マガジンのカバー画像

禅 × ビジネス

150
このマガジン「禅×ビジネス」では、20年になる禅の修行の経験を踏まえて、禅とビジネスに関する学びについて、つづっていきます。10,000時間以上のメンタルトレーニングやコーチング…
運営しているクリエイター

記事一覧

天命に出会う「何もしないサポート」とは…

私のコーチングの肝は、一言で申し上げると、「何もしない」ことです。 何もしないというのは・・・ ・ジャッジをしない ・余計なことを言わない(アドバイスしない) ・原因や理由を突き止めようとしない ・解決しようとしない(安易に答えを出さない) どうでしょうか? では、一体何をするのかと思われた方も多いと思います。 セッションのとき、わたしは「しないことをしている」というあり方でいるのです。 普段わたしたちは、「する」ことを中心に生きています。考える、解決する、ジャッ

「無」から「有」へ イノベーションを起こす「ご縁の接線」とは

クライアントであるITコンサルタントの太田記生さんが、このたび著書を出版されました。 『DX時代に成長する製造業のIT戦略〜 ITプロジェクトを成功させるためのノウハウ〜』 太田さんは、製造業の経営ビジョンとITシステムの構築をサポートしています。コーチング・ファシリテーションを指導したご縁で、独立当初から、もう10年以上にわたってのお付き合いです。 今回、ITプロジェクトで培った経験と知識を本にまとめるサポートをさせていただきましたが、出版するまでに2年近くかかりまし

プロの仕事とは? 全力とは全身でぶつかること

あなたは、自分がやっていることのプロフェッショナルですか? こう聞かれると、以前の私でしたら途端に自信がなくなりました。何もすごいことを成し遂げていないし、プロだと言いきれるほどの実力もなかったからです。 おかげさまで、今は対話のプロフェッショナルだと思えるようになりました。(人には言いませんが・・・) 今回の問いは、自分の仕事でお金を稼げているかどうかという趣旨ではありません。プロフェッショナルの定義をしたいわけでもありません。 ちょっと違う視点からプロフェッショナ

「心の重さ」とは? 妄想を暴走させないために

この2週間ほど頭がザワザワして、身心が重い感じがしています。 結構苦しい状態ですが、こういうときこそ自分の状態に気づくチャンスといえます。 昨日、ふと言葉が増えていることに気づきました。 人との対話ではなく、自分の中での言葉です。ずっと自分の中で何かを話しているのです。妄想していると言ってもいいかもしれません。 言葉が増えているとき、頭が力んでいます。頭が力むほど、五感は鈍っていきます。 逆に、「言葉が少ない」とき、身心は軽いです。 スポーツ選手でも同じことが言え

【禅語 放てば手にみてり】 ご縁をどう生きるか?

今、個人的に大きなターニングポイントを迎えています。詳細については、またどこかでお伝えしたいと思います。 重要な局面では、何かを決めるタイミングが結構、難しいです。時が熟すのを待つのも大事でしょう。といっても、待ちすぎると時を逸してしまいます。 時は、早いのがいいのか悪いのかという話ではないのだと思います。ポイントは「タイミング」です。 タイミングとは、ご縁とご縁が交わる瞬間と言えます。 先日、一本の電話をかけました。連絡するのに二週間かかりました。毎日電話しようとは

充実感とは? ご飯が美味しいときに決断しましょう

突然ですが、さきほど食べたご飯は美味しかったですか? 美味しいという人は、身心は悪くない状態といえます。 逆にいえば、食欲がない。お腹が空いていないのに無理矢理食べた。味がしなかった、不味かったという人は、ちょっと無理が来ているのかもしれません。 人生に「充実感」を求めている人は多いと思います。 あなたは、どんなとき充実を感じるでしょうか? 目標を達成したとき? 楽しいことに没頭しているとき? 何かイベントがないと充実感がないと思っている人もいるかもしれません。

ヒモトレ×メントレやってみよう!! 自然に整う「しないトレーニング」とは

週刊ゴルフダイジェスト誌に小関勲さん(バランストレーナー)との対談が特集されました。 小関さんは、ヒモトレというトレーニング法を編み出された方です。 みなさんはヒモトレをご存知でしょうか。ヒモトレのポイントは「巻くだけ」。ヒモをゆるーく巻くだけで、身体が自ずと整っていきます。 オリンピック選手、プロスポーツ選手、音楽家、俳優…など高いパフォーマンスを求める人たちをはじめ、障害のある子ども達や高齢者介護の現場など、本当に多くの方がヒモトレを実践されています。 今回の対談

いのちの弾力とは 「私などない」からスタートしましょう

自分は器が小さい人間だとずっと思っていました。 怖がりで小心者だし、ケチで、すぐに腹が立つ。 自分について考えはじめると、器の小ささにガッカリします。 そもそもコーチになったのも、少しでも自分の器を大きくしたいという思いがありました。結局、器は大きくはなりませんでしたが(笑) ただ、あるときこれは「本当の私」なのだろうか?という疑問が湧いてきたのです。 禅に出会って、「私というものはない」という世界があることを知りました。すべては、つながりで顕れてくる「働き」である

IからWeへのパラダイムシフトその1 私の世界からわたしたちの世界へ

先日、仕事で大失敗をしました(少なくともそう思いました。その時は・・・)。 いつもなら、落ち込むでしょう。ミスした自分を許せません。また、周りから失敗したと思われることを恥に感じます。なぜそうなったのか、なんで失敗を防げなかったのか、誰かを責めたり・・・失敗がいつまでも頭に残るのです。 その瞬間はものすごいショックでしたが、このときは、失敗した日の夜には消えていました。 今の私のテーマは「私」から「わたしたち」へのパラダイムシフトです。 先程の大失敗の話の続きです。実

落語的コーチングとは? 愉快に生きるコツ

あるクライアントさんとのセッションのときのこと。最後に、私の方から「今日のセッションはこんな感じでよかったのでしょうかね」と、つい聞いてしまいました。手応えがまったくなかったからです。 すると、クライアントさんからは「それがいいんですよ。赤野さんがそういうあり方でいてくれるので、まったく考えなしでしゃべれるんです」と言われました。 このクライアントさんによると、私とのセッションで初めて「考えないで話す」という体験ができたそうです。 考えなしでしゃべれる。 この言葉はと

周りとぶつからないあり方とは? 「協力」の前に「馴染む」ことからはじめましょう

あなたは今、目的に向かって着実に進んでいますか? それとも今、目的を見失っていますか? 人によって状況は違うでしょう。いずれにしても私たちは、無意識のうちに「目的」を持っています。 目的は一本の線です。 こう言うと、クライアントさんからは「えっ?どういうこと?」と聞き返されます。 意識が、目的と自分に一本の線を引くのです。 この一本の線があるから、目的が明確になり、ゴールを目指して努力出来るという側面もあります。 まさに一心不乱ですね。 同時に、この一本の線を引

スランプが消える〇〇とは? 言葉が増えると身体が重くなる

あなたは自分の言葉に責任を持っているでしょうか。 持っているという方は素晴らしいですね。恐らく仕事では信頼され、部下やお客様から尊敬を集めていることと思います。 社会で生きて行く上で「無責任」は許されません。それぞれが自らの「責任」を負うことで、この世界の秩序が保たれているという側面は確かにあります。 一方で私たちは、無意識のうちに、「責任」という言葉に縛られています。責任を逸脱することに、罪悪感を覚えるように教育されているのです。 これは「責任」と「無責任」が戦って

頭が疲れていませんか? 腹八分目、思考も八分目でいきましょう

ある夜、ウォーキングをしていたとき、夜空を見上げると、星がキレイに見えました。 文章にするとたったこれだけのことですが、体験するのは結構、難しいです。 目にフィルターがかかっていることがよくあることに最近気づきました。 思考というフィルターを通して見える景色は、ありのままの景色とは違います。見ているのですが、スッキリとクリアには入ってきません。 考えながら見ていると、ありのままは見えていません。考えがフィルターになっているからです。 人間は、自然に考えています。考え

人は「思い込み」で生きている 心の鍵が開くとき

自分にはどんなアレルギーがあるのだろう。この10年ほどずっと疑問だったのですが、先日、看護師の妻が勤務するクリニックで、アレルギー検査をしてもらいました。 結果はというと・・・ なんと、なんのアレルギーもありませんでした。スギ花粉もなし。 花粉症の時期は目がかゆくなって目薬をさしたり、頭が痛くなるので薬を飲んだりしていました。また、キウイを食べると、かゆくなるのですが、これもアレルギーなし。 これまでの自分に起こっていたことはなんだったのだろう。 この10年検査して