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20000703 いい買い物

 通信販売で買った$${^{*1}}$$CPUカードに付いているCPUはPowerPC750$${^{*2}}$$というMacintosh用$${^{*3}}$$のものである。一般的にはPowerPC G3と呼ばれており、これは第3世代のPowerPC$${^{*4}}$$という意味である。

 このCPUにする前は第2世代のPowerPCであるPowerPC604e$${^{*5}}$$の233MHzを二つ付けていた。二つ付けていたから処理速度は466MHz相当になるはずだが、二つ同時にCPUを動かして処理できるアプリケーションはごく少数に限られて$${^{*6}}$$いる。

 対応しているソフトの一つにPhotoshop$${^{*7}}$$がある。二つのCPUが動作中に負荷をどのように配分しているかをモニターするソフト$${^{*8}}$$があったので、Photoshopを動作させているときに二つのCPUがどのように働いているか時々確認していた。するとメインのCPUがほぼ100%の稼働率に対してサブのCPUは殆ど動いていない。Photoshop以外のダブルCPU未対応ソフトではサブのCPUは全く稼働しないので、それに比べれば少しは効果があるかもしれないが、466MHzとはとても言えなかった。

 BeOS$${^{*9}}$$というMacOSともWindowsOSとも違うOSではちゃんと二つのCPUが平等に働いていたが、BeOS対応するソフトがMacよりも少なすぎる。またスキャナなど周辺機器に殆ど対応していない。

 そこで今回は思い切って500MHzのPowerPC750を導入した。今までスキャナで取り込んだ画像の自動処理に数分かかっていたのが1分程度に短縮できるようになった。

 PowerPC604e内部の配線は加工しやすいアルミニウム$${^{*10}}$$であったが、技術が発達して$${^{*11}}$$でもLSIの配線が出来るようになった。買ったPowerPC750の内部は銅配線である。銅の方が配線抵抗が低いので発熱が少ない。CPUの温度を測定するユーティリティソフト$${^{*12}}$$によると39℃になっている。以前のCPUカードには二つとも放熱ファンが付いていたのだが、今度のCPUカードには放熱板だけでファンが付いていない。そのためコンピュータ本体から発する騒音がかなり低下した。

 いい買い物をした。

*1 20000701 税関
*2 MPC750 Product Summary Page
*3 MacWEEK: Mac CPU Buyer's Guide 1
*4 陽一郎のホームページ Macintoshハードの基礎-CPU
*5 Macintosh CPUs -- PowerPC
*6 マルチプロセッサ対応アプリケーション
*7 Adobe Photoshop
*8 Accelerate Your Mac's Look at the XLR8 Power Control Utility
*9 www.be.com is for sale Welcome to Be Incorporated!
*10 【HOT NEWS】三菱電機、Cu、Al混合配線製造技術によりLSIの高速化を実現
*11 MacWEEK : Motorola enters copper age
*12 Sonnet | ダウンロード

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