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絶起用マシン
2019年11月3日 19:46
「忙しい」、「心が亡ぶ」と書きます。確かに忙しいときにはやるべきことをただ機械的にこなすのみでそこに心というものはあまりないような気がします。良いことも悪いことも心に残る数多のことが忙しさに置き換えられている、そんな気がしてきます。でも忙しさから解放されたときに気づくのです。ほんとうは置き換わっていたのではない、ただ忙しさが心を覆い隠してあたかも亡んだかのように見せかけていただけだと。忙しさか
2019年9月3日 15:20
私の書く文字はとても癖が強いと言われます。私もそう思います。読みにくくならないようになるべく丁寧に書くことは心がけていますが癖というのは怖いものでふと気を抜いたところではっきりと現れてきます。たとえば「門」、右下のハネを横向きに払う癖があります。「水」、右側のくの字が丸くなる癖があります。挙げ始めたらキリがないほどです。私は自分の字が好きです。お手本にあるような美しくも無味乾燥な字ではなく
2019年8月31日 00:48
6月の半ばに私は夜の海に行きました。そこは私の住む家からは電車で2時間近くかかる遠いところです。着いたときはまだ明るく、ちょうど日が暮れはじめたころです。海を挟んだ向こうを走る電車が紅霞に包みこまれているのが見えました。明るいときに見る海というのは大変きらびやかで、時折押し寄せる波はキャンバスに描かれたなにかをきれいさっぱり消し去っていくようです。少し遠くから砂浜にじっと座って眺めると心が洗わ