UIデザインのトレンド8選
今回のお話
2020年、早くも1/6が過ぎようとしていますね。
ファッショントレンド、技術トレンドなど世の中には流行り廃りがあります。
トレンドって一体何でしょうか?
トレンドは戻ってくるとか回っているというような表現をしますが、80年代リバイバルと言っても80年代のデザインをそのまま持ってくることはなく、その時代の空気感に、今の時代要請を盛り込んだようなものがやってきます。
つまり、トレンドとは歴史が積み上げてきた「意味」に敬意をもってそこに「+1」をしていく改善のスパイラルカーブと言えると考えています。
今回は以下の記事を見ながらUIデザインのトレンドについて考えていきましょう。
2020年UIデザイントレンド8選
1.アニメーションイラスト
2.マイクロインタラクション
3.3Dグラフィックス
4.VR
5.AR
6.Neumorphism
7.非対称レイアウト
8.ストーリーテリング
一昨年くらいから良く見るのもあれば、最近目に留まるようなものもありますね。
アニメーションイラストで思いつくのは、Payme(ペイミー)ですね。
お金=黄色という配色のもと、資料請求などの目に止まらせたいものは淡い緑色を使って安心感を訴求しているようにも見受けられます。
マイクロインタラクションは割とどこでも使われていますが、YouTubeが
わかりやすいですね。ボタンにカーソルを合わせると説明文が出てきたり、タブバーを遷移すると今いるタブが着色したりなど。
ユーザーが今何をしているのか、次に何をしたら良いのかということをさりげなく教えてくれるのが、マイクロインタラクションの良さです。
3Dグラフィックスでは、tesla(テスラ)やapple(アップル)です。
プロダクトの良さをこれ見よがしにあらゆる角度から見せてくれます。
まるで手にとって見ているかのように描けるのが3Dグラフィックスの良さです。
VR/ARは、もはやコンテンツに溢れているため紹介の必要はないでしょう。仮想を現実世界に取り込むVRと現実に仮想を取り込むAR。
賃貸のホームなど内見をVR風に見せたり、IKEAなどARにとり家具を実際に自分の間取りに当てはめてみたり。
グーグルグラスを筆頭にスマートデバイスが進化していくと画面というより現実というUIにどうデザインを落とし込んでいくかを考える時代ももうすぐです。
Neumorphism(新しいスキューモーフィズム)
先日こちらに関しては、記事を書きましたのでこちらをご参照いただきたいです。
簡単に説明すると、iPhone3や4時代の物理的なデザインをより今っぽくしたのが、ニューモーフィズムと言えます。
デジタルだけれどアナログっぽさもあるという今年は多く取り入れられていくのではないかと着目しています。
非対称レイアウト
UIデザインの四原則は、近接・整列・強弱・反復と言われています。
つまり規則性を持った「礼儀正しさ」を持っているのです。
そういった要素を踏まえつつ、整列を外してあげるというようなことをやっています。
カッコよくいうと「崩し」を入れています。崩しの良さは、あくまで基本原則に則った上での外しです。ただ単に四原則を無視したデザインを作ってしまうとそれは、「デタラメ」と呼ばれます。
原則を知った上で四原則のどれかを上手く外してあげることでより「目立つ」わけです。以下のTimesTalksでは写真の周りの文字列の近接を守りつつ、整列を外してあげることで写真の強弱がより際立つデザインになっています。
ストーリーテリング
ここ何年かUI/UXを検討していたり、本を読んでいると「ストーリー」の大切さをよく耳に入るようになりました。それだけ物語の共感性というのは非常にUI/UXにおいて強力な武器になるかと感じています。
CASHはそもそもシンプルでわかりやすいためいいですよね。
また2019年末のちょうどいい時期にバズったJR東海の昔のCMについての論考も非常にストーリーを学べるいいものになっています。
いいストーリーには、起承転結という基本の型の「崩し」と「余韻」が不可欠だと考えています。
あえて結を外して視聴者に結を想像させる「余韻」というのは良く使われる手法ですよね。
サービス・プロダクトにおいてもユーザーの目的解決させるまでの過程が正しくストーリーになっているかということはよく考えることがあるかと思います。テクニカルなフレームワークとしては、カスタマージャーニーマップなどがあるかと思います。
最後に
記事にある8つのトレンドをいろいろな事例を通してみてきました。
なんだかみたことがあるものもあれば、知らなかったというのもあったかもしれません。
この記事を書いていて強く感じたということは、どのトレンドも基本原則の「崩し」であるということです。
もともとある鍛えられ上げた型から時代要請や作り手の思いを吹き込むために外しを入れてあげる。
UI/UXにおいてもただ単に綺麗・可愛い・かっこいいデザイン=良いUI/UXではありませんよね。
ファッションで考えてみてもハイブランドで固められた服装がかっこいいわけではありませんよね。
基本原則を知った上で、サービス・プロダクトを利用してくれるユーザーが求める要素や時代要請に合わせてトレンド=崩しをどの割合で入れてあげられるかということを考えていく必要があるかと思います。
そういった「崩し」を学ぶ上でもトレンドというものを追いかけながら基本原則というモノサシを使って「このデザインは近接を外しているな」とか「このデザインはこれとこれの崩しだな」と自分の中に引き出しを増やしていきたいものですね。
それでは、また。
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