ひたすら自分の間抜けさと向き合い超難関レベルへ=自治医科大学医学部医学科合格への道のり
見出し画像

ひたすら自分の間抜けさと向き合い超難関レベルへ=自治医科大学医学部医学科合格への道のり

石原 太一/Taichi Ishihara


お世話になります。ドリームラーナーズの石原です。鳥取県倉吉市で進路指導と学習法指導の塾を運営しています。学習指導は中学生・高校生・大人、英語の指導は小学生から対応しています。LINE,ZOOMなどを活用して、遠隔地でも進路指導・学習指導・添削指導に対応しています。

本日は、2021年度の入試で自治医科大学医学部医学科の合格を勝ち取った生徒が綴ってくれた、浪人生活体験記を掲載します。

自治医科大学とは?

自治医科大学医学部は、全国都道府県ごとに選抜された学生さんがつどい、地域医療を担う総合臨床医を養成する大学です。全寮制で、入学金や修学資金は必要ありません。(貸与され、一定期間出身都道府県の指定する医療機関で勤務すると返還が免除されます。)広いキャンパスとたくさんの教員のもと、充実した臨床実習を送ることができます。

受験生の方へ|自治医科大学 https://www.jichi.ac.jp/admission/ より引用

偏差値:67.5(河合塾)73(ベネッセ)64(駿台)72(東進)
(参考)東京大学 理科Ⅰ類:67.5/72.0/68/72(上記と同順)

筆者注)ほとんど東大レベルですね。入試の毛色は違いますが、超難関であることは間違いないでしょう。受験生の少ない鳥取県でも10倍程度にはなります。

普通に予備校に通いながら、私の指導を受けることを決めて1年間努力を続けてきました。私の目線では「質問をこれでもかとやってきた」ことが学力向上の1番の鍵だと思ったのですが、本人的には様々な要素があるようです。

自己認識の成長、努力の方向性の改善など、受験生であれば誰しも必要になることがてんこ盛りだと思います。読んでもらえば、案外と、当たり前の話が多いなと思うのですが、当たり前のことが当たり前にできないからこそ、不合格になる人が跡を立たないのです。そんなの当たり前だろ、と思ったら、そこにあなたの改善の余地があるのかもしれません。

本人が書いてくれたものに、誤字脱字等の修正を加えながら、引用で補足していきたいと思います

引用というのはこういう背景灰色でやや中央によってるやつです!

では、どうぞ〜



はじめに

一年の浪人生活を経て自治医科大学医学部医学科に進学することになりました。この一年間自分の可能性を否定することなく、ただ目の前の問題と自分にひたすら向き合い勉強することができました。

自分の軌跡を知っていただくと、ドリームラーナーズとの出会いがいかに僕を変えてくれたかがお分かりいただけると思います。

現役時代の僕の失敗がこれからの皆さんの成功に繋がればと当時の心境を含めて書かせていただきました。

長時間の勉強が身にならなかった現役時代

僕の現役時は劣等感に溢れていました。高校3年間、特進クラスに在籍しながらほぼ毎日部活動に取り組み、どちらも手を抜かない文武両道の真面目な生徒でした。圧倒的な課題量を課されましたが、どんなに提出率の低い課題も期間内に必ず提出していました。

自分で真面目って言ってる人のことを本当に真面目と言っていいかは疑問があるでしょう。自称真面目はほぼイコール間抜けと受け取ってもらって良いと思いますが、実際この「熱心さ」だけで先生から存在価値を与えられている気分になっている人は少なくないのではないでしょうか?

注)この言い方は本人とは真意を散々やりとりした上で言っていますので、けなす意味は全くありません。

当時は学校先生の言われるとおりに課題をこなしていけば自然と成績も伸びるんだと信じ、必死に取り組んでいました。

こういうふうに学校を「信仰」してしまう、あるいはさせられてしまうという生徒はほとんどの場合、伸びません。課題のレベルが自分にとってどういう意味を持つのかを正確に見極め、それによって取り組み方を変えていくぐらいの柔軟さが最低限必要です。

振り返ると中学入試や高校入試での成功体験しかなかったので、大学受験をあまり理解しておらず甘く見ていたのだと思います。あるデータによると第一志望校に受かる受験生は全体の1.2%程らしいです。現実は厳しいのです。

この値は「大学受験 第一志望 合格率」などと調べると出てきますが、何を根拠に言っているのかはよくわかりません。これは別に書いた本人を責めているわけではなく、大規模にとるのが常人には不可能なデータのため、できたら本当のところが知りたいなあ、と思っているぐらいです。
ただ、体感としては合っていて、かつ、地方だともっと少ないです。浪人生も含めての割合と思ってもらっていいです。第一志望を無事に受けて合格する確率は相当低いと思ってもらった方が良いでしょう。浪人したからと言って、かつての第一志望に受かるかというと、そうでもありません。
いや、私は中堅大学を手堅く第一志望にしているから大丈夫、とか思う人もいるんですけど、難関大学を諦めて上位中堅に行くように、学力が上から順番に降りくるのも手伝い、中堅大学は見た目以上には受かりにくいです。

僕の成績はというと、一般的なマーク模試で700点を超えたことがない程度の学力レベルで志望校を下げたにも関わらず判定はCまたはDを行ったり来たりしていました。直前期になっても成績が上がるどころか下がっていきました。

この結果をみると勉強をサボってたんじゃないかと思われると思います。でも、実際は勉強していたんです。平日は家で4時間、土日は8時間くらいしていました。7月に部活を引退してからは、勉強量は増えているのに成績は下がるという事実に悩みました。

3年時の家庭学習時間(授業除く)は1800時間ほどでした。勉強時間は取っているのに成績が上がらない。それとは反対に周りの友達は成績が伸びていく。このことからも周りの人と比べて、自分は勉強ができない、頭の作りが悪いんだと思い込むようになっていきました。

長時間勉強したからと言って点数に反映されるわけではない、という実例です。程度の差、現状の点数の差こそあれ、試験で求められるものを意識せぬままの身勝手な勉強は実を結びません。

もちろん人はそれぞれ得意不得意があります。しかし、当時の私は、自分ではどうすることもできないことに成績不振の原因を押しつけていただけだったと思います。

秋頃になっても成績が振るわなかったため、進路指導の影響もあり医学部志望から他学部へ志望を変更しました。当時の私は「人を直接助けたい」という夢があったものの医師を目指すという確固たるものもなく、このまま進路を決めてもよいのだろうかと言う迷いが常にあり、自信もありませんでした。

受ける大学を決めるだけのことを進路指導と呼んでいる公立高校は少なくないはずです。
ここら辺からもわかると思いますが、本人は現役時の手応えや結果の自信のなさから、浪人当初から医学部医学科を目指していた(目指せると思っていた)わけではありませんし、現役時は医学科医学科を受けていません。だいぶ自信を削がれていた、あるいは自分で削いでいたのではないかと思います。

前期試験本番、問題を解いている時自分を信じて解くことができませんでした。ネガティブな進路決定、これでよいのかという迷い。自分の知識に絶対的な自信がなく、不安を抱えたまま問題を解いていたからです。

現役生なんか大半これだと思うのですが、ここから実質的に逃れるようにインプットや演習など取り組むべきだとはなかなか思わないんですよね。未来の自分の間抜けな姿を想像できない人が大半です。その場で何かわかった気になれればいい、と思っている。思ってない!という人ほど、思っている。行動を見ればわかる。

この経験から、曖昧な知識は価値が0に等しく、絶対的な知識が必要だと気づきました。その時になって、自分の勉強法に何か問題があったのではないか?と考えるようになりました。今考えると、勉強量はそれなりにあるのに成績に結びつかないというのは何かしら勉強法に問題があったのだと思いますが、当時の自分は前述したように自分の頭の作りに原因を押し付けていたため、勉強法が間違っているとは思ってもいませんでした。

ここも、当たり前じゃん、と読んでいれば思われるはずですが、そもそも
①ここまで至れる人が少ないこと
②至った人でも基本的に何かしら失敗した段階でやっと気づくこと
③ほとんどの人は自分が失敗側だと思っていないこと
という事実から、自覚できるだけだいぶマシであると私は思います。

そして不合格から再起する

編者注:本人は現役時には北大の総合理系入試を受けています

不合格は当然の結果でした。こんな自分が合格したら、世の中は甘すぎる、受験した大学を軽蔑すると思ったくらいです。しかし私の性格上、周りの友達が合格して大学生になりますます劣等感を感じずにはいられませんでした。そして進路や勉強法に対する不安はさらに増し、何から手をつけたらいいのか全く分からなくなっていきました。

そんな時、友達から進路指導と勉強指導に特化したドリームラーナーズを紹介され、藁にもすがる思いでライン相談、初回面談をしていただいたのを今でもはっきりと覚えています。この出会いが私を大きく変えました。

その面談の中で驚いたことは、圧倒的な情報量です。ドリームラーナーズのHPを見ていただければ分かるように、レベル別の細かな勉強法、そして志望大学、学問の調べ方のノウハウまで細かく教えて頂きました。それまでは大学の名前でくらいでしか志望校を考えられていなかったのですが、自分が希望する関連学問から大学、学部を逆算していくことができ、今まで考えたこともなかったような進路まで考えることができました。これまでは「人を直接助けたい」という思いから医師を目指そうと考えていましたが、そのゴールから逆算することで、例えば農学部に進学し開発途上国で農業支援を行ったり、工学部に進学し持続可能なエネルギー開発を行ったりと進路の可能性が広がりました。そして広がることでより自分のゴールイメージが明確になりました。

わかってください。一つ一つの情報はネットの海にゴミのように転がっていますが、知っただけではクソの役にも立ちません。具体的に自分にとって何が必要なのかを綿密に組み立てて、さあ、やるぞ!というところまで奮い立たないといけないのを、わかってください。

入塾してからすぐに予備校選びの相談をしました。授業料、学費減免制度、カリキュラムだけではなく、あまり耳にすることない実際に通っている生徒からの声なども教えていただき、より慎重に予備校選びができました。その後通うことになった予備校はクラス型授業を行っていたのですが、レベル別に4段階ほど分かれているほか比較的自由に授業を取ることができるため、教科ごとのバランスを取ることができ、志望校合格への大きな要因の一つになったと思います。

とりあえずみんながいくから、とか、先輩が受かったから、みたいなこと「だけ」で選ぶのは本当によした方が良いです。また、親が勝手に決めるのもNGです。金銭面に制限がある場合は別ですが、あるにしてももっと安く済ませられるやり方があるにもかかわらず、何も考えずに、どこかに放り込むのは誰の役にも立ちません。勉強場所を決めるのは、話を尽くして、覚悟を持たせてからです。

受験生は様々な決定をしていくと思いますが、私はその都度いつも石原先生に相談していました。家族よりは遠いけど、予備校や学校の先生よりは近い存在で、客観的な視点でのアドバイスを頂けたのはとても心強かったです。

当時、自分には医学部なんて目指せるわけないと勝手に思い込んでいてとても弱気でしたが、面談の中で医学部や旧帝大を目指せるようスケジュールを組んでいこうと前向きな言葉を頂き、まだ自分にはチャンスはあるのかも知れない、この一年必死にやっていこうという気持ちになりました。

ここしかない!絶対にここに合格したいんだ!という目指し方を美徳と思ってそうしたいと思う人はかなり多いのですが、実際にそういう熱意の持ち方だけではあまり有効に作用しません。例外はあって、それは生まれ持って勉強に適性がある場合です。そういう人は熱意だけあればあとはうまくやっていけるでしょうが、大半の人は、前述した第一志望校合格率の話からもわかるように、基本的に勉強が上手ではありません。そして、そのことに自覚がありません。
基本的には広く、縦(=難易度)にも横(=分野)にも広く進路をとりつつ、自分の得点率をなるべく高めていけるような勉強をして、共通テストなども活用しながら入試を総合的に突破していくのが最善手です。個別の事例として例外はありますが、今は言及しません。
ここから先の話で何度も繰り返すことですが、熱意だけで突破するのではなく、冷静に自分を見つめて、目の前の文章を丁寧に読解する作法を身に付け、問題の要求を見抜き、それを本番でできるように徹底して練習することが、私も含む凡人が、入試という極端に制限された状況で成果を出すために必要なことです。
熱意に任せて大量に何かを暗記することは、必要ではあっても、勉強の一部でしかありません。それ「だけ」やっても点数には反映されません。反映されるのは、生まれながら勉強に適性がある人のみです。

ひたすら自分の間抜けさと向き合う浪人時代

石原先生のアドバイスをもとに常に学習面で意識していたことは

①予備校の授業をペースメーカーとする
②自分のレベルにあった問題集で基盤を作る
③問題を正しく読んで解答する

この3点に尽きます。当たり前のことのように思われますが、できていない人が多いです。僕もその一人でした。

①予備校の授業をペースメーカーとする

鳥取市(編者中:鳥取県の東部地域:本人は中部在住)にある予備校には朝8時から夕方6時まで滞在しました。自習体制も充実していましたし自分の目標に合わせてある程度自由に授業を組めることが良かったです。授業ペースは前期試験に向けて適切に設定されていましたが、内容がかなり発展的なものまで含まれていたので、ドリームラーナーズで基礎を固めながらその実力を確認する程度に利用していました。

予備校のシステム次第ですが、○○大学英語・○○大学数学、あるいはハイレベル・トップレベル英語・数学のような講座は基本的な内容を自学できる人、というのを大前提に、現状の学力から見れば発展的な問題を中心に授業を組んである場合が多いです。そのため、自分が○○大学志望だから○○大学講座だけ受けてその問題だけやってれば受かるぜ!となってはいけません。基本ができていない人は、例え授業でそれが扱われなかったとしても、自分で補っていく必要があります。基本的に、夏までは基礎基本の徹底(カンタンな問題をやるという意味ではない)に時間を割いてもらいます。

②自分のレベルにあった問題集で基盤を作る

先生と相談して一番初めに取り組んだことは参考書を決めることです。自分の学力レベルに対して複数の参考書の候補と年間の学習計画を示していただきました。

この時、自分のプライドが打ち砕れました。旧帝大、医学部を志望していた僕でしたが、初めに手渡された参考書は今まで使ったことがないような基本問題のみを扱ったものでした。

いや、ゆうてそこそこ難しいと思いますけどね。以下にいくつか示した本を挙げておきます。

正直、馬鹿にされたのかなと思ってしまいました。しかし、いざやってみるとできない。簡単な問題でもできない。そこで初めて、以前の僕は典型的な失敗する受験生だったんだと思い知らされました。志望校は旧帝大、医学部と高く、使っている問題集も発展的な内容が豊富で難しい。ただ、基盤となる知識が曖昧で何も吸収できていない自己満足の勉強だったのです。

前期試験当日に感じた自分の勉強法のまずさが具現化したようでした。それと同時に簡単な問題と基礎問題は全く別物だという気付きを得ました。基礎問題は重なり合い次第で難易度はいくらでも変わるのです。簡単な問題、難しい問題を分けているのは、ほとんどの場合が基礎問題の重なり度合いなので、難しい問題を解けないのはあなたの地頭のせいではなく、基礎問題が理解できていないから。それに尽きると思います。

ここまでは最低限覚えて理解しておいて、あとは現場で判断することで対応する、というラインがありますが、科目ごとにそのラインはずいぶん違います。予備校に通うのであれば、時間的な問題で、ある程度は本番形式に近い演習をしながら、基礎となるラインを自力で確保していく必要があります。予習とか復習というのにはこのことも含まれていると思わなくてはいけません。その基礎レベルで学んだ内容を元に、応用的な内容を解くように思考していくのです。
このことに気づかず、永遠に、難問で一問一答を繰り返して全く応用が効かなくなる人は、そこそこできても結局は結果につながらず、一問一答が有効になる中堅レベルの大学に行く、ということで終わります。本人的には望まぬ結果なのでしょうが、手前の自己満足を優先して、自分からその落とし穴に嵌っていったわけですから、仕方ありません。

皆さんが簡単だ、解けたと思っている問題を本当に説明できるのですか?なぜそのような着眼点になったのですか?例題にあったから、という短絡的な答えではダメです。その状態では基礎問題が重なった時、つまり差がつく問題で解答できません。例題にあったように、ではなく、その背景知識を使って抽象化して現象を捉えないと力がつきません。

実際に僕もユークリッドの互除法の概念がわかっていれば簡単に解ける問題に行き詰まった時がありました。その時石原先生にユークリッドの互除法とは何か説明を求められて、全く説明が出来なかったのを覚えています。最大公約数を用いて自分で説明できることがユークリッドの除去法だけではなく整数問題全体への理解へと繋がっていきました。

説明できるから大丈夫、というわけではないです。自称他称共に数学オタクでも点数が取れない数学オタクは山ほどいます。
しかしながら、自分が使う道具についての理解を進めるのは、上達を目指すなら当然のことです。特に、自分が何かがわからなかった、解けなかった、という時に、基本事項の理解が足りていない、ということに思いが及ぶ人はあまり多くありません。そりゃ、そんなこと思いたくないですよね。
でも、こうした自分の間抜けさと向き合うか向き合わないかが、本番での得点力の差につながります。できないことがあって当たり前である、できない原因は基礎的な内容が理解できていないからだ、と思えるかどうか。
できないことは「頑張ればなんとかなる」と思いたい気持ちもわかりますが、そんなことはありえません。試験中に頼りになるのは自分の頭に入っている知識と、認知(目の前の問題をどのように読むか・見るか・考えるか)だけです。自分の認知は意識的に認知を変えていく、つまり、自分で意識的に、普段の自分では考えないようなことを考えていくことでしか、変えられません。頑張るとか頑張らないとかではなく、何に頑張るかを明確にしなくてはいけません。

このように、自分の実力にあった問題集で適切に何が問われているのかを理解していかないとほとんど意味のない勉強になってしまいます。

ただ、それに自分一人で気づくのは難しいため、小さな疑問でも引っかかったことはなんでも遠慮なく質問していました。返事もすぐに返ってくるため、効率よく勉強できましたし、一つ聞けばそれに関する知識を抽象化して教えてくださったので、一回の質問だけでも得るものが多かったです。質問を通して自分の知識が確かなものになっていくのがわかりました。僕はこの勉強を淡々と続けました。

このように質問を重ねられるかどうかが、この本人と同じような躓きをしている生徒には必要なことです。プライドが高かったり、自己愛が強すぎると、自分のわからなさに目をつむるのです。目が曇ってるのは、周りの人(だけ)ではなく、自分なのです。

③問題を正しく読んで解答する

これは当たり前のようでとても大事なことです。

問題には、基本ルールさえ知っていれば、誰でも解けるようにヒントが散りばめられています。解けないというのはその要素が拾えてない、または気づけないことにあります。いくら基礎力をつけても問題を正しく読めなければ得点につながりません。皆さんもそうだと思いますが、分からない問題でも解答を見れば、問題の意図が理解できます。

でも、それは負けです。できなかったことがたまたまだと思ってはいけません。そこに安心感を得てはいけません。知っていたのに出来なかったということは、問題を理解していなかった、基本問題を自分の武器にできるまで磨けなかったことを意味するからです。

以上の中でも、②③を徹底的にするかが完成度に直結します。

この辺りについては特に付け加えることはありません。私は質問応対の時には、ほぼ毎回これに準じたことを言っています。これを自分で言えるほど、熱心に取り組んでくれたのが勝因の一つだと思います。

是非皆さんにも取り組んでほしいです。石原先生に出会わなければ、こういう勉強法、取り組み方に出会っていたなかったら、自分の能力を過信し知識をあやふやにしたままだったと思います。そして現役時代と同じような失敗を繰り返していただろうと思います。

人それぞれ自分の勉強法があると思いますが、それが本当に効率的なのか必要なのかその時期にするべきことなのか、そういうことをプロの立場からアドバイスをいただけて、計画性を持った勉強ができました。

直前期になって、石原先生に教えていただいた参考書を、あの時期あの優先順位でやってよかったなと強く思いました。

想定されるツッコミとして「そんなに思考に時間をかけてたら演習量が減るだろ!」というのがあります。量をこなしたら力がつくというのは、「量をこなしたことにより力がつく人が「いる」」という話です。必要条件ではありますが十分条件ではありません。量も必要です。ただし、思考して解くことを重視せずに、難関大で要求している力がつくことはありません。共通テストレベルでも、基本的には要求に応じてやり方を変えていかなければ、高得点は望めません。ただ問題文に身を任せて読んでいるだけでは、おそらくあなたが望むような結果にはなりません。
解説の一言一句を理解しながら読んでいるのでしょうか? 理解していなくても、理解した人と同じ立場に立ちたいだけではないですか? なぜ毎回毎回全訳を確認するのですか? 解説を赤ペンで書き写す意味はなんですか? それが自分の何を鍛えているのですか? 入試の勉強は求められる結果がはっきりしています。その要求に答えられるように、勉強を進めよう。
あと、問題集は各科目ごとにコンパクトなものを数冊ずつぐらいしか指定しませんでした。化学は1冊、物理は2シリーズ(良問・名問)、数学は参考書と問題集の垣根が曖昧なので基本は問題集を進めてもらい、上述の2冊以外は2冊、センター後に1冊追加、あとは過去問、程度でした。国語や地理は共通テスト用のテキストを1シリーズずつ指定して、じっくり取り組んでもらいながら、演習を予備校に任せていました。
f化学の新研究は「曖昧なところは必ず読め」と指示してそのようにやっていたようです。新研究の記述についての質問も何度かもらった記憶があります。

「総括」を通して自分と向き合う

ドリームラーナーズの大きな特徴の一つは毎週の総括にあると思います。総括とは日々の学習をアプリに記録した上で改めてその一週間を振り返り、言語化したものを先生に見てもらうものです。学習の進捗状況だけでなくもやもやした思いなどなんでも書き込みました。

最初の頃は、自分のことは自分が一番よく分かっているはずなのに他人に自分のことを共有する必要などあるのかな?総括の意味はあるのかな?あまりいい印象がありませんでしたが、しばらくすると、自分の気持ちを言語化することで改めて自分の本心が分かったり、何に困っているのか明確になったりしました。

毎週の総括の意味は、ここ(気持ちの言語化)にあります。人間前半、特に経験値が少ない場合には、自分が考えていることをちゃんと言語化できないんですよね。小論文対策を少しでもしたことある人はわかると思うのですが、伝えようと思ったことを、なんの訓練もなしに本当に伝わるようにかける人はほぼいません。
ただ一方で、総括において、印象を述べるに留まったり、面倒くさがって書かなくなったりする人もいます。確かに面倒なのです。ただ、学習記録を元にして、自分の考えや気持ちを文字に起こすのは、本番での心理描写にも役に立つので、なるべくやって欲しいですけどね。

また総括に対して毎回フィードバックが返ってくるので、異なった視点で自分をより深く見つめ直すことができました。総括を通して自分は無能だから勉強ができないという思い込みが少しずつ解消され、自分自身や勉強に真に向き合えるようになっていきました。

ネガティブな方向に偏る人、全く省みられない人、いろいろいます。基本的には中庸なものの見方をお伝えするつもりです。物事には二面性があり、良い面だけでなく悪い面もあるのですが、どちらかしか見えてないことがあります。総括とコメント返信により、自分の認知をメタ的に捉える練習でもあります。

受験本番直前で感じた、これまでの取り組みの成果

受験直前期の勉強の取り組み方も現役時と大きく変わりました。共通テストの1ヶ月前もそうですし、そこから自治医科大学の入試や国公立二次試験までの期間も同様です。

現役時はとにかく過去問を解きまくっていました。過去問演習をすることで何問完答できたか、また何点とれたかに安心感を得ることができたからです。しかし、自己採点をした後も間違えた問題でもなんとなく納得するだけで終わらせてしまっていました。

なぜなら知識の基盤ができておらず、それを整理するまでに至れなかったからです。試験本番での得点を最大化することに集中すべき大事な時期に、過去問で何点取れたかという事に安心感を得るためのずれた勉強をしていたと思います。

現役生ってほぼこれじゃないですか? 直前期に過去問を解くって誰でも考えつく「勉強らしい勉強」で、そこでどれぐらいできたかということを安心するためだけに取り組むという、全然本番のこと想定してない勉強(勉強じゃないですけどね、これ)をしてます。この行為の弱点は本人が振り返っている通りです。

試験本番では問題文を正しく読み取って、その要求に応じて、基本ルールの適応をするだけです。浪人時は、石原先生のアドバイスをもとに、直前期にはこの練習をひたすら繰り返していました。基本ルールとは基礎問題を解く上で必要な思考を言語化・体系化したものです。解法の大きな幹を育て、問題に応じて枝葉をつけていく感じです。

正しく、というのは、科目ごとにある基本ルールの元で適切に読んでいく、という意味です。正直、ほとんどの高校生は、各科目の世界観を理解して、その問題文・設問に適切に応答する練習という、基本ルールの徹底ができておらず、どう解いていいかわからないだけでなく、試行錯誤の仕方も身につかないのです。知ってれば解ける、の繰り返しでルールの適用まで頭が及んでいません。試験への取り組み方が小学生ぐらいから成長していない。

つまり、勉強の取り組み方でお伝えした②自分のレベルにあった問題集で基盤を作ることを直前期でも徹底していました。この過程で各教科で分からなくなった時に戻って知識を整理する核となる参考書に間違えたポイントやルール化したものを書き込みをして育ててきたので、復習もしやすかったです。

この「予め決めた1冊の参考書・問題集に情報を集約する」ということはかなり強調して言っています。最終的に到達すべきものにどんどん書き込んでいくのです。問題文の意味を理解し、なぜそのように解けるのか、を徹底して理解するためには、問題文を正しく読み取る練習が必要不可欠です。解説を読んでわかるのは、「負け」です。

直前期にも関わらず過去問ばかり解かなかったのは、石原先生との面談の中で過去問は過去に出た問題であるだけで、傾向が掴めてしまえば過去問をやり込む必要があまりないと考えたからです。入試が近づいてきている中でもちろん不安もありましたが、焦りは感じなかったです。

今までやってきた参考書を繰り返すことで自分の成長も感じられましたし、自分の解法を精錬することだけに集中することができたからです。たまにルールをアウトプットできるかどうかを確かめるために、過去問を解いていました。過去問と同形式で行うために、分野をバラバラにして問題集からピックアップして本番と同じ時間で解く、と言ったシュミレーションも時々ですが行いました。

この「直前期過去問やる必要ない」ですが、どの大学を目指すかにもよります。一部の特徴的な問題を出してくる私大など、形式対策が有効な大学もありますが、彼の場合はそうでなかった、オーソドックスな問題を素早く正確に解くべきだった、ということです。「直前期も問題集を繰り返せばいいんだ!」と読み取ってしまうアンポンタンはきっとずっと失敗するでしょう。

本番で感じた、現役時からの飛躍的成長

試験本番も問題を正しく読み、そしてルールを適応することだけに集中しました。練習の段階でルールをある程度高い抽象度から押さえておくことで、頭の中で解法の検索がしやすかったです。感覚としては解法という木の幹から枝葉へとたどっていく感じです。

マジで試験本番でやることこれだけですからね。ただし、本人がここまで理解の根っこを育てて、積み重ねてきたことが前提です。できる人はこの言い方で十分理解できるのですが、大半の人はできないし、できる人のほとんどは自分がどうしてできているか理解してない(正確には、できない人にそれを理解させられるほど、自分がどういうプロセスを経てできているのか説明できない)ので、逆にタチが悪かったりします。

現役の頃は特に解けない問題があった時、自分の知識が足りないだとか自分はバカなんだなぁと思い、自分のコンプレックスが刺激され、諦めの気持ちで解いていたこともよくありました。試験中は制限時間のプレッシャーや自分の理想に押し潰されそうで変な汗もかくし、イライラしていました。

しかし、上の勉強を続けていくことで試験本番でやることが明確になった分、自分を卑下する思考には至らず、たとえ分からない問題があっても問題が正しく読めていないだけだと思って解けないことにコンプレックスをあまり感じなくなっていました。以前と比べて目の前の問題だけに集中できるようになりました。共通テストを始め全ての入試で、試験終了後に自分の力を出し切ったすがすがしさがありました。

解いた後の実感が、ただ解けない事実にイライラしてるだけの段階では、伸びようもありません。解いた後には、問題文との適切な対話ができていたかを検証するだけです。模試や過去問の復習は、そこができているかの確認に費やすべきです。ただ解き直すことは時間の無駄です。安心を求めてやっていることのほとんどは無意味です。「解説を読んでわかったら負け」ということに気づかない間抜けっぷりも手伝い、模試や過去問の復習を適切にできている人はほとんどいません。
できないことが当たり前で、どのようにできるようにしていくか、にこだわると最終的にこのようになるでしょう。この高みまでのぼることができれば、目標となる点数に近づくのは時間の問題だと思います。

おわりに

この参考書を使ったら偏差値10上がった!とかよく分からない宣伝文句にすがる受験生を目にします。勉強ができるようになりたい気持ちは分かりますが、そんな本があればこんなに受験参考書に溢れた世の中になっていません。

ドリームラーナーズはそんな魔法のような勉強法を教えてくれるところではありません。「自分と向き合うこと」「問題に向き合うこと」を教えてくれ、夢の実現のためにサポートをしてくれる場所です。監督、指導者ではなく、伴走者、マネージャーというイメージが近いかもしれません。

受験生の進路を強制するわけではなく、その生徒が進みたい方向へ進んでいけるように力強いサポートをしてくれます。これまでいくつかの塾や学校に所属していましたが、このようなところは初めてでした。

基本的に、甘えた志望態度(=祈るような勉強)じゃなければ、どこを目指してもいいと思います。勉強するのは自分ですし。学習のために必要な情報はいくらでも差し上げます。

皆さんが本当に受験に向き合って合格を掴みたいと思うなら是非行動を起こしてみてください。そして自分と真剣に向き合ってください。応援しています。

長文読解お疲れ様でした。気になる人はぜひ問い合わせてみてください。公式ページからのLINEや、twitterのDM、マシュマロ等でもご連絡をお待ちしています。LINEは通話もできて話が早いのでおすすめです!受験生・浪人生の相談は初回無料です。



この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
石原 太一/Taichi Ishihara

サポートをいただいたら、大学受験用の参考書・問題集の購入に使います。解説してほしい問題などありましたらリクエストしてください。

ありがとうございます。進路・勉強法に迷える方を是非紹介してください。
石原 太一/Taichi Ishihara
進路指導の塾「ドリームラーナーズ」を運営中。進路指導を重視して指導しています。学習技術や教育機関の選び方、進路選択について一生懸命書かせていただきます。