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パルム・ドール全部みる

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カンヌ国際映画祭の最高賞パルム・ドールの受賞作品の論評です。
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#カンヌ映画祭

アピチャッポン・ウィーラセタクン監督『ブンミおじさんの森』森で起こった奇妙な出来…

<作品情報> <作品評価> 55点(100点満点) オススメ度 ★☆☆☆☆ <短評> おいしい水 ど…

リュック&ジャン=ピエール・ダルデンヌ監督『ロゼッタ』底辺で生きる少女の苦しみ

<作品情報> <作品評価> 60点(100点満点) オススメ度 ★★★☆☆ <短評> おいしい水 「…

ウィリアム・ワイラー監督『友情ある説得』端正な宗教ドラマ

<作品情報> <作品評価> 70点(100点満点) オススメ度 ★★★☆☆ <短評> おいしい水 敬…

ボブ・フォッシー監督『オール・ザット・ジャズ』めくるめく自伝的名作

<作品情報> <作品評価> 60点(100点満点) オススメ度 ★★☆☆☆ <短評> おいしい水 自…

衣笠貞之助監督『地獄門』色彩豊かな時代劇

<作品情報> <作品評価> 55点(100点満点) オススメ度 ★★☆☆☆ <短評> おいしい水 一…

エミール・クリトリッツァ監督『パパは、出張中!』ダークな社会風刺劇

<作品情報> <作品評価> 80点(100点満点) オススメ度 ★★★★☆ <短評> 上村 主人公の…

ローラン・カンテ監督『パリ20区、僕たちのクラス』フランスのリアルな教育現場

<作品情報> <作品評価> 50点(100点満点) オススメ度 ★★☆☆☆ <短評> 上村 まるでドキュメンタリーのように自然で緊張感があります。アメリカ以上に人種の坩堝であるフランスという国を象徴する作品と言えるでしょう。 職員会議にクラス代表として生徒が参加していたり、先生同士が激しく議論するというようなのはさすが民主国家フランスだなという感じです。 ただそれが必ずしもいい方向に行くとは限らないんですよね。それは後半の展開で明白でしょう。 あとフランス語をやって

クエンティン・タランティーノ監督『パルプ・フィクション』行先不明のクライムドラマ

<作品情報> <作品評価> 85点(100点満点) オススメ度 ★★★★☆ <短評> 上村 全てが作…

ラース・フォン・トリアー監督『ダンサー・イン・ザ・ダーク』トラウマ映画の決定版!

<作品情報> <作品評価> 90点(100点満点) オススメ度 ★★★☆☆ <短評> 上村 「これは…

ジュリア・デュクルノー監督『TITANE/チタン』歪んだ劣情の終着とは…

<作品情報> <作品評価> 70点(100点満点) オススメ度 ★★☆☆☆  <短評> 上村 身体の…

コーエン兄弟監督『バートン・フィンク』ホテルで起こる奇妙な出来事

<作品情報> <作品評価> 70点(100点満点) オススメ度 ★★★☆☆  <短評> 上村 蚊の音…

エミール・クストリッツァ監督『アンダーグラウンド』圧倒される一大叙事詩

<作品情報> <作品評価> 75点(100点満点) オススメ度 ★★★★☆ <短評> 上村 これは色…

クロード・ルルーシュ監督『男と女』高純度のラブストーリー

<作品情報> <作品評価> 80点(100点満点) オススメ度 ★★★★☆  <短評> 上村 なんて…

マーティン・スコセッシ監督『タクシードライバー』ニューヨークの闇に生きる男

<作品情報> <作品評価> 80点(100点満点) オススメ度 ★★★★☆ <短評> 上村 トラビスは偶然乗せた大統領候補に「街のゴミどもを一掃してほしい」と言います。そこに全てが詰まっています。トラビスは教養も金もなく、なんなら人種差別や性差別も平気でします。しかし、それは彼が望んでそうなったのではなく、アメリカという社会がそうさせてしまったのです。 皮肉にも彼は英雄として持ち上げられますが、本当に欲しかったものは何一つ手にできていません。彼は何も変わってはいない