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貧困で最も恐ろしい遺伝と連鎖と多くの人が起こしてる勘違い

ここ数日は日本の貧困について色々と調べているのでそこで学んだことを今日はシェアしようと思う。今日本には6〜7人中1人の子供や若者が貧困に陥ってると言われてて、OECD(経済開発協力機構)加盟国38ヵ国中、日本は相対的貧困率のランキングが2018年で38ヵ国中13位です。

日本の貧困家庭、例えば僕が昨日勉強してた時に出てきたシングルマザーの家だったら築50年以上の最寄り駅からバスで20分の周囲に何もない団地に中学生と高校生の子ども3人とワンルーム的な狭い家に住んで児童手当合わせて20万円弱の月の収入で生活をしている。

母親は朝5時半〜23時まで仕事や家事に追われて働き詰め状態。もちろん非正規雇用なので給料は安いし昇給なんて当然ない。月12、3万円くらいの収入でやりくりしている。毎日が明日、明後日をどうやって生きるか、しのぐかしか考えられてない。食費を少しでも浮かせるために必ず夜スーパーに行って半額シールが貼ってある商品だけを買う。

子どもは部活を「お金がかからない部活はどれか?」を基準にして陸上にしてるらしい。確かにサッカーとか、特に野球だったらバット、グローブ、スパイク、レガースとかめちゃくちゃお金かかるからね。もし野球が本当はやりたいとしてもできないってなったら子どもにとっては辛いことだと思う。
自分が陸上してる横で野球部が野球してる姿を見ることを考えたらね、辛いでしょう。

家が狭いから長女の子は高校進学は嫌らしく高校進学率98.8%の日本で働きたいと考えてる。しかも、貧困家庭の子どもに共通することは小学校高学年から中学校くらいで途中で授業についていけなくなるんだそう。そうすると学校が面白くないってなります。授業についていけなくなるのはなぜかというと、そもそも親がその日生きることで精一杯で教育など他のことを考えることができない、余裕がないからそれが子どもにも影響を与えてるんだと僕は思います。

一般家庭の子どもは中学から塾に通い出してどんどん差が広がっていく。中学3年生は6割以上が塾に現在通ってるみたいです。プラスして高校の制服は平気で5万円以上とかするってなったら当然買えるわけがない。家が狭いから早く出たい、授業についていけないし学校面白くない、制服などの費用が負担になる。

ってなったら中卒でフリーターになって非正規雇用で工場や介護施設で働くって道に進もうってなるんです。で、親と同じように未来に何の希望も持てず、楽しみもなくただ生きてるだけの人生を送ることになるんです。この時、子どもは子どもなだけにその道に進むと親と同じ人生を歩むことになることをわかってないんです。結局、大人になって気づいた時には人生ずっと苦しみ続けることになるっていう最悪のスパイラルです。

こうやって貧困家庭で生まれた子どもは親と同じような人生を送る可能性が高くなるんです。前も言いましたが逆も然りで裕福な家庭で生まれた子どもは親と同じように裕福になる可能性が高いんです。研究でわかっているのは人間のやる気、集中力、努力などは親の遺伝がかなり影響するってことです。保護者の世帯収入と子供の学力差が比例することもわかってます。

さらに、貧困家庭の人たちが生活保護を申請しようとしても相談員の人たちに話すら聞いてもらえなかったり、別に生活保護を受ける必要がない人が受けて贅沢な生活をして税金を無駄に使い受けるべき人が見放されているケースもあるのが今の日本の現実です。

例えば、どうしても車を保有しないと生活ができない人だっています。それなのに詳しい事情を聞かずに「車を保有しているのであれば生活保護は受けることはできません」って言われて結局、国からも見放されてる人もいます。

誰にも頼ることができない、元夫からの子供の養育費は支払われず、親かの仕送りもない。そうなったらシングルマザーはもう終わりって言っても過言ではないです。その証拠に日本のひとり親世帯の相対的貧困率は54.6%と先進国では頭一つ抜けてるんですよね。ちなみに養育費の支払いの法律は甘くて訴えられても逃げることが容易なんですよね。民事なので逮捕されるわけでもないです。

僕はここまでの話を聞いて勉強した時に、僕が住んでるカンボジアでも同じことが起こってるなと思いました。でも実際に僕はカンボジアで経済的に貧しい人たちを見てて思いますがカンボジアよりも日本の貧困の方がひどいんじゃないかなって思います。

カンボジアでは家にお金がないから小学校に通うことができない、故に朝から夕方までずっとゴミを拾い続けている。帰ってきてご飯を食べて明日に備える。僕が出会った下記の写真の子どもたちはそんな生活を毎日しています。

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ただこの前も書いたけど日本とは違ってカンボジアにはこのような子どもがまだまだたくさんいる、つまり同じ境遇の家族や子どもがたくさんいるから精神的に病んでることは見てる感じあまりないです、みんな普通に元気ですから。

日本の貧困に陥ってる人は勉強してると負のオーラを纏ってる人が大半です。でもカンボジアでそういう人はあまり見たことがないんですよね、みんな貧しいけど笑顔やし元気です。この違いは周囲に助けてくれる人がどれだけいるかの差です。

貧しいか、貧しくないかを多くの人は経済面やその国が発展してるかどうかで判断しがちですが全然そうじゃないんです。周囲にどれだけ自分を助けてくれる人がいるかどうかってめちゃ大事だなとカンボジア住んでから思いますね。お金がない、助けてくれる人も誰もいない、未来に希望や夢もない。そうなったら自殺しようってなるんです。

僕は上記の写真の子どもたちに対していよいよ10月1日から活動を開始します。1日が1回目の活動になります。まずは8歳の女の子のところに行ってカンボジアの母国語であるクメール語の読み書きができるように教えていきます。彼らの人生が僕をきっかけに変わってくれたらめちゃ嬉しいし絶対そうなるように頑張ります。

今日僕が一番言いたいのは途上国と先進国で比較をしてはいけないよってことと「日本が先進国だからって貧しくはない」って考えは間違いだよってことです。

何も知らない人がよく言いがちなのが「日本はモノがたくさんあって開発も進んで安全だし海外の貧しい国に比べたらマシだ」などの発言です。これがいかに的外れであるかは僕のコラムやツイートを普段読んでる人ならお分かり頂けると思う。今日のコラムを読んだ上で、僕が今後書いていく活動の記録を読めばいかに的外れであるかどんどんわかると思います。

てか今日書いた文章読んでもわかると思うんです。「途上国だから貧しい、先進国だから貧しくない」という考えは大きな間違いです。そんな感じで、引き続き貧困、経済的貧しさに対して教育で対抗していこうともう心に決めているので引き続き勉強したことはコラムや動画でシェアしていきますし頑張っていきます。

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