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20050409 ドングル

 コンピュータの不正使用を防ぐための装置で「ドングル$${^{*1}}$$」と呼ばれるものがある。プログラム自体に掛ける錠と鍵みたいなもので、コンピュータにドングル$${^{*2}}$$を接続しないとそれに対応したプログラムは動かない。

 「ドングル」を日本語で何と言えばいいのだろう。「ドングル」のままでは音が「どんぐり」に似ていて、一気に技術水準が低下するような気がして仕方がない。近所に「どんぐり寿司」という名の寿司屋があった。名前を聞いただけで不味そうである。ねたの上にご飯粒がべたべた付いているような寿司を出してきそうだ。暫くするとやはり店は無くなった。

 「dongle$${^{*3}}$$」と綴る。英語らしいが、語源は定かではない。勝手な造語らしい。

 「ドングル」で思い出すのは、モンティ・パイソン$${^{*4}}$$である。モンティ・パイソン$${^{*5}}$$とはかつてイギリスBBCで製作されたコメディ番組で、日本でも放映されていた。

 その中で「名前が長すぎて歴史に埋もれてしまった偉大な作曲家$${^{*6}}$$」の話がある。その作曲家の名前は「Johann Gambolputty de von Ausfern- schplenden- schlitter- crasscrenbon- fried- digger- dingle- dangle- dongle- dungle- burstein- von- knacker- thrasher- apple- banger- horowitz- ticolensic- grander- knotty- spelltinkle- grandlich- grumblemeyer- spelterwasser- kurstlich- himbleeisen- bahnwagen- gutenabend- bitte- ein- nürnburger- bratwustle- gerspurten- mitz- weimache- luber- hundsfut- gumberaber- shönedanker- kalbsfleisch- mittler- aucher von Hautkopft of Ulm」であった。

 この中に「dongle」という単語が出てくる。もしかしたらこれがこのプログラムの鍵の名称の由来かも知れない。

 コンピュータ関連の言葉にはモンティ・パイソンに因むものが時々出てくる。プログラミング言語の「Python$${^{*7}}$$」は、開発者のGuido van Rossum$${^{*8}}$$氏がモンティ・パイソンから名付けた$${^{*9}}$$らしい。スパム$${^{*10}}$$・メールの語源もモンティ・パイソンの寸劇$${^{*11}}$$が元になっている$${^{*12}}$$と言われている。

*1 IT用語辞典 e-Words : ドングルとは 【dongle】 ─ 意味・解説
*2 システム要求
*3 dongle. The American Heritage® Dictionary of the English Language: Fourth Edition. 2000.
*4 19990728 ヴィレッジヴァンガード
*5 パイソン・エアウェイズ モンティ・パイソンって、なに?
*6 Monty Python's Flying Circus: Just the Words - Episode 6
*7 Pythonの紹介
*8 Guido's Personal Home Page
*9 General Python FAQ 1.1.16 Why is it called Python?
*10 WWW.SPAM.COM
*11 Monty Python's Flying Circus: Just the Words - Episode 25
*12 spam. The New Dictionary of Cultural Literacy, Third Edition. 2002

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