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ゲーム系専門学校にいったお話

進路に悩む人もいると思うので、今回はゲーム系専門学校にいってよかったことを書いていきます。

・書き手はなにしてる人?

元ひきこもりのゲームプランナー歴10年以上の中堅です。
通信制の高校卒業後、ゲーム系専門学校に進学。その後、ゲーム会社に就職し、転職を経てゲームプランナーになりました。詳しくはこちらをご覧ください。

・なんでゲーム系専門学校に行こうと思ったの?

大学に進学するイメージがわかなかったのと、大学で学びたいことがなかったから。※大学否定ではありません
今だったら大学にいって勉強してみたいな、という気持ちはありますが当時は皆無でした。ゲームを作る人になりたくて調べた結果、ゲーム系専門学校のゲームプランナー科に行きつきました。

・どんな学校生活だった?

1:人生の分岐点 ※ここは自分語りなので、読み飛ばしてもOKです
正直、三日くらいで辞めようと思いました。
過去のいろいろな出来事により、他人が怖いし信用できない状態だったので。

けれど、それだと専門学校に行ってもよいと背中を押してくれた両親に顔向けができないため、泣いても吐いても通い続け、その結果、他人はそもそも人様の容姿を馬鹿にしたり、侮辱するようなことをしない、ちゃんと自分の話を聞いてくれる人がいる、と知りました。

そこからはだんだんと自身が失ったものを取り戻し、知らない世界を見ることができました。授業に関してはゲームに関係のある授業ばかりなので、どれもとても楽しいし興味深いものばかり。勉強ってこんなに楽しいものだったのかと気づかされました。

ただ、ゲーム好きが集まっただけなのに自分は救われました。
社会復帰できたのは専門学校にいけたから、あのクラスメイトと出会えたからです。はじめはめちゃくちゃ辛かったけど、最終的には楽しかったし有益だったと言えます。

2:教わったことが今も役に立っているかは微妙
上で有益と書いておきながらですが、実際に働きだして思うのがゲームプランナーというのは会社によっても、プロジェクトによってもやる仕事が変わるため、教わったことが役に立っているかは正直、微妙です。

シナリオに関してはなぜか縁があって(※詳細はこちら)書かせて貰えるようにはなったので、これはとてもありがたい授業でした。

・ゲーム系専門学校は進路としてどうなのか?

いろんなゲーム会社さんから求人が来るので、ひとつの選択肢としてはアリです。

ただ、会社さんによっては学歴が大卒以上でないと応募すらできないというところもあるので、自身が行きたい会社の条件がどうなっているかご自分で調べてください。※中途採用でも大卒を求める会社もあります。

ゲーム系の専門学校は、ゲームを作る人になりたくてきている人ばかりなので自分がその職を目指すぞ! というモチベーションは割と保たれた状態が続きました。その点に関しては非常によかったです。いろいろと情報交換もできるので。

また、他人が作った企画書も見れますし(授業でプレゼンしたりもする)、自分が持っていない視点に気づかされることもあります。
自分が作った企画書を持って、講師の方に片っ端からご意見いただいたりなんかもできます。

・進路に悩む人に伝えたいこと

入学し、最初はみんなゲームプランナーになるぞ! と希望にあふれ、きちんと授業にも出席していましたがだんだんと脱落者が出てきます。自分がいたところは、入学から卒業までの間に入学者の20~30%くらいは途中で消えました。今、この方々がなにをしているかは知りません。(同僚がいたところは80%くらい消えたとかも…)

就職活動を始めるもどこにも引っかからず実家を継ぐといって故郷に帰る人もいましたし、逆に大手に受かり今では有名なプロデューサーさんになっている方もいます。
ゲーム業界に入ったはいいけれど、合わなくてまったく違う業種で働いている方もいます。本当に様々です。

ゲーム系専門学校に行ったからといって、100%ゲーム業界への就職を保証するものではありませんし、大手では大卒以上という学歴を求めるところもあります。

専門学校は公立学校とは違い、安くはないお金を払って通います。
学校側からしたら、生徒でもありますがお客様です。そのため、どんなにダメな企画を出そうとも講師の方は「才能ないからやめろ」などは決して言いません。
どうすればよいか、なにをすればよくなるか、道を示してくれます。

個人的に思うゲーム系専門学校のメリットは、仲間がいること、講師に気軽に相談できるところ、いろんな求人があったこと(コネ)、です。
デメリットは、大卒の学歴を取得することができない(高卒から進学の場合)です。

インターネットが発達し、気軽にどこへでもアクセスできるようになった今、自分が書いたメリットの一部は、学校に入らずともできるようになっています。企画書なんかもプロの方が本を出していたりもします。

・仲間がいること → それ系のコミュニティを探して所属する
・講師に気軽に相談できるところ → スキル販売しているサイトで、企画書の添削などを行っている方がいる。アクセスのしやすさという部分では学校の方が敷居は低いし、なんでも聞けるというメリットがある。
・いろんな求人があったこと → 求人サイトも増えたので、受動的ではなく能動的になればカバーはできるかもしれませんが、コネに関しては難しいかもしれないので入学して最大限利用すると言うのも手です。

ゲーム系専門学校も大学も、どちらにもメリット、デメリットがあると思います。それらをご自身で調べ上げ、自身の人生設計を照らし合わせ、道を決めて行って欲しいと思います。


応援されると生きる気力がわいてきます! もう少しがんばります!!