100点満点) オススメ度 ★★★★☆ <短評> 上村 トラビス…

チェン・カイコー監督『さらば、わが愛 覇王別姫』京劇界をじっくり描いた濃密な3時間

<作品情報> <作品評価> 95点(100点満点) オススメ度 ★★★★★ <短評> 上村 映画という総合芸術の集大成、といっても過言ではないでしょう。激動の時代に生きる3人を描いた大河ドラマです。 石頭のすっとんきょうな性格とか小豆の中性的な美しさが素晴らしいのは勿論、最初はヒールかと思った元娼婦の菊仙のキャラクターがどんどん厚み、深みを増していくのが凄い! 日本軍、民国政府、四人組と二転三転する権力、前の政権におもねっていた者は責められ投獄、処刑されるという世の