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なめらかな分散型社会の到来〜2020's〜

今回のお話

2020年とキリのいい数字の年となり、2000年も早くも20年経過したもので社会の様相はなんだか変わっていない様に見えて大きく変化しています。

昨年でいうと、キャッシュレスが老若男女に波及し現金しか使えないお店が残っているものの様々なところでキャッシュレスで決済できるようになりました。
また働き方改革の波紋により、様々な企業で副業を解禁したり、転職がよりしやすくなるなどより流動的で一つの会社に依存しない働き方もできるようになってきました。

そんな社会の様相の変化とともに、我々の身の回りでも様々な変化があります。
一つは、「個人の時代」、一つは、「コミュニティの勃興」です。
好きなことを仕事にしていくというキーワードとともに様々な新しい職種が増え、老いも若いも様々な新しいことに挑戦しているようにも見受けられます。

今回は、2020年代の未来予想図として「分散型社会」というものについて考えていきましょう。

分散型社会とは

これまでの働き方や生き方を振り返ってみると以下の様な特徴があると思います。

・1つの会社で勤め上げる
・そのため1つのコミュニティにコミットする
・仕事は辛いもの。好きなことは趣味でやる

簡単にまとめると、単一の収入経路とコミュニティ(複数のコミュニティがあったとしてもそれらは、中学、高校の友達などの地元のコミュニティ)で生きていくというのがこれまでの働き方・生き方でした。

端的に表すと「集中型社会」です。
確かに、社会構造として人口が増え、経済が発展し国民として「経済発展」という一つの方向に向かっていく上ではこのような集中と選択のような動き方はベストだったのかもしれません。

しかし、人口が減り、経済成長も限りなく鈍化している状態では、皆が皆同じ方向を向いていることに意味はないと気がつき始め動き始めています。

そのため、どんどん働き方も生き方も多様性を持つ様になってきており、それが認められる様になっています。
そんな以下の特徴を持つものを分散型社会と定義してみます。

・複数の収入経路(複数の会社や個人PJなど)
・複数のコミュニティ(オンラインサロンや社外PJなど)
・好きなことを仕事にする
・様々な場面で様々な「自分」を体現する

つまりお金にも場所にもコミュニティもまるで投資におけるポートフォリオのように分散させるのが、分散型社会と言えるのです。

確かに、「シェア」などの概念は2010年代中頃から急速に様々なサービスとともに発展していき、物を持つということ自体があまりなくなってきているような気もします。(売るのも買うのもメルカリ、車はカーシェアで音楽のプレイリストも共有したりなど「シェア」しない日がないのではないでしょうか。)

ではなめらかとはどういうことかというと、それぞれがシームレスだということです。
複数の収入経路にしてもSNSで仕事を依頼したり、noteの有料記事や社外のコンサルなど、これまで「会社」という看板で信用を形成してきたものが「個人」でも信用を形成できるようになり、また様々なコミュニティでの自分を体現することで「個人」という存在が、空間や組織に依存することなくシームレスに価値を出していく・上げていくようになってきたという意味で「なめらか」になってきているように感じます。

では、実際どのようになっていくか少し先の未来を考えてみましょう。

空間を持たない「ムラ」の勃興

会社の副業解禁や社外PJなど「会社」の垣根を超えて仕事をされたり、収入経路を複数個持つ方が増えてきました。
個人的には、「会社」という組織形態での事業体はすこしずつ変わっていくのではないかと思っています。

希望的な観測としては、社会課題を解決するサービスやPJがプールされている概念的な「場」が存在してそこに「人」が集まってきて、その場の中でお金や信用が循環していく社会に変化していくと思っています。

実際にオンラインサロンなどを著名人たちが立ち上げているのも「会社」といったしがらみのある組織ではなく、同じ信念や熱量を持った人たちと集まって面白いことがしたいというのが大きいのでしょう。
確かに、会社ではどうしても熱量が下がりしがみついているだけの人もいるので熱量高い人と面白いことができるのはとても大きな収穫の様な気がします。

そういう意味で、空間や場所に依存しない「ムラ」が乱立し、ムラ同士でくっついたり独立したりして目に見える形で自分が共感でき、熱量もって取り組めるコミュニティが、ほとんどの人に伝播する形で広がっていくと思います。

これは今の会社で熱量低いとしても自分が面白いと思って取り組めるコミュニティができるかもしれないので社会としてもいいことなのかもしれません。(個人的にはあまりマクロなことを考えず、ミクロの視点で好きなことを好きなだけやるでいいと思っていますが)

最後に

どうしても「お金」について考えてしまうのではないかと思いますが、個人のスキル=信用や評価・評判を媒介としたコミュニティや働き方がより加速していく時代にあると思います。

それは「お金」がかからないやもらえないという意味ではなくまず「信用や評価・評判」で結果を出して大きなリターンにつなげていくことだと思います。

2020年代は良いも悪いも「個人の時代」が加速・強要されていく時代なので今すぐに行動に移していく必要があります。
そしてそんな辛さもありつつも好きなことややりたいことに真に向き合えるようになり、生きやすい世の中にもなってくることを信じています。

それでは、また。

#2020年代の未来予想図

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