見出し画像

でんたつ 【詩】


なにかの拍子に
一粒の清涼剤が
キャラメルの香りが
雨の前の雲が
ドロドロしたマグマが


ラッパと共に
あるいは音もなく
じわりじわりと
あるいは急激に
その部屋に現れたとき

それを野放しにせず
刺激しないよう慎重に
赤子にするかのように
愛をもって包み込み

気づかれないうちに
中心にある「芯」を見つけ
あるべき姿に仕立て直し
その部屋から出してやって……






そしてそれを
そっとあなたの前に差し出す


この記事が参加している募集

最後まで読んでくださり、ありがとうございます(*‘ω‘ *) よかったらスキ・コメント・フォローをお願いします! もしもサポートをいただけるのなら、私が気になっていた食事やおやつを食べる金額に充てさせていただき、記事にしようと思っています✏