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Une Semaine à Zazie Films 週刊ザジ通信【2月23日㈬~3月1日㈫】

長いお付き合いになる花屋さんに、週イチで毎週月曜日、事務所の入口に飾る季節の花を届けてもらっています。今週は、トップに貼った画像の通り桃の花。3月3日は桃の節句。もう春ですね。

桃の花と共に、毎朝事務所のドアを開けると出迎えてくれるのは、オヤジの足を肩に乗せて妖しく微笑むテレンス・スタンプ。いよいよ3月4日、ピエル・パオロ・パゾリーニ生誕100年記念上映『テオレマ 4Kスキャン版』、『王女メディア』が、ヒューマントラストシネマ有楽町新宿武蔵野館で始まります。

新宿では初日の夜の回の『テオレマ 4Kスキャン版』上映前に、テレンス・スタンプを深く敬愛する三上博史さんをお迎えしてトークショーが開催されます。以前、FMの番組で『テオレマ』をお好きな映画としてご紹介されていることがあったのを、宣伝スタッフMがネットで見つけてコメントをお願いしたところ、「少ない文字数では魅力を伝え切れない」旨のお返事を頂き、「それならトークをお願い出来ないでしょうか?」とダメ元でアタック。出演をご快諾頂いた、という経緯。ザジでは2019年に配給した『北の果ての小さな村で』という映画の予告編の語りをやって頂いて以来のオファーです(15年近く続くBSの紀行番組「小さな村の物語 イタリア」の三上さんのナレーションが大好きだったので、お願いしました)。

聞き手は元東京国際映画祭プログラミングディレクターの矢田部吉彦氏。どんなお話をお聞かせ頂けるのか楽しみ!お席もだいぶ埋まり始めています。またとない機会なので、ぜひお早めにお席を確保してください!

そして翌3月5日は、パゾリーニの、生きていれば100回目の誕生日。ヒューマントラストシネマ有楽町で、『王女メディア』上映後、パゾリーニ研究の第一人者である、映画誌・比較文学研究家である四方田犬彦氏のトークショーが開催されます。3月3日から毎週木曜日、6回に渡ってシネマハウス大塚で開かれる「四方田犬彦 連続映画講座」“知られざるパゾリーニ”は6講座すべてチケット売り切れ!ヒューマントラスト有楽町でのトークショーはわずかな時間ではありますが、ギュギュっと中身の濃いものになること間違いなし。水曜深夜からオンラインチケット販売が始まりますので、こちらもぜひお早めにお買い求め下さい!

今週はパゾリーニ公開直前、ということでソワソワなのですが、先週情報解禁した6月17日公開の『三姉妹』のクリエイティブ作業も佳境を迎えています。『三姉妹』に出会った大阪アジアン映画祭が、今年も3月10日から始まるので、開幕に合わせるべくチラシの作成も急ピッチ。韓国の権利元から「プロデューサーも気に入ってます」というコメントと共に、アプルーバル(「デザインOKしました」という許諾)も出ました。そのプロデューサーって、もしかしてムン・ソリ?

一方、予告編の編集も大詰め。いつものように制作に入る前にディレクターとやり取りして、「こんな感じの流れで」とたたき台を作り、それにそって繋げてもらったのですが、出来上がってきた第一稿を見て、社内の皆が無口に…。ムムム…。これではライトなコメディと勘違いされてしまう…。早速ディレクターに連絡して再び話し合い。繋ぎ直してBGMも変えてもらった第二稿は、望んでいた感じに一気に近くなりました。音楽って大事!受ける印象が全然変わってきます。そして細かな修正を重ねて、現在第五稿目。完成はもうすぐ。こちらは3月中旬からご覧頂けるように頑張ってます!

久々に社内の様子を撮りましたが、一昨年11月に引っ越してから、ずいぶん物が増えてます…

上の画像は、一足先に刷り上がってきた試写状の、まさに今行っている発送作業風景。3月中旬からプレス向けの試写が行われるので、こうして試写状を映画評論家の方々や映画ライター、雑誌、ウェブの編集者、テレビ、ラジオのマスコミ関係の方々宛に郵送します。いわゆるミニシアター系のメイン作品に関して、以前は1作品で8回前後の試写が行われてきましたが、コロナ禍もあって、DVDをお送りしたり、オンラインで試写して頂くことも多くなり、プレス向け試写会は4回前後が主流。一度も行わない作品も増えてきている、と聞いています。どんどん時代は変わりますね。

 texte de Daisuke SHIMURA











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