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20020706 風船地球儀

 家にはビニール風船式の地球儀$${^{*1}}$$がある。この地球儀は福岡にある株式会社三恵という会社が作っている。

 買った第一の理由は珍しかったからである。ビーチボールで地球儀を作るという発想がいい。思いつきそうで思いつかない。ボールのままだと転がってしまうからであろう。転がっては実用にならない。実用にならなければ、作っても売れない。

 通常の地球儀は滅多に転がらない。この地球儀には転がらないように「地球儀台」が付属している。写真で見られるような地球儀の下にある白いプラスチック製の単なる輪っかであるが、これによって地球儀ボールが転がらなくなる。これがあって初めて「ビーチボール地球儀」が成り立つ。

 箱に特許が登録してあると書いてあるが、特許庁の簡易検索$${^{*2}}$$ではその特許は見つからなかった。基本的にビーチボールに漫画を書く代わりに地図を書くだけだから簡単に作れる。模造品が出回っているようだ$${^{*3}}$$。

 持ち運びに便利であると考えがちだが、地球儀を持ち運ぶ必要性は一般家庭では殆どない。それよりも風船だと置き場所に困らない。普通の地球儀では押入に入れると、もうその上には物が置けなくなる。風船ならば空気を抜けば小さくなる。

 引っ越しの時$${^{*4}}$$は便利だった。梱包の必要がなかった。引っ越しを見越して買った訳ではなかったが、少し助かった。

 普通のビーチボール$${^{*5}}$$よりも丁寧な作りである。三恵だけの特殊製法のため、ほぼ完全な球体に膨らむそうである。廉価なビニール製のボールはビニールの継ぎ目で皺が寄り易いが、この地球儀では全く出来ていない。ビニールが少し厚めのような気がする。これが皺を作らない秘法だろうか。

 この地球儀は9枚のビニール片で構成されている。ビニール製のボールは普通6枚程度だろう。これも皺を出来にくくしているのかもしれない。

 最近、家のこの地球儀は空気をめいっぱい入れても空気が一晩で抜けてしまうようになった。抜けると言ってもペシャンコになるのではなく、空気を入れた直後よりも張りが無くなっている程度である。やはりビニールが厚めなので少々空気が抜けても球の形を保っているのだろう。

*1 国際地図学会議で第1位金賞受賞の地球儀
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