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20031101 鈴石と水石

 鈴石$${^{*1}}$$にひびが入って$${^{*2}}$$、そこから水が入って中の粘土が溶けて外に出ていって「水石$${^{*3}}$$」が出来るのではないかと考えた。

 そこで割ってしまった鈴石$${^{*4}}$$に水を付けてみた。中の芯の部分はすぐに泥になった。やはり簡単に水に溶けてひびから外に出ていくのだろう。それにしてもこんな簡単に水で崩れて泥になってしまっては鉄分が堆積する前に芯が全部溶けてしまうような気がする。鈴石のでき方の謎$${^{*5}}$$は深まるばかりである。

 完全に芯がなくなった状態がこれ$${^{*6}}$$である。中の状態$${^{*7}}$$を見ていると鍾乳洞を彷彿とさせる。石筍(せきじゅん)$${^{*8}}$$のようなものなどはないが、滑らかな曲面になっていて、ところどころにある皮膚に浮き出た血管のように膨らんだ部分がそんな風に思わせる。超小型の鍾乳洞である。

 芯がなくなった鈴石の中に小さな鈴を入れれば別の意味の「鈴石」になるし、水を入れて接着剤でくっつければ水石にもなる。

 が、そういった無粋なことは止めておこう。

*1 20031026 石垣島(6) 鈴石
*2 suzuishi01.jpg
*3 20031027 石垣島(7) 水石
*4 suzuishi0101.jpg
*5 奈良市の石材図鑑 http://earth.nara-edu.ac.jp/nishida/PDF100MA/071.pdf
*6 suzuishi0102.jpg
*7 suzuishi0103.jpg
*8 鍾乳石の種類 石筍

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