見出し画像

希少性=自分自身の審美眼

今回のお話

インスタグラム、TikTokやTwitterなどインスタントに発信できたり、情報を受け取れる時代になりました。
その恩恵は信じられないほど大きく、誰でもどこでもどんな情報をインプット・アウトプットすることができます。

その中でフェイクニュースなど本当の情報かどうかを判定する術を個人も持つ必要があります。
簡単にリツートできたりするので拡散性と加担させられているということを意識する必要があるかと思います。

そして個人の時代として発信力や影響力といった新時代的なスキルも必要になってきています。
今回は、そんなインスタントに情報をインプット・アウトプットしやすいコスパの良い時代にある希少性について考えていきましょう。

希少性=他者と差別化された行動

希少性とはレアなこと。レアとは、数が少なかったり、差別化されていることです。したがって、希少性を考えると他者と差別化されていることが必要条件になります。
ただ、意図のない差別化された行動は希少性にはつながりません。
雨が降っていて、傘を指すところで傘を指さないことは差別化されていても価値はありませんよね。お洒落な唐傘をさすと話題になるかもしれませんが。

このように、価値や意図を持った差別化を行わなければ何の意味もないと思います。ただ、漫然と他者と異なることをするのは車輪の再発明だったり、天邪鬼と呼ばれるだけにすぎません。

では、希少性を身に付けるためにどのようなことをしていけばいいのかについて考えていきましょう。

1.先行研究を行う

そのため新しく何かを始めようとした時に、いきなり他者と異なることをしても差別化にはならないのでまず先行研究を行うことが必要です。

例えば、発信力を高めるためにtwitterを始めるとしましょう。そして自我流でフォロワー1万人を目指して日々ただ漫然とツイートするだけでは、おそらく何年もかかってしまうことになるでしょう。
そのため、実際にターゲットとするフォロワー数を持つ人のツイート内容やプロフィールなど様々に見てそこから共通項を見出していきます。
また関連する書籍や記事を参考に自分であれば実際にどういった価値を出していけるかを考察していきます。
それが、先行研究となります。

意図しない差別化を繰り返すことで結局何の成果も出せなかったと思うと行動を変えるためのモチベーションが下がるため、PDCAやOODAなどアクションの振り返りのための思考法やフレームワークはありますが、まずは先行研究から初めてトライアルアンドエラーを繰り返すことが希少性を生むための行動になります。

2.差別化を言語化する

意図しない差別化は、何の意味もないと述べました。では意図のある差別化とは一体何なのでしょうか。
それは、論理的に解釈可能な差別化だと言えます。

どういうことかというと、結果を変えるには行動を変えなくてはなりません。そして行動を変えるには、思考を変えなくてはなりません。これは基本大原則とします。
そしてそこには、再現性が必要となります。再現性がある状態を論理的に解釈可能と定義します。

そのため、差別化を行う上でも再現性があり、コンスタントに成果をあげられる行動を意識する必要があります。

それを行うために、自分自身が差別化を行うことを言語化してみましょう。
それは、例えば毎日記事を書くということでも良いですが、さらに踏み込んで毎日このテーマでどんな人にどんな思いを持って帰ってもらうためにこのような文体で記事を書くという様に、5W1Hなど鮮明に描くことが重要です。

なぜ鮮明に描くことが必要かというと、それをタスクに落とし込めるからです。
タスクに落とし込めない場合は、抽象的すぎるのです。
会社のビジョンでは、お客様を大事にするというようなスローガンがあったりしますが、それは何となく共感できても実際にどのような行動がお客様を大事にするかはわからないですよね。
具体的な行動指針まで定まっていないスローガンがただの文字列であるように、タスク単位まで落とし込めていない差別化もまた絵に描いた餅なのです。

3.自分だけが気になる事にフォーカスする

自分が普通の人だと大半の人は思っていますよね。でも同僚や友人と会話していて自分だけが気になっていることやひっかかることってありますよね。
それが、あなただけの着眼点だと思います。

何かをみた時、触れた時など直感的に、好きや嫌いなどの感情を持ちますよね。そこでやばいとか面白いとかで終わらせず「なぜそれをそう思ったのか」をメモしてみてください。もちろんツイートでも良いです。
それはあなた自身の審美眼を言語化して鮮明とすると同時に、あなた自身にしかない着眼点が見えてくるのです。

そしてそれは、あなた自身の内側にしかないため、希少性が高いのです。
映画の感想や仕事をしていて気になったことなど何でも良いですが、心に亜発露したその一次感情を言語化するトレーニングを続けることで自分自身の軸というのも鮮明に見えてくるはずです。

そうすると前項でも述べたどう伝えるかという点と掛け合わせると、あなたが届けたい人に、届けたいものを届けられる様になります。
バズったり人気のものってものすごくすごいというよりは、視点がおもしろかったり、それは気づかなかったなというような「ほんの少し」オリジナリティがあるようなものですよね。

したがってあなた自身の着眼点を見つけることが希少性に繋がるのです。

最後に

オリジナリティや希少性というのは、長期的な鍛錬やセンスのなす業のように思われるかもしれません。
しかし、インスタントに情報が取捨選択される時代には、少し角度が違う着眼点だけで希少性を出すことが可能だと思っています。

そしてそれは外側に見つけることではなく自分自身の内側に存在するものだったりします。
そのため、希少性を高めていくということは、外側のスキルではなく内側にある審美眼を鮮明に言語化してあげるという事になります。

そこが大前提で、その後副次的に外側のスキルが身についてくるものだと考えます。
2020年のキリの良い年に新しく自分自身をアップデートしようと意気込んでいる人も多いですが、実は今までの自分が価値になると思って審美眼を言語化していくことも一つの手ではないかと提案します。

様々な人の価値観が多種多様に尊重しあえる世の中にしていきたいですね。
それでは、また。

読んで面白ければサポートよろしくお願いいたします! 励みになり、さらなる質の高い記事投稿することを約束します。