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20050203 ちんぼ(2)

 ちんぼの記事$${^{*1}}$$に関して読者の方からの指摘があった。

 ちんぼを表す外来語で「ペニス」というのがある。私はこの「ペニス」の語源が英語の「penis$${^{*2}}$$」だと思っていたので、「ペニス」では発音がおかしい、と書いた。ところが日本語の「ペニス」という言葉は英語の「penis$${^{*3}}$$」ではなく、ラテン語の「penis」$${^{*4}}$$ではないかと示唆された。ラテン語だと「penis$${^{*5}}$$」の発音は殆ど「ペニス$${^{*6}}$$」になるらしい。日本語のローマ字表記を発音する場合と基本的にほぼ同じ発音と考えていいようだ。

 日本語では恥ずかしいので外来語にするという全くもって意味不明な言い換えの風潮を揶揄したつもりだったが、間違いを指摘されてしまった。情けないことである。

 西洋の言葉にはラテン語が由来のものが沢山ある。従って外来語の元を辿るとラテン語に行き着くと言うことはしょっちゅうだ。それではラテン語が直接日本語になる場合はどうだろう。

 ラテン語が直接語源となっている外来語を考えたが、なかなか思い付かない。調べてみると「ウィルス$${^{*7}}$$」「エゴ$${^{*8}}$$」などがラテン語である。ラテン語は古い言葉$${^{*9}}$$なので、ラテン語の一般名詞は現代のラテン語系言語$${^{*10}}$$が包括してしまっているだろう。現代では、生活する上でラテン語を常用する人はいない$${^{*11}}$$。従って外来語としてラテン語が直接入ってくることはなかなかなく、現代の西洋語の単語に姿を変えて入ってくる場合が殆どなのであろう。

*1 20041130 ちんぼ
*2 penis. The American Heritage® Dictionary of the English Language: Fourth Edition. 2000.
*3 20020518 penisの語源
*4 国語辞典 英和辞典 和英辞典 - goo 辞書: ペニス
*5 Charlton T. Lewis, Charles Short, A Latin Dictionary
*6 各地域のラテン語の発音
*7 国語辞典 英和辞典 和英辞典 - goo 辞書: ウィルス
*8 国語辞典 英和辞典 和英辞典 - goo 辞書: エゴ
*9 ラテン語
*10 ラテン語とは何か
*11 LANGUAGE BIRTH AND DEATH

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