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20040208 七福神

 家の近くに七福神巡り$${^{*1}}$$ができるところがあるということを知ったので、子供を連れて巡ってみた。七福神は七つの寺にそれぞれ祭られているらしい。自動車で廻って大体2時間程度で全部の寺を訪れることができた。しかしご本尊を拝めたのは2ヶ所ぐらいだった。

 どの寺も閑散としていて、本当に御利益があるのだろうか、と思いたくなったが、参拝人の数が少なければそれだけ御利益の配分が多くなるとも考えられる。

 いい機会なので読者の方々に御利益があるようにと、web上で七福神の画像を検索$${^{*2}}$$したが、なかなかいい絵に巡りあえない。

 国書刊行会$${^{*3}}$$の「鳥山石燕 画図百鬼夜行$${^{*4}}$$」に宝船に乗った七福神が載っているので、これを電子ファイルに取り込んだ。

 三組の絵が掲載されている。この石燕の絵には宝船に添える歌が三つに分けて書いてある。この歌は後ろから読んでも全く同じになる回文になっている。

 ながき(永き)よ(世)の とを(遠)のねぶり(眠り)の みなめざめ なみ(波)のりふね(船)のおと(音)のよきかな

 七福神の絵柄もこの歌に合わせてある。「ながきよのとをのねぶりの$${^{*5}}$$」では七福神たちは全員船に乗りながら寝ている。「みなめざめ$${^{*6}}$$」では皆起きていいる。最後の「なみのりふねのおとのよきかな$${^{*7}}$$」では宝を背負った象が登場してくる。背中の宝が揺れて音を立てながら運ばれている様子を表しているのだろうか。

 この宝船に乗った七福神の画像はクリックをして初めてモニターに出現する。 それまでは単なる電子データで、プロバイダ$${^{*8}}$$が設置しているハードディスク上の「0」「1」の信号なのである。これがマウスでクリックするとモニターに画像として現れる。世界中どこにいてもインターネットがつながっていれば現れるのである。

 御利益$${^{*9}}$$は別として、現れ方はまさに神そのものである。

*1 大府市観光協会 歴史・文化情報 大府七福神
*2 Google 検索: 七福神
*3 国書刊行会
*4 20030720 加牟波理入道(2)
*5 takara01.jpg
*6 takara02.jpg
*7 takara03.jpg
*8 COOL ONLINE
*9 20030127 二枚のお札

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