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ガチムチおじさんと見下し保安検査員【モントリオール短期留学後記 #1】

羽田空港に、フライトの3時間前につきました。
一人で海外に行くのなんて初めてで、
「最初チェックインがあって、発券しなきゃいけなくて、荷物を預けてから手荷物検査場を通らないといけなくて、搭乗ゲートに向かってからお土産屋さんを探して、それから...」

などと考えていたので、2時間前程度では
遅れてしまうんじゃないか、フライト間に合わなかったら
20万円、血の往復航空券はひとりでに飛び立ってしまう。
と気が気ではなくなっておりまして

そんなことはするまいと勇み足で3時間前にチェックインカウンターの
自動発券機(キオスク)の前に立っていました。
時間に"すこし"余裕を持っていたかったからです。

「なにしようね」
送りに来てくれた友達と高い天井を見つめて会話している。
2時間半余りました。

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せっかく2時間半も余ったので()
「インターン備忘録」以来、久しく更新していなかったNoteですが
自分的に人生の中でも指折りのインパクトある経験について
ここに残せたら、とおもいまして、2022年9月に1ヶ月間滞在した
『北米のパリ』モントリオール留学後記をゆるゆると書いていきます。

ちなみに、「なぜモントリオール?」については
「留学行きたいんだよね、2年生でいけなかったから...」と
コロナで当初行く予定だった留学が潰れてしまったことを
引き合いに出していたところ
父親がモントリオール郊外在住のご友人(カナダ人)に
連絡をとってくれ、とんとん拍子で
「いいよ!ホストファミリーするからおいでよ!」が返ってきたからです。
親には圧倒的感謝をせねばなりません。

さて、そんなこんなで人生初10時間越えのフライトが
開始した直後にモニターで旅程を見ると

お食事 - 消灯 - 点灯 - 軽食 - お食事 - 軽食 - お食事 - 到着

ボディビル増量期メニューが表示されています。
炭水化物を急激にとって筋肉にハリを…?
(実際は一回の量がそんな多くなかっただけである)

画像1
ジャパニーズソウルスイーツ,大福も鎮座しておりました
非常に良い炭水化物源ですね

などと勝手に飛行機でウキウキしていたら,
CAさんが膝に打ち水してクールダウンしてくれました。
さっき
「Would you like to something drink?(何か飲みますか?)」
って言ってついでくれた水、半分はズボン持ってったよ。

冷えた右膝と映画を見ながら、
たいして寝ることもできずに
ひたすらワンオクを聞いていたら乗り換え先の
シカゴ・オヘア空港に到着しました。

天気がよ〜い

すごくカラッと晴れた天気と同時になんだか
「日本ではないなんかよくわかんない匂い」を察知、
入国審査の場所についた途端日本人が全然いない環境で始めて
海外に来たことを実感しました。

「 ッス… Sightseeing…(観光で…)」
「to Canada… ィエ.. YYYes, only for connection(乗り換えの為だけです…)」
など死ぬほどおぼつかない英語で入国審査を
ほぼ Yes/Noだけで乗り切り
来たるターミナル移動のため
一時的に到着ロビーに出ると

右手に「Hey!!!! オーマイガーー! ジーザスクライスト!」
と連呼しながら友人と肩を抱き合う刺青ガチムチおじさん

左手に何かの手続きが足らないままフラフラ出ようとする
若者に「Yo!!!!!!! Come here!!! Yo!!」と声を掛ける
声量で全てを解決するタイプの空港職員さん

挟まれた僕は
3車線道路でトラックに挟まれる軽自動車くらいのサイズ感で
ガチムチの抱擁とデカ声の応酬を見届けたのでした。

「アメリカンだな〜」なんて
月並みで擦られすぎた感想を抱いていると
いつの間にか自分は乗り継ぎ用
手荷物検査場に荷物を置く番でした。

あまりにも気づいていなかったので
前の人たちから作法を学ぶ間もなく
慌ただしくとりあえず手荷物をカゴに入れて検査場に流します

「ビーーーーーーー」
「ビーーーーーーー」
「ビーーーーーーー」

エラー音がやたら鳴ってる、と思ってたら
すごい人をゴミを見る目でこっち見てる検査員がいる(※個人の感想です)
ことに気付きます。

人間見下し検査員(※個人の感想です)さん、目を細めながら言います
「Is this your bag?(これ君のバッグ?)」
「Why didn't you remove your iPad?(なんでiPad取ってないの)」

そう、テンパりすぎて
iPadを出すのを忘れていました。
(電子機器は別のカゴで検査する3)
いや、それにしても検査員さんは
あたかもそれをあかんブツ持ってる人とかに
話すような話し方で伝えてきます。

「ソーリー, i forgot that(忘れてて…)」と伝えると
「Go back, again(戻れ。もう一回。)」
さすがに一旦母国まで帰ろうかとは考えた。

軽自動車からチョロQ程度に縮小した気持ちになった後で
どうにか検査をパス、出発ロビーまでこじつけることができました。
モントリオール行きの小さめの飛行機に乗り込んで以降
トラブルは一個もなく、10時間越えフライトを経て
鋼の肉体を手に入れていた僕は
2時間程度のフライトには微動だにせず目的地へ(寝てた)

こうしてカナダはモントリオール、モントリオール・ピエール・エリオット・トルドー国際空港へ約16時間ほど揺られながら
常にビビり散らかしながら到着しました。
行きだけで3歳くらいは老けたんじゃないかと思います。

モントリオール,モントリオール・ピエール・エリオット・トルドー国際空港(長い)
割とこぢんまりしてる

こうして、
モントリオール留学生活が始まったのです。





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