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20040104 レーダー探知機

 約2年半前に立て続けにスピード違反で捕まった$${^{*1}}$$のきっかけにして、自動車に速度違反取り締まりを事前に知る装置$${^{*2}}$$を取り付けていた。

 取り付けていた装置は電源を太陽電池で賄う型式$${^{*3}}$$で、日光の当たる場所に据え付けておけば電源用の配線をしなくても使える便利なものであった。

 ところが少し前から上手く動作しなくなってきた。装置が動作していない時は内蔵された充電池に太陽電池で充電するようになっている。十分日光が当たっているにもかかわらず、動作させると充電不足の症状を示すのだ。おそらく充電池の寿命であろう。充電池を変えれば使えるようになるだろうが、探したり製造元に問い合わせるのが面倒に思えてきた。それにもっと高い性能の物が欲しくなってきたところである。買い換えることにした。

 新しく買った今度の装置は太陽電池方式ではなく、自動車の電源を使う型式にした。装置は「GPSアンテナ一体型$${^{*4}}$$」である。GPS$${^{*5}}$$とはカーナビゲーションなどで使われている仕組みで、人工衛星からの電波を使って地球上の自分の位置を正確に知ることが出来る。その仕組みが速度違反取り締まりを事前に知る装置に組み込まれているのである。

 「速度違反取り締まりを事前に知る装置」は自動車の速度を計測する電波を速度測定の有効範囲よりも先の遠いところから感知することにより、取り締まりの実施を事前に知ることが出来る。速度計測に電波を使用していることが前提である。

 全国の主要道路には道路交通秩序の維持$${^{*6}}$$のために自動速度違反取締装置が設置$${^{*7}}$$されている。この取締装置は、自動車の測定に必ずしも電波を使用していない。従って電波を感知するだけの「速度違反取り締まりを事前に知る装置」では進行方向に装置が設置されていることを事前に知ることが出来ない。

 ただし自動速度違反取締装置が設置してある場合には、その装置が進行方向前方に設置してあるという旨の警告看板が必ずある。この看板に常に注意していれば問題がないが、見落とすことがある。

 そこでGPS付きの装置が登場する。GPS付きの装置には全国の自動速度違反取締装置の設置場所が記録されている。その場所に近づいたことがGPSによって分かるので音と光りで警告してくれる$${^{*8}}$$のだ。これで電波式ではない自動速度違反取締装置でも対応することができる。

 私が凄いと思ったのはここからである。速度違反を気を付けなければならないのは速度を出し過ぎている時だけである。低速で走行している時に警告は必要ない。ゆっくり走っている時に警報が鳴るのは鬱陶しい。そこで低速走行時には取り締まりをやっていても警告を出さないようになっている。それではこの「速度違反取り締まりを事前に知る装置」は自動車の速度をどうやって知るのか。

 GPSで知るのである。GPSで常に地球上の自分の位置を測定することができる。これによって単位時間にどれだけ移動したかが判る。つまり速度が判るのである。走っている方向も判るので自動速度違反取締装置が走行車線側にあるのか対向車線側にあるのかも判る。

 私が購入した「速度違反取り締まりを事前に知る装置」では40km/h以下を低速走行としている。40km/h以下になると動作を示すランプの色が変わり警告を出さない状態になっていることを示してくれる。この切り替わりの間合いは自動車の速度計と完全に一致している。これは偶然とも考えられるし、速度計とGPS付き装置とのどちらも非常に精度が高いとも考えられる。私としては後者だと思いたい。

*1 20010706 速度違反
*2 YUPITERU 【レーダー探知機】
*3 ユピテル工業 SX-230
*4 レーダー探知機 GCN-2000
*5 20000420 GPS
*6 第6節 道路交通秩序の維持
*7 Google 検索: オービス
*8 ユピテルのレーダー探知機はここが違う!

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