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リアル店舗と世界観とテクノロジー

今回のお話

最近何か買いましたか?
その時楽しかったですか?

メルカリやAmazonなどネットで簡単に安く購入することができるようになってリアル店舗のありがたみや良さをあまり体感することは無くなってきています。

ただ、実際に行ってみると素晴らしい体験が待っていることがあります。

今回は訪れたくなるリアル店舗について考えていきましょう。

キーワードはD2C

素晴らしい商品は世にいくらでもあります。
しかし機能的価値は競争を生み出し改善されたものがどんどん世に出てきます。

普段使っているものでこれじゃないとダメというのはいくつありますでしょうか?

2000年代に入るとモノ消費からコト消費ということで体験を重要視する様になってきています。

もちろん、消費主体である若い世代の可処分所得が下がっているというような経済的動向はありますが、自分の価値観や信条に沿ったモノやコトを消費するような流れになってきています。

ここ何年かを見るとD2Cというキーワードがよく見る様になりましたね。
Direct to Consumerの略ですが、ブランドの世界観を全面に出したコト+モノ消費という形になっています。

最近はTVでもオーダースーツのファブリックトウキョウをよく見かけますね。

世界ではマットレスであったりアパレルブランドでD2Cという形態で大きく成長するものが出てきます。

テクノロジーの発展からデータとリアルを結合してシームレスな体験を与えてくれるようになってきています。

これまでの店舗では、オフラインとオンラインは断絶しており、高々店舗独自のポイントアプリがあるくらいでしょう。

この商品を以前買ったので今回新作のこれと合わせるとお洒落ですというような接客はないかと思います。

それができるようになってきたのがD2Cが台頭してきた所以かもしれません。

そう見るとこれまでの店舗と違うのは、店舗が主でデジタルをアドオンしているわけではなくデジタルが先にあり、店舗をアドオンしているように見受けられます。

人が得意とする領域とテクノロジーが得意とするやり口を上手く掛け合わせているようにも思えます。

世界観で虜にする

D2Cのブランド達は、世界観やスタイルを主な提供価値にしています。
先に述べたように機能的価値は代替可能性が高く、競争に飲まれていきます。

もちろんD2Cに競争がないとは言えないでしょうが、提供価値が世界観やスタイルとなると代替可能性は低くなります。

iPhoneもある意味そうですよね。
価格や機能では他社製品が勝る部分は多くあるかと思います。
しかし、デザイン性やシンプルな操作感など他社の追随を許さない部分であったり、AppleStoreの体験など知っていると中々乗り換えられないですよね。

これまでのサービスやプロダクトも世界観をブランディングとして発信しようとしていますが、どこか画一的です。

ターゲットが20代女性や30代男性などセグメンテーションによるものをブランディングとしようとしているように見受けられます。

あくまで発信したい世界観や思いが先にあり、その先に1番届けたい人がターゲットであるというものでしょう。

世界観を構築するためには、今までのブランド価値を脱構築するような形で作り直す必要があるのではないかと思います。

最後に

リアル店舗に訪れて接客を受けると気持ちいいことも良くあります。
逆も然りですが、全てをデジタルで代替することは難しいかと思います。

その上で店舗の価値を出していくには、今までと全く異なる手法や真に届けたいユーザーに対して正しく届く手法を利用するべきです。

そのためには我々自身の働き方であったり、思考法というのもガラッと変えていく必要があるのかなとも思います。

皆横一線の社会から異なるベクトルを持った個人が多様に動き回る世界観へと転換していくことを未来に向けて託していけるようにならないとなと感じます。

それでは、また。

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