メインプランナーになったお話

出向から戻った最初の仕事は、メインプランナーという立場での仕事だった。
プランナーだった頃は、上の指示に従って動いていたが今度は指示を出す側に。
メインとして動く以上、プロジェクトの全体把握は必須。
スケジュールの管理、各部署との調整、ゲーム規模の割り出し、作業の振り分け、仕様やリストの作成、データの実装、調整にチェック。さらにそこにクライアントとのやり取りや、定例会への出席、議事録の作成が追加される。
やることが膨大だ。求められるものが多すぎる。

とはいえ、他に入れるプロジェクトもないし、そろそろメインプランナーの経験もありかな、とメインプランナーをやることに。
このプロジェクトでは、出向で学んだことが大いに役立った。
環境というものが人をより成長させるのだな、と強く感じる。

まず手始めに行ったことはメインプログラマー(C氏)に接触し、『このプロジェクトでは、互いに憎しみ合いながら仕事をするような負の環境には絶対にしない』という自身の心持ちを伝えた。
このC氏は柔和な人柄のため、そもそもそういった環境は開発していく上で、不利益でしかないというのを理解していたので、すんなりと同意を得ることができた。
幸運なことに、プロジェクトに割り振られたメンバーも初めましての方々はたくさんいたが穏やかな方が多く、とても安心した状態で開発がスタートできた。

結果、このプロジェクトは多少のトラブルはあれど比較的円満に完成した。

多少のトラブルの一つを紹介しよう。
プロジェクトメンバーのあるデザイナーがひっそりと別プロジェクトにアサインされ、いつの間にかそちらで稼働していたことだ。
上が、勝手に、誰にも相談せず、(メインプランナーである自分やディレクターへも)、急ぎだからと人員をかっさらい、代替のデザイナーも用意しなかった事件。
開発していく上で、スケジュールというものが存在する。そして、そのスケジュールの進捗確認、報告という定例会が毎週、クライアントとの間で行われます。
しかし、該当デザイナーは稼働していないためデザイナー自体の進捗は0。
それに加え、先行して作業していたたった一人のデザイナーだったため、絵まわり自体の進捗が0という恐ろしい状況が出来上がってしまった。
本件はなんとかはなったものの、いまだに許しがたい事件である。
敵は社内にあり。この言葉が後々、非常に重いものとなった。(そのうち書くかもしれません)

★学生と新人に伝えたいこと
直属の上司やプロジェクトメンバー以外から何か仕事や作業のお願いが来た場合は、直属の上司や先輩なりに報告、共有してください。雑談レベルのついで、でもいいので。

「あっ、そういえば○○さんから、こんなの頼まれたんスよ」
「○○さんから言われたんですけど、これって、どうやればいいんですかね?」
とか!!

該当のデザイナーは、すでにプロジェクトメンバーに話は通っているものだと思って黙々と別作業していました。(それで発覚まで時間がかかりました)
自分の身を守る、と言う意味でも情報の共有はしておいた方が無難です。

久しぶりの更新です。新人さんはそろそろ仕事に慣れてきた頃かな?


応援されると生きる気力がわいてきます! もう少しがんばります!!