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空ノ彼方
2022年1月7日 14:45
「 亭午、本を読みおわった。」朝読み始めた本を読み終わり、何となく脳内で感想を思い描く。何処に吐き出すわけでもない感想文を頭の中で纏めて、誰かに言いたくて堪らない結末を飲み込む。SNSで検索をかけて、顔も名前もアイコンさえも知らない人の感想を読む。少し読んで閉じる。スマホの画面に触れる代わりに、読み終わった物語の表紙を撫でた。ザラザラの厚紙は余韻を受け入れ、昂った感情を平行に戻してい