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20090505 八橋在原寺

 カキツバタの続き$${^{*1}}$$。カキツバタを見た後に帰ろうとした時、観光協会$${^{*2}}$$のテントの中にいた案内係の方に声を掛けられた。「この椿、珍しい葉っぱでしょう」と机の上にある若い鉢植えの椿$${^{*3}}$$を指した。確かに珍しい。葉っぱの先が分かれている。花は普通の椿と変わらないらしい。葉っぱの先っぽが三つか四つに分かれる。その形が金魚に似ていると言うので「金魚椿$${^{*4}}$$」と呼ばれる。よく見ると先っぽが分かれるだけではなく、葉っぱの途中から分かれて、金魚の尻尾のようになっている葉っぱ$${^{*5}}$$がある。案内係の方に拠ると鎌倉街道$${^{*6}}$$辺りによく見られると言う。

 末の娘と鎌倉街道沿いにある在原業平$${^{*7}}$$所縁の在原寺(ざいげんじ)$${^{*8}}$$まで歩く事にした。距離は大してない。500m程度である。娘は少し飽きてきたらしい。「すぐそこにイケメン寺がある」と言うと行くと言い出した。イケメンとは「イケている(そつなくこなす、味が良いの『行ける』→連用形に助詞『て』を付けた形に『いる』で受けて、その状態を表す表現の『行けている』→格好いい)メン(men英:男たち)」だから、浮き名を馳せていた業平ゆかりの寺を「イケメン寺」と呼んでも間違いではない。

 在原寺までの途中、民家の垣根に普通の椿はあったが、金魚椿は見つからなかった。在原寺の境内にあった$${^{*9}}$$。先っぽが三つに分かれている$${^{*10}}$$。帰り道も探しながら歩いたら、一カ所、鎌倉街道から外れた道沿いに植えてあるのを見つけた。

 八橋だけにある椿の珍種だと思ったら、日本全国どこにでもある$${^{*11}}$$ようだ。藪椿の園芸品種$${^{*12}}$$らしい。

*1 20090504 八橋無量寿寺
*2 知立の観光 | 知立市
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*4 金魚椿 | 知立市
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*6 カキツバタと無量壽寺(むりょうじゅじ)
*7 源氏百人一首錦織 h2_017.jpg
*8 三河国八橋山無量寺紫燕山在原寺八景之図 / 桃渓 画 ru03_03697.pdf
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*11 総合運動公園
*12 キンギョツバキ(金魚椿)

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