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自宅浪人の生活リズムの作り方

お世話になります。ドリームラーナーズの石原です。鳥取県倉吉市で進路指導と学習法指導の塾を運営しています。学習指導は中学生・高校生・大人、英語の指導は小学生から対応しています。LINEなどを活用して、遠隔地でも進路指導・学習指導に対応しています。

今回は自宅浪人の学習についてより具体的にお話していきます。前回のお話を前提に、さらに進めていきます。

自宅浪人の難しいポイント(前回の復習)

前回の前半で、自宅浪人の難しいポイントは以下だと説明しました。

1. 自分一人の意思の力で全てを何とかしないといけない
2. 勉強の様子を周りと比較できない
3. 浪人する原因は「勉強の仕方がわかってない」ことがほとんど

こうしたことに対して、

①参考書・問題集を中心に取り組む
②1回の勉強時間をなるべく短く取る
③短時間でも良いので、自宅外で学習する場所も見つけておく
④自分の意思以外で決まる予定を必ずいれて、生活リズムを整える

という対策を提案しました。

今回は、これに加えて、1日・1週間の具体的な計画を作り込みましょう。

1日の生活リズムを考えよう:①朝起きる

自宅浪人の1番の難点は、朝何も用事がないことです。朝ドラぐらいですかね…。そのため、永遠に寝続けることができてしまいます。この部分でアウトな人は大人しく予備校に通ってください。大学落ちたばかりのテンションで宅浪決定するのは危険です

今やる気だと思っているそれは、ただ興奮しているだけですよ!
今の気持ちは一時的なものです!99.9%の人は続きません!

自分で朝早く起きるのは、意思の力だけでは絶対に無理です。早朝だけのアルバイトなどを入れて、自分を叩き起こしましょう。

また、副次的な効果として、アルバイト代を参考書や問題集、模試の受験料にすることもできるでしょう。コーチングサービスの費用も捻出できるかもしれません。

②学習時間割を組む

授業ではありませんが、時間割をある程度組んだ方が良いです。

例えば、試験時間は長い人で1科目90分が多いと思いますので、その時間をを1単位として、早朝バイト後を終えて9:30から学習を始めると仮定すれば

9:30-11:00/11:10-12:40

で2コマ、30分から1時間休憩して
(休憩せずにご飯食べて再開してもいい)
(昼から塾の自習室にいく場合には移動時間も兼ねる)

13:30-15:00/15:10-16:40/16:50-18:20

ここで夕食を食べるために長めの休憩を取ります。映像授業を受ける場合は午後からの3コマのいずれかを授業のコマに設定すると良いでしょう。

19:00-20:30

ここで、その日にやったことの振り返りをしましょう。暗記しきれなかったものもなるべくここで暗記し切るようにしてください。帰宅後に残った時間もその日の復習や、毎日の暗記時間に当てると良いでしょう。

上記は90分を1単位で組みましたが、50分で組む場合には

9:30-10:20/10:30-11:20/11:30-12:20

で午前中、

13:30-14:20/14:30-15:20/16:30-17:20/17:30-18:20

で長めの休憩、

19:00-19:50/20:00-20:50

で当日の復習を行う、という形になります。これはできるだけ「本番の試験時間」に合わせた方が良いでしょう。国公立難関理系などは理科2科目の時間が一番長いと思いますが、いきなり180分がキツかったら90分ずつにするなどしても良いでしょう。

こうした学習リズムの想定をしましょう。あなたにとってやりやすいリズムを、最終的に受けるべき試験の時間に沿って作成しましょう。

休日に関して:土曜日、日曜日もなるべく同じように過ごす方が良いです。娯楽や息抜きをしたいなら、それも日曜日に同じような時間割のリズムでやってしまうようにしましょう。

③学習する内容を決める

こうしてコマ割りを決めてから、その内容を振っていきます。

大原則①:進めたら復習する

4日進めたら、その範囲を2日書けて復習する(武田塾式)など、これは人によってもペースが異なります。基本的に、浪人するぐらいですから、一冊全範囲を一気に復習するのがきつい人がほとんどだと思います。ですから、数日間、決めたペースで進めて、そこで取りきれなかったものを、また数日かけて復習して定着させる、というサイクルを回すのが良いと思います。

私も現役の頃、最終的に取り組んだ問題集(物理の何系、新理系の化学100選)はかなり難しく、1周目や2周目だとそのまま進んでいくのがきつかったので、10問進んだら復習、10問進んだら復習、というようにやっていました。

大原則②:優先度順にやる

全科目均等にやるのはアホのやることです。ほとんどの人は、理系なら英語と数学、文系なら英語と数学or社会or古典、を優先的に進めなければいけません。3月、4月は英語がコマ割りの半分以上埋まるように設定し、他の科目は時期で決めるなど、締め切りを作って完成度をなるべく高める工夫をしましょう。

超重要:問題集で「解き方を説明できる」を「できた」の基準にする

この基準で学習を徹底できるのが、自習中心の自宅浪人の最大のメリットだと言えます。

授業がたくさんあると、それぞれを復習する時間が十分にとれず、わからないままとっとこ進んでしまうので、理解できたかどうか、授業を受けたかどうか、課題をやったかどうか、みたいな「自分の力になっている」ことを確認できないままどんどん進んでしまいます。これは、かけた時間の大半をドブに捨てているようなものです。

そのため、全ての科目で「現時点のレベルの問題集」から、「本番レベルの問題集」を設定して、それにたどり着くまでの全ての問題で、

問題文だけから、解き方を最後まで説明でき、
実際に満点答案が作成できる

(丸暗記していたらこれは無理)

ところまで繰り返しやり込むことを必須としましょう。

もちろん、単なる公式の理解や暗記だけ必要とする問題集もありますから、その場合は「覚えているか」「計算できるか」が基準になりますが、それは本当に最初のうちだけです。

最終的には、入試レベルの総合問題が、本番中自分一人だけでの状態で、問題文だけから合理的に説明できるように仕上げておかなくてはいけません。そのための問題集です

わかったつもりをいくら繰り返していても、この「問題文の情報だけから、説明して解答が完璧に作れる」には至りません。ここを徹底してください。

本日は以上です。

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