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20000515 百百

 昨日の続き$${^{*1}}$$。日本語で英語のbillionのように掛け算になって言葉があるだろうか。少し違うが、ある。

 「百」は「どど」とか「どうどう」と読む場合がある。「百目鬼$${^{*2}}$$または百々目鬼」や「百々$${^{*3}}$$」は「どどめき」や「どど」と読む。地名の場合は川の近くの場合が多い。川の音を当てたのである。

 「十(とお)」x「十(とお)」=「百(どど)」。百で「どど」だから「*3」は余分だが、数が多いことや大きな音を表しているのだろう。

 こんなのもある。栃木$${^{*4}}$$は元々、「杤木$${^{*5}}$$」と書いた。明治時代に「栃木$${^{*6}}$$」と誤って記されたのが一般に使われだして今日に至ったらしい。「杤(とち)$${^{*7}}$$」は日本で作った字$${^{*8}}$$である。これも掛け算で「十(とお)」x「千(ち)」=「万(とち)」から「杤」という字を作った。

 どんどん話がずれていくが、銀行の社章で数字を組み合わせたものがある。十六銀行$${^{*9}}$$は「六個の十」をデザインしている。普通の感覚ならば「六十銀行」であるが「十が六個」で「十六銀行」である。他の数字が付いた銀行にも同じ様な考え方のものがあったが、マークを変えてしまったようだ。

*1 20000514 million
*2 〒963-8302 福島県石川郡古殿町大字山上百目鬼
*3 〒602-0072 京都府京都市上京区
*3 文字と書体の豆知識《雑学編》
*4 栃木県ホームページ
*5 会社概要:栃の実せんべい総本家 養老軒
*6 栃木市のおいたち・明治以降
*7 【日本語を読むための漢字辞典】 『和製漢字の小辞典』 一画~四画 133【杤】
*8 文字と書体の豆知識《雑学編》
*9 16BANK

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