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詩/phenomenon.

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別名義での詩を、こちらに。
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#詞

【code=230411_無題】

なぜだろう
景色が 視界が
色を失っていく

寂しくて
寂しくて
寂しくて

痛くて
痛くて
痛くて

苦しくて
苦しくて
苦しくて

頑張らなきゃ・って
自分を鼓舞しても
どこか力が足りなくて

君のメッセージが 言葉が
君の手触りが 体温が 声が
にっこり笑う表情が

欲しくて
欲しくて
欲しくて

愛しくて
愛しくて
愛しくて

泣きたくて
泣きたくて
泣きたくて

でも 約束したからさ

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【code=190406_永久(とわ)の桜】

あれほど冷たく鋭かった風は
暖かく柔らかな息吹に変わり
いくつかの花の香りを纏って
心に温もりを届けてくれる

街のあちこちで桜が咲き誇り
華やぐ世界は楽しげに移ろう
笑顔が伝わり みんなが笑う
あの瞬間(とき)がもし
今も続いていたなら…

あの日君と見た桜が
今でも鮮やかに蘇る
君の肩にそっと乗った花びらは
今でも僕のお守りになっている

いくつもの日々と季節を越えて
離してしまった君の温かい

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【code=201122_扉のむこう】

いつも夜になると
戻ってくる白い大きなモノ
あなたはいつもその中から
ゆっくりとおりてくる

手にしたなにかをおうちの扉のむこうに置き
出てくると笑顔で私に話しかける
“ちゃんとご飯食べたかい?”

少し冷える倉庫のなかで二人
私がご飯をもらって食べていて
あなたはそんな私の傍らで
にっこり微笑んで座っている

あなたの手は 土の香り
時々 苦い煙の香り
ちょっとしょっぱいあなたのその手が
いつも

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【code=230319_存在証明】

僕はここにいて
僕はどこにもいない
あるようで ないようで
いるようで いないようで

誰かに負けないこと
僕だけの強み
あるのかもしれないけれど
ないようにも思えてならない

だけどそれじゃ
生きられない

僕にしかできないこと
僕だけができうること
証明書をください
認印を押してください

いったい誰に?

わからないまま時は過ぎて
日々のなかに埋もれてゆく

ないものは作るしかない
それは分

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【code=230311_Bright Light.】

君の願いを叶えたい
君の想いを守りたい

頑張り屋さんで
センシティブで
折れそうな心を
壊れそうな体を
必死に保って

僕に笑顔を見せてくれる
僕に希望を与えてくれる

君の心をすくいたい
君の笑顔を作りたい

負けず嫌いで
責任感が強くて
いたずら好きで
純真な気持ちで
僕の側にいてくれる

君の願いを叶えたい
君と未来を作りたい

『君と生きたい』

僕ら二人の共通項

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【code=230205_排除命令】※閲覧注意

[現在の僕の悪い癖]排除
[僕の怠惰への欲求]排除
[身勝手な思い込み]排除
[君を傷つける言動]排除

イラナイモノ
どんどん捨てよう

[過去の輝かしさ]排除
[昔取った杵柄]排除
[後ろ髪引かれる記憶]排除
[君が関わらないこと]排除

過ぎてきた『時』は
どんどん捨てよう

[君を悩ますもの]排除
[君を誘惑するもの]排除
[君を僕から奪うもの]排除

もしも君が僕のもとを
去ってしまうと

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【code=230123_alternative.】

素直になっているはずが
いつも素直になりきれない

しっかり伝えているはすが
いつもしっかり伝えきれない

弾け飛びそうな心ばかり
胸に抱えて 今日も痛む

話したいことが多くあるはずが
どう話せばいいのか分からない

分かってほしいことが多くあるはずが
どうしたら分かってもらえるか分からない

砕け散りそうな身体のまま
目の前を見据えて 今日も生きる

降る雨が雪に変わるころ
君は凍えていないだ

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【code=230107_ふりふり】

あいそふりふり
しっぽふりふり
笑顔振り撒いて
人にあたってく

袖をふりふり
裾もふりふり
ぱたぱた走って
元気なアピール

どんなことがあったって
無理無理なことがあったって
僕はいつだってこのまんまさ
ゆらりゆらり 優雅にいこう

あたまふりふり
おしりふりふり
笑ってもらえるように
そう生きたいだけなのさ

髪もふりふり
肩もふりふり
笑顔が世界に増えるよう
そう生きたいだけなのさ

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【code=230104_with】

朝起きて
コーヒーを啜って
君に言葉を綴って

支度して
凍える車を走らせて
気持ちを疾走らせて

今日も僕は
毎日を消化する

いつか僕のこの努力が
いつか僕のこの成長が
例え遅くとも 君の笑顔を
支えられるようになると信じて

まだまだ幼いけど
ゆっくりだけれど

君を想い
君を描き

僕は生きている
君と生きている

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phenomenon.

【code=230102_初日(はつひ)】

【code=230102_初日(はつひ)】

長い夜を越えて
朝がやってくる

初めての朝は 僕の部屋で
君と共に見た まぶしい光
起きた時にはちょうど
お陽様が顔を出した

眠そうにしながら
ベッドに座る僕にもたれて
一緒に見ていた新しい朝を

これからも これからも
僕らは続けてゆくだろう

冷凍庫からアイスを出してきて
君の口に運びながら
日差しの暖かさを知る

この日差しの暖かさと
この膝に感じる暖かさを
僕は大切に生きていこう

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【code=221231_Last,and first.】

世の中のスピードは速い
もうあと数時間で来年だ

僕は変われてきたのだろうか
これからどう変わるだろうか

激動・激震の年だったとか
この日に限ってメディアは叫ぶ
それというのは日常を積み重ね
それをまとめて振り返るからだ

毎日が小さなピースで
1年かけて作るジグソーパズル

その時が小さなパーツで
一生かけて創る人生モデル

来年のことをたくさん言って
鬼すら笑わせて新しい明日へ

一緒に笑っ

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【code=221224_ホワイトアウト】

目が覚めたら銀世界
こんな日にも僕はいつものように
支度して いつもをこなす

ルーティンと化した毎日のなか
ルーティンと化したやりとりで
いつもの日常に馴染んでゆく

車を走らせれば降りしきる牡丹雪
落ちては溶けてゆく真っ白な花
積もることなく消えゆく美しさよ

遠き山も 近き景色も
一面塗り尽くされて
真っ白に染められてゆく…

半ば暗い空を見上げて
僕はどこへ行こうというのか
眼前の景色はた

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【code=221222_君と僕のいない部屋】

ふいに起きて 寝坊したのに気づく木曜日の朝
慌てて支度をして しまらない自分をタイトに纏める

今にもそこから声がしてきそうなんだ
『ほら、急がないと遅刻するよ』

髪を直して 歯を磨いて 着替えてネクタイを締めて
さぁ 今日も頑張らないといけないと自らを鼓舞しても

影だけそこに残した君の姿があるんだ
『一昨日はそこにいたのに』

君もきっと 同じ気持ちを抱えて
君の部屋で 身体を丸めているのだ

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【code=221217/2_かしふかし】

近づけば近づくほどに遠く
明るければ明るいほど暗い

前を見ているはずが
眼前に広がるは過去

暖かいほどに冷たく感じ
笑顔に零れるは涙ばかり

いつも日常の禅問答
この矛盾の正当性

パラレルワールドというのは
精神世界のことかもしれない

生きていたい
死んでしまいたい

頑張っていたい
逃げてしまいたい

崩れ倒れそうなバランスゲームを
どうにかこうにか保って生きてる

不可思議なのは世界じ

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