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DX推進業務の経験。

昨年の夏、知人からの相談で、伝統と歴史ある某スポーツ団体の映像制作に関する相談を受けた。それは、コロナ禍で大会や海外遠征もできず、売上を作る事ができない為、映像コンテンツで新たな収益を上げたいという、ザックリした相談だった。そこで、私は、公式Youtubeチャンネルを開設の提案をした。国内約1.5万人、約110ヶ国の海外会員を考えれば、かなり大きなマーケットになるからだ。
ちょうど、梅雨も明け、蝉の鳴き声と灼熱の太陽が都心のビルとアスファルトを照り返す中、打ち合わせの為に何回も本部へ通った。それから、約10ヶ月が経った。チャンネル登録者数が5000人を超えたのである。これによって、Youtubeで広告収入を得る為のレギュレーションをクリアできた。
とても小さくて地味な成果ではあるが、DX(デジタルトランスフォーメーション)を実感、痛感した出来事となった。どこか、非常に嬉しい気持ちと達成感を感じた。これで第一フェーズは突破と言えよう。
私が、初めに広報の方にお話したのは、「SNSもYoutubeも運用が大切です」「諦めないで下さい」と。途中、何度も背中を押した。途中で面倒臭くなって、諦める企業や個人の方が多いと思う。コンテンツの企画を考えて、撮影と編集して、サムネイルも作らなくてはならない。何よりその後のPDCAが重要にもなってくる。データの分析と検証、やらなくては行けない事が山ほどある。FB、インスタ、ツイッターも同様で、常に回してく事が重要だ。極端だが血反吐が出るくらいの覚悟が必要だということだ。
そして、その工数を効率化させる為のMA(マーケティングオートメーション)ツールも多く存在する。しかし、そのMAツールを導入したにも関わらず、結果使いこなせず、寝かせたままになっているケースも多く耳にすることがある。

最近、ECサイトで課題を抱えてる地方の中小企業は多い。
今年の2月に自社の通販商材の売上が伸び悩み、その解決策を企業様とお話する機会があった。FB等SNSで広告を出しても思うような数字は出せなかったというのである。それは、先にも書かせて頂いた通り、PDCAをやって無いからだ。デジタルマーケティングは、やらなくては行けない事が山ほどある。もちろん、社内スタッフが行う業務、外部協力会社に依頼する事で解決できる事もある。LP、商品ページ制作から運用、YahooやGoogle等の媒体に配信する広告作成と、効果を分析し、打ち手や表現を検討改善して行かなくてはならない。これと向き合う覚悟があるか?私は、会話の中で、何度も問い質した。更に、インフォマーシャルやチラシであれば、代理店に依頼すれば、作業はシンプルで済みますとも付け加えた。翌日には、多かれ少なかれ数字は出るのだから。しかし、それ以来、連絡が来る事はなかった。

デジタルマーケティングは、なるべコストを掛けずに、最低限の商品やサービスを作ってリリースし、顧客の反応を見ながら改善していくサイクルを繰り返しやって行かなくてはならない。

デジタル化を推進する上で、何から手を付けて良いのか分からない人も多いと思う。取り敢えず、LP制作、Youtube、ツイッター等、どれか一つに絞って実行する事をオススメする。

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