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パルム・ドール全部みる

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カンヌ国際映画祭の最高賞パルム・ドールの受賞作品の論評です。
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ウィリアム・ワイラー監督『友情ある説得』端正な宗教ドラマ

<作品情報> <作品評価> 70点(100点満点) オススメ度 ★★★☆☆ <短評> おいしい水 敬…

デヴィッド・リンチ監督『ワイルド・アット・ハート』変人だらけのロードムービー

<作品情報> <作品評価> 70点(100点満点) オススメ度 ★★☆☆☆ <短評> おいしい水 デ…

ボブ・フォッシー監督『オール・ザット・ジャズ』めくるめく自伝的名作

<作品情報> <作品評価> 60点(100点満点) オススメ度 ★★☆☆☆ <短評> おいしい水 自…

衣笠貞之助監督『地獄門』色彩豊かな時代劇

<作品情報> <作品評価> 55点(100点満点) オススメ度 ★★☆☆☆ <短評> おいしい水 一…

黒澤明監督『影武者』アメリカでも評判を呼んだ戦国巨編

<作品情報> <作品評価> 70点(100点満点) オススメ度 ★★★☆☆ <短評> おいしい水 う…

ジュスティーヌ・トリエ監督『落下の解剖学』作家は夫を殺したか?

<作品情報> <作品評価> 75点(100点満点) オススメ度 ★★★☆☆ <短評> 上村 いやー、…

エミール・クリトリッツァ監督『パパは、出張中!』ダークな社会風刺劇

<作品情報> <作品評価> 80点(100点満点) オススメ度 ★★★★☆ <短評> 上村 主人公のマリク、スピーチが上手く言えなくて泣いちゃうところはもう可愛くて可愛そうで… あとは父親はクズなんだけど妻や子供を愛してはいる、というのがいいバランスでした。 やっぱりクリトリッツァは兄弟とか血の繋がりにこだわりがあるのでしょうか。本作で描かれた兄弟の政治的いざこざを壮大に発展させたのが『アンダーグラウンド』とも言えます。 マリクで夢遊病で歩くときの手が仏像の来迎印み

ローラン・カンテ監督『パリ20区、僕たちのクラス』フランスのリアルな教育現場

<作品情報> <作品評価> 50点(100点満点) オススメ度 ★★☆☆☆ <短評> 上村 まるでド…

リューベン・オストルンド監督『逆転のトライアングル』容赦ない地獄絵図

<作品情報> <作品評価> 80点(100点満点) オススメ度 ★★★☆☆ <短評> 上村 前半はす…

ヴィム・ヴェンダース監督『パリ、テキサス』至高のロード・ムービー

<作品情報> <作品評価> 80点(100点満点) オススメ度 ★★★★☆ <短評> 上村 非常に不…

フォルカー・シュレンドルフ監督『ブリキの太鼓』子供から見た世界の残酷さ

<作品情報> <作品評価> 70点(100点満点) オススメ度 ★★★☆☆ <短評> 上村 普通に子…

是枝裕和監督『万引き家族』是枝映画の最高到達点

<作品情報> <作品評価> 95点(100点満点) オススメ度 ★★★★★ <短評> 上村 素晴らし…

フランシス・フォード・コッポラ監督『カンバセーション…盗聴…』盗聴をテーマにした…

<作品情報> <作品評価> 85点(100点満点) オススメ度 ★★★★☆ <短評> 上村 素晴らし…

クエンティン・タランティーノ監督『パルプ・フィクション』行先不明のクライムドラマ

<作品情報> <作品評価> 85点(100点満点) オススメ度 ★★★★☆ <短評> 上村 全てが作り物めいていて本当にパルプ・フィクション(紙質の悪い本)を読んでいるような感覚でした。 時系列をシャッフルする手法がとても上手いし、なるほどこことここが繋がるのかというのが面白かったです。 特にジョン・トラヴォルタとマーセルスが乱闘になる店の展開は予想外すぎて笑いました。 ただ、やたら「ニガー」という言葉を言っていたり、上述のホモセクシャルのシーンの不誠実さは気になる