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20031227 金(4)

 今から4年半前$${^{*1}}$$と3年半前$${^{*2}}$$とに金の値段が安いということを書いた。その記事を書いた時期は、今から見るとかなり金が安かった$${^{*3}}$$。特に4年半前は過去30年間で最安値を記録$${^{*4}}$$して、1g当たり1000円を切っていた。

 現在の価格は1472円$${^{*5}}$$である(※2003年12月のこの記事の執筆当時)。1.5倍程度になっている。もし4年半前に1000万円分の金を購入していれば、約500万円の儲けになる。競馬$${^{*6}}$$でも$${^{*7}}$$でも同じだが、あの時あれを買っていれば、と考えるのは全く意味のないことだ。しかし理屈では1000万円の投資で500万円の儲けである。

 金は競馬や株券と違ってその価格が0円になることはあり得ない。競馬で1000万円を投入することはなかなか難しいが、金ならば「絶対0円にならない」という株券よりも確かな保証があるので投入しやすい。ただし、現金があればの話である。

 たとえば当時1000万円を持っていたとして、金が安いと思って1000万円分の金を購入することが出来るだろうか。「絶対0円にならない」し、今が最安値だと思っていても買うことは出来なかっただろう。

 慣れが必要だと思う。その時1万円分の金を買おうと思えば買えただろう。1万円分なら買えるのに1000万円分はなぜ買えないのだろうか。金の値段は毎日変動している。売買で利益を出そうと思えば、即断即決に近いことが要求される。高額商品を買う際に考える時間が非常に短いという場面に出くわしたことがない。だから実行できない。

 架空取引$${^{*8}}$$で予行演習しても、自腹を切る練習にはならないので、少しずつ取引金額を増やして慣れていくしかないのだろう。

*1 19990802 金
*2 20000912 金(2)
*3 三菱ゴールドパーク|金価格データ
*4 三菱ゴールドパーク|金価格データ
*5 金価格2003 London PM Fix(US$/oz)/国内小売金価格(¥/g)
*6 20000131 公序良俗
*7 20031207 株の天気図
*8 野村のバーチャル株式投資倶楽部

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