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Zen 2.0 2021 A NEW EARTH 〜空からの開花 Space to flourish〜

<スタッフによるセッションレビューをお届けします>

2021年9月18日 DAY-1

杉山 開知 様

続いての登壇者は、「地球暦(Heliocpmpus)」の開発者であるクリエーターの杉山開知氏。約15年前に開発した「地球暦」がもたらす世界観の提示が、深い「問い」とともに展開されました。

「今、地球はどこにいるか分かりますか?」

「あなたは地球のどこにいるか」こう問われれば誰もが答えられますが、「地球がどこにいるか」を問われたらどうでしょうか。太陽系を俯瞰する、「太陽系時空間地図」である地球暦は、この問いにシンプルに答えることができます。太陽系の時空を二次元に、ポスターサイズに「一兆分の一」で描かれた地球暦。今現在の地球の位置を、俯瞰的に感覚として捉えることができます。また、握りこぶしのサイズや腕の長さなど、人体構造との整合も意識して取り入れられているのが大きな特徴。「地球暦は、過去と未来の軌跡を体現するコンパスであり、地球の現状を伝えられるデバイスなのです」。

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「そもそも時間とは何なのか?」

「時空間」を考える時、一体それはいつ・どこにあるものでしょうか。私たちが日常生活において、「時間」を意識して実際に「見ている」ものは、時計やカレンダーであって、それを脳や意識が認知的に感じ取っている、というのが現実であって、それは空想的・概念的なものにすぎない。つまり時間そのものは実在しない、と言えるのです。

一方で、時間や日付は現代のような多様な文化の中で生活するには不可欠であり、社会的なものであると言えます。例えるなら、社会システムというオーケストラの指揮者であり、人やモノの動きには絶えず「時間」が存在しているわけです。

「10月18日は『どこ』?」

例えば、「今から100日先っていつ?」「10月18日ってどこ?」この問いには、普通はすぐには答えにくいものです。言わばナンバーとしての日付や時間を追うことに慣れてしまい、「今はいつなのか」「今どこにいるのか」という本質を忘れてしまっている、というのが現代人の多くの意識なのでしょう。しかしこの本質を意識できるのは人間だけであり、自然にはそれが存在しない。地球暦によって、地球そのもののリズムに意識を合わせることができる。これがすべてのスタートラインになる、と杉山氏は語ります。

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「この地球の軌跡に何かをレコードできるとしたら、どんなことを記録したい?」

深い問いは続きます。地球暦によって、私たちの日常のすべてを記録することができます。私たちが歳を1年重ねるたびに、地球は太陽を一周する。同じように、木星は12年、土星は30年で、そして天王星は84年で一周する・・というように、星それぞれの動きが完全に調和し、全体性を保っています。天王星の84年は、ほぼ人間の一生と同じ時間。つまり、今40歳の人であれば、生まれた時の天皇星の位置が、ほぼ180°反対の軌道にいる、ということになり、地球暦ではこれが認識できます。この軌跡に私たちの日常が記録されており、そして何を記録していくかは私たち次第なのです。

「人類みなクリエーター」

一人ひとりの地球暦に、ひとつとして同じものはありません。それぞれが、人生という軌跡の物語の主人公であり、自然の一部としてその物語を残していくことが、より良い地球環境を後世に残すことに役立っていきます。

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奇跡と言える宇宙の調和・全体性の中に、私たち一人ひとりの生き方があり、それは確かにつながり、連動している。その、生き方への根本的な問いかけが、杉山氏からの大きなメッセージだったのではないでしょうか。

<グラフィック・レコーディング>

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(text by Joe Okouchi / Graphic Recording by Takefumi Takagi)

<登壇者プロフィールはこちら>

杉山 開知 様(地球暦クリエーター)

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