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シーン18:サードプレイスとしてのTully's Coffee(カフェ、コーヒーが好きな理由)

これまでの記事はこちらから。今回を入れてあと3回。20回でキリよく終わる予定です。

「これまでで一番通ったカフェはどこか?」と聞かれれば、間違いなくタリーズコーヒーだろう。これまでチェーン店でないカフェや喫茶店などをいろいろピックアップして紹介してきているが、なんだかんだでどこにでもあるというチェーン店は強い。

タリーズに通い始めたのは社会人1年目の時。300円を超えるコーヒーを罪悪感なく飲めるようになったのは、社会人になってからだ。タリーズの「本日のコーヒー」は、トールサイズで390円(持ち帰りなら2%オフ)ということで、やや高め。そして「本日のコーヒー」と銘打っているだけあって、日替わりで豆が変わる。

私が好きなのは「BlackⅢ」というブラックで飲むためにブレンド、焙煎された豆。「フレンチロースト」はかなりスモーキーでガツンとくる。深煎りめが好きな私でも、胃にダメージを感じるような音圧ならぬ豆圧を感じる。「ハウスブレンド」はくせがなく飲みやすい。「ピッコロバンビーノ」のようなさわやか酸味タイプもたまにはよい。その日のランダムなので、おみくじ感覚なのだが、いずれにせよトールサイズを注文すれば、結構胃に溜まるし満足する。

ほかのメニューで好きなのは、「フラットホワイト」である。エスプレッソ3ショット分は伊達じゃない。ミルクの味で随分まろやかにはなっているが、しっかりとエスプレッソ感も愉しむことができる。

多分30回とか、いや下手すると50回とか、行ってると思うのだが、フードメニューはほとんど食べたことがない。レジ横に並ぶフィナンシェなんかを買うことはあるが、、、その中で好きなのは「鳴門金時のスイートポテト」。濃いコーヒーによく合う。

自分の家から近いのもあり(といっても歩いて一駅分くらいの遠さ)、タリーズが行きつけであった。なぜ過去形かというと、ここ数ヶ月の外出自粛生活で行かなくても何とかなることがわかったからだ。数ヶ月前までは、家にちゃんとした椅子がなかったこともあって、勉強のため、読書のため、iPadをいじるだけのときもあるけど、何かにつけて、座ってゆっくりしたい時には、一駅分のウォーキングも兼ねて、タリーズに行っていた。

人は、自宅、職場以外にもう一つ自分の居場所があったほうがよい、というのはよく聞く話だ。いわゆる「サードプレイス」というものだ。私にとってのその「サードプレイス」は一駅離れたタリーズだということになる。

コロナ禍のなかで、多くの人が一時的にサードプレイスを失ったと思う。それでも、やはり人にはサードプレイスが必要だと思う。それは、カフェかも知れないし、居酒屋かも知れないし、漫画喫茶かも知れないし、バーチャルな場所かも知れないけど、これからのサードプレイスの形は少しだけ以前のそれとは違うと思う。この「少し違うサードプレイス」のあり方を、これから考えていきたい、と思っている。

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