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20090421 伊勢神宮奉納能楽(2)

 一週間後に能舞台の出演を控えている。伊勢神宮の奉納能楽$${^{*1}}$$だ。前回、出演した時は非常に短い謡(うたい)を披露するだけで良かったが、今回は沢山出演しなければならない。まず舞台に一人で出て謡う「独吟$${^{*2}}$$」がある。今回披露する謡は六分間くらいの長さになる。伴奏も何もなく一人で謡うので結構大変だ。

 更に能の地謡(じうたい)にも参加する。$${^{*3}}$$は一連の劇で上演時間が大体一時間から二時間程度である。地謡$${^{*4}}$$とは、能の中で合唱を担当する集団で主人公の心中などを謡で表現する。歌詞を覚えるのも大変だが、上演時間中はずっと正座でなければならないのがきつい。

 足のしびれ対策に正座椅子$${^{*5}}$$を使う予定だ。袴の中に入れておけば外から判らない。一緒に稽古をしている先輩に作って頂いた$${^{*6}}$$。尻を乗せる部分に西洋手拭いを乗せているのは高さ調整の為である。袴の隙間から見えるかも知れないので、手拭いも焦げ茶色の物を使っている。こうやって見るとチェブラーシカ$${^{*7}}$$みたいだ。

 普段の練習で使ってみる。使わないよりはましだが、やはりしびれが切れる。件の先輩に相談すると「使い慣れんと駄目だ」と言われた。なんて厳しい世界なのだろう。

*1 20070506 伊勢神宮奉納能楽
*2 能の誘い / 能について / 能楽用語集(独吟)
*3 能の誘い / 能について / 能楽用語集(能)
*4 能の誘い / 能について / 能楽用語集(地謡)
*5 日本正座協会 -正座椅子情報-
*6 IMG_0532.jpg
*7 映画『チェブラーシカ』全四話完全版公式サイト

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