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20060211 ∞(無限大)∽(相似)∝(比例)

 「$${^{*1}}$$」によく似た記号で「∽(相似)$${^{*2}}$$」「∝(比例)$${^{*3}}$$」がある。それぞれ「∞」に関係しているのだろうか。

 どうも関係がないようだ。「∽」はライプニッツ$${^{*4}}$$が作った。「similis」はラテン語で相似を意味しているらしい。この言葉の頭文字「S」を横倒しにしただけのようだ。もっとも「∞」に良く似ているのは日本式の書き方$${^{*5}}$$で、通常は単に「S」を横にしたぐらいらしい。1710年に初めて印刷物に登場した$${^{*6}}$$。

 「∝」はイギリスのエマーソンという数学者が1768年に作った$${^{*7}}$$と言う。この記号の由来は色々調べたが、よく判らなかった。そもそもエマーソン$${^{*8}}$$の資料が少ない。数少ない資料の中から「等しい」と言う意味のラテン語「aequales」の頭文字「ae」の合字「æ」を変形させて作った$${^{*9}}$$という説を見つけた。どう変形すると「æ」が「∝」になるのかよく判らないが、似ていると言えば似ている。が、もっと納得できる由来があるような気がする。

*1 20060210 無限大記号の由来(2)
*2 相似な図形
*3 福島中央テレビ ちょっと便利帳 記号の種類・名称
*4 Leibniz summary
*5 LaTeX 入門 8. LaTeX と平面幾何
*6 Earliest Uses of Symbols from Geometry
*7 Earliest Uses of Symbols of Relation
*8 NPG D1858; William Emerson
*9 Essay Notations for Proportion 比例の記号の変遷--TOSMポスト風信--

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