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心の豊かさ

みんなで縁側で飲んで「ここは家の内側か外側か」について一晩議論する。
議論の答えは出ないまま「どっちでもよくね」ってなって「とりあえず楽しかったね」ってなる。
早く答えをださないといけない議論ではなくて、答えが出ないことを一晩楽しみながら語り合える仲間がいる人生を送ってほしい。
そういう仲間がいると「会社を辞める」なんてことはたいしたリスクじゃない。
辞めたいと思ったら辞めたらいい。

鈴木涼美 RethinkJapan(2022.10.13放送)

先日、大学院にいるトルコ人と話をしました。
トルコでは毎週日曜日に親族揃って朝9時から外食する習慣があるみたいです。
しかも昼食も兼ねて14時頃までダラダラ過ごすとのことでした。
「なんて豊かな時間なんだ」と思いました。

トルコ東部の街・ヴァンの朝食

日本においては、経済的な衰退と比例して、私たち日本人の心は本当に貧しくなったとよく思います。
各自が経済合理性を追求して行動するあまり、経済的に衰退している気がします。ある種のジレンマと言えるのではないでしょうか。
「コスパ」という言葉が私自信を含めて当たり前の感覚になっている気がします。

大学でも「リベラルアーツ」といったいわゆる教養的な学びよりも、明日のプレゼンをうまくやるといったスキル修得的な授業が人気みたいです。
さらに、大学1・2年からインターンが始まるため、就職先も早々に決まるとのことでした。
「内定をもらってから遊ぶ」という話もよく聞きます。

今の若い世代の人は「人生100年時代」と言われています。
かつてないほど余命が伸びているにもかかわらず、何をそんなに生き急いでいるのでしょうか。

「遠回りこそ近道」
38歳で休職して大学院に入学し、40歳で転職した私。
思い切り遠回りをして、その素晴らしさを伝えていきたいと思いました。

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