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京都のホテル宿泊記録(②GOOD NATURE HOTEL KYOTO)

今回は今年の2月に訪れた京都のGOOD NATURE HOTELのその宿泊記録をあげたいと思います。こちらの京都街歩きの番外編でもあります。

GOOD NATURE HOTEL KYOTOは、京阪グループのビオスタイルが運営するGOOD NATURE STATIONという複合施設の4階~9階に入るライフスタイル型ホテルです。

この施設の魅力について語り始めると記事2,3本分くらいのボリュームになってしまいそうなので、ここでは、その名の通り「人にも、自然にも、良いものを」というコンセプトで、ウェルネスやエコなどの思想を体現した建物になっている、といことだけ触れておくことにして、この施設全体のコンセプトは次回に話すことにします。

さて、ホテルの立地は四条河原町という京都随一の繁華街の少し南と、かなりごちゃごちゃした雰囲気のエリアなこともあって、壁面がアルミルーバーで覆われ、ホテルは街に対して完全に閉じたような印象になっています。

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ホテル専用のエントランスが施設の入り口の南側(左側)にあるので、そこからエレベーターで4階のロビーへ。エレベーターの扉が開くと、いきなり別世界が広がっています。

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右手奥に丸みを帯びた可愛らしいチェックインカウンターが見えます。左右両側に「映える」中庭が広がり、ホテルに着いた時の高揚感(センス・オブ・アライバル)がたまりません。ちなみに内装デザインはDRiPという奈良を拠点に活躍されているデザイン事務所によるものです。

こちらはエレベーターから向かって左側の中庭ですが、宿泊者ならだれでも使える手前側と、左手にあるレストラン「Aesop」のテラス席となっている奥側にゆるくゾーニングされています。見上げるとサムネのように壁面緑化とランタンのような照明で幻想的な風景です。

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またカウンターの横にラウンジ空間が広がっています。ルーバー天井で奥行き感を作りつつ、壁側の本棚のようになっている造作家具と中庭に対してはレベル差をつけるなど空間が間延びしないような工夫がなされています。

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このラウンジの突き当りが、ギャラリーとなっています。(写真は実は今回宿泊した際のものではなく、開業直後に見に行った時のものです)

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共用部はこのあたりにして、客室へ向かいます。ちなみに、ホテルスタッフさんにお願いして中庭に面した2部屋をショールームさせてもらいました。大きなテラスのついた部屋にはテントがあって、グランピングができるプランはご家族に人気だそうです。

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今回宿泊したのはスーペリアルダブル(28㎡)です。まずは、前回記事でも書いたように着色を始めた図面。居室はフローリングの床で靴を脱ぐタイプなので清潔があり、全体的にゆったりしています。

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部屋の写真をみていきましょう。ルーバーで閉ざされた印象の外壁でしたが、扉を開けると明るい印象です。オーク材のフローリングの色と壁のダークブルーの落ち着いた雰囲気でまとめられています。部屋の奥は窓枠に合わせて天井高を押さえて、額縁効果を出しています。

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真鍮色のフレームの棚とハンガーかけ。荷物置きにちょうど良い高さ(H370mm)の棚の下にはナイトウェアや金庫が収まっています。ロゴマークの入ったエコバックをもって、1階のショップでおつまみや飲み物を買いに行くのも良いかもしれません。

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大きなサイズ(全体で約1800mm角)のピンク色のソファがこの部屋を圧倒的に印象付けています。だらんと足を投げ出してくつろぐのもよいですし、手前の約600mm角の薄桃色のソファとテーブルは簡単に動かすことができるので対面で座りながらお茶をすることもできます。(1人では持て余すというか、すごく切ない空間です笑)

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水回りは3点独立で、お風呂は洗い場付きのユニットバス。写真ではわかりづらいですが、部屋内にある洗面の奥はガラス張りになっており、浴槽が見えます。(ブラインドで隠せるようになっています)個人的には、このベッセル型の洗面台のクリーム色がとても好きでした。

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テーブル上の急須やドリップパックなど。手前のRの文字の白い箱は、1階に入るチョコレートショップRAUのもので、コーヒーとよく合います。

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その他、好きなディテール集という感じで写真を掲載しておきます。別部屋をショールームさせていただいた際にいくつかこだわりポイントについて話を伺ったのですが、ここで1つ1つ触れていくと膨大な量になるので割愛します。

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そして、最後に展開図。まだまだ改善の余地ありですが、こういったお絵描きは楽しいです。やはり28㎡という広さは洗面台やソファ周り等、空間にゆとりがあって、デザイン的にもいろいろ遊びが見えて楽しい空間です。

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デザインに関してはこんな感じです。チェックイン前に館内ツアーに参加したり、1階のレストランで朝食を食べたり、この施設全体を見て回ったので、次回はホテルのコンセプトである「GOOD NATURE」について語りたいと思います。ではまた。
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