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テキスト作成、管理する上で便利なエクセル関数のお話

エクセルにテキストを入力する作業をしていて、いちいち文字数や行数なんて数えてられるか! となり自動化できないかなと行きついた便利なエクセル関数のお話です。
主にゲームプランナー、スクリプター向けになります。
ここでは『こんな関数があるよ!』という紹介なので、詳しい使い方などは検索してください!! (本noteでなにかミスしてて動かなかったらご自分で調べてください!)

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・書き手は何してる人?

ゲームプランナーですが、仕様やリスト作成以外にシナリオを書いたり管理したりなんかもしている人です。コンシューマもソシャゲもどっちもやっています。

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・文字数をカウントしたい!:LEN関数

【=LEN(セルの指定) 】のみで、全角文字数をカウントしてくれます。
※LENB関数というのもありますが、こちらは割愛

■参考画像1

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・E2はLEN関数をそのまま突っ込んだ場合の文字数です
・E3、E4はE2のセリフを一行に分割したものですが、文字数を合計すると27になるはずなのにE2では28という値が返ってきています

■注意
一行だけなら文字数はそのままカウントしてくれますが、改行が入る場合は改行も文字数としてカウントされてしまうため、改行の数だけ文字数が加算されます。(2行なら+1、3行なら+2文字分加算)
そのため、全体の文字数から改行コードを除外する処理が必要になります。

■関数
【=LEN(SUBSTITUTE(指定セル,CHAR(10),""))】
※SUBSTITUTE関数は、指定文字の置換です
※CHAR(10)が改行コードの意味です

ここでは、全体の文字数を出すが改行コードは””に置換してね、という処理をしています。そのため、改行コードが除外された状態の文字数が結果として返ってきます。※E5参照

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・行数を出したい!:LEN関数とSUBSTITUTE関数の合わせ技

LEN関数で全体の文字数(改行コードを含む)を出し、そこから改行コードを除外した文字数を引くと出てきます。最後の行は改行コードが入らないため、ラストに+1しています。

■関数
【=LEN(指定セル)-LEN(SUBSTITUTE(指定セル,CHAR(10),""))+1】


■参考画像2

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・クエスト説明文の文字数規定が14文字*8行と仮定し、適当に説明文を入れてみました。ここではこの次の説明のため、あえて9行にしています。 ※条件付き書式を適用

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・文字数オーバーしてたらセルを赤色にしたい:LEN関数か条件付き書式

「チェックお願いします!」と渡されたエクセルのテキストを見ると、たまに文字数オーバーしているものと出くわします。(これが発覚した時点で、文字数オーバーしてないかチェックするという無駄な作業が発生します…)

本件は関数一個なり、条件つき書式でセルの色を変化させれば、気づけるミスです。

■関数
文字数をカウントするLEN関数を入れる
■条件つき書式のやり方
文字数オーバーしていたら、セルを赤くぬる
ホーム>条件付き書式>セルの強調表示ルール>指定の値より大きい、で値を設定

自分がよくやるのはカウント用の列を追加して、LEN関数+条件つき書式です。 ※参考画像2
現在の値がわかるのと、オーバーしたら色がつくので一目でわかります。

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・未入力のセルの数を知りたい!:COUNTBLANK関数か条件付き書式

「チェックお願いします!」と渡されたエクセルを見ると、たまに未入力のセルと出くわします。作成漏れなのか、書けなかったのか、あとから追加で書くのか、どういった意図で空白なのかこちらでは理解できないため、作成者とやり取りするという無駄な時間が発生します。

本件は関数一個と、条件つき書式でセルの色を変化させれば、気づけるミスです。

■関数
【=COUNTBLANK(範囲)】
空白のセルを数えてくれます。
50個セリフを作成しなければならない時、セリフ記載するセルを範囲として入力すれば残りの作成数(空白セルの数)が返ってきます。

これに条件つき書式で空白の場合はセルを指定した色でぬる、としておけば一目で空白がわかります。 ※参考画像3。次の項目に画像アリ

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・総数を知りたい!:COUNT関数

ソシャゲプロジェクトで起きた、台本テンプレがあるはずなのになぜかこのキャラのセリフ少なくない…? という謎の事件がありました。
通常は同数あるはずなのに、チェックをしていて条件が足りないことに気づきました。
これの原因は、個人が持っていたテンプレート(未アップデート)を使用していたからですが、はじめから総数がわかっていれば作業していて違和感に気づいて別のデータと比較するという作業がカットできます。
もちろんキャラによってセリフの数に差はあったりもしますが、本件は基本セットの数が合いませんでした。

■関数
【=COUNT(範囲)】
データが入力されているセルを数えてくれます。(総数の把握ができます)
■関数
【=COUNTBLANK(範囲)】との合わせ技で、進捗(%)を算出できるため自分の作業がどれくらい進んでいるか聞かれた時とかに便利です。

■参考画像3

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・C1に総数を、C2に残りを入れると現在の進捗が一目でわかります(%を出したい場合は計算してください)
・D6は未入力になっています。条件付き書式で着色されることにより空白なのが一目でわかります
※行を追加したりすると参照がもれることもあるので、追加時は要注意

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・まとめ

エクセル関数を使用することで些細なミスを防ぐことができます。

複数の条件に合致するものの数を計算するのが面倒、半角と全角が混じったテキストを渡された…、このテキストとこのテキストの違いがわからない、改行を削除しなくてはならない、など手動でやると面倒な作業はエクセル関数で用意されていることもありますので、こんな関数ないかな、こんなことエクセルでできないかな、などあればご自分で調べたり、詳しい人に相談してみるのをオススメします。

応援されると生きる気力がわいてきます! もう少しがんばります!!