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20040812 優先道路

 自動車を運転している時、変な譲り合いが発生することがある。交通量が極端に少ないところではそういった事が発生しても問題はないが、普通の道路上では事故につながりかねない。

 信号等がない交差点で自分が走行してきた道路が優先道路なのかそうでないかが明確に判らない時は、左方からその交差点に進行する車両が優先なのでその進行を妨げてはいけない。これは道路交通法の第36条(交差点における他の車両等との関係等)$${^{*1}}$$に明確に規定されている。

 時々、自分が優先道路にもかかわらず譲ろうとする運転者に遭遇する。生身の人間同士であればそういったことは美徳になるが、自動車を運転している時のそういう行為は美徳でも何でもなく迷惑行為なのである。自動車は人間の能力を何十倍にも増幅させる機械である。そういった機械を操縦しているのだから決められた規則通りに動かさないと混乱ばかりではなく大きな事故にもつながっていく。こんな事は自明なので改めて考える必要もない。

 ところがそれが解っていない。運転中は互いに顔がよく見えるので「生身の状態」と勘違いしてしまうのだろう。以前にも書いたが自動車の運転は危険業務$${^{*2}}$$なのである。優先道路を走行している運転者は自分が優先道路であることを、そうでない方は自分が非優先であることを十分意識して運転しなければいけない。

 実際に交差点で優先非優先を理解していない運転者に出くわしたらどうすればいいのだろう。相手が優先道路にもかかわらず、こちらに進行を促している場合は徹底して無視をする。相手が交差点に進入してそこから立ち去るまで待つ。迷ってはいけない。自分が優先道路で「ない」のは間違いないのである。

 逆の場合はどうするか。自分が優先道路を走行してきたにも拘わらず相手がこちらの進行を妨げてきた場合は、こちらが待つしかない。同時に交差点に進入した時はどうすればいいか。相手は優先非優先を意識せずに進入してくる可能性は十分ある。これはもう徐行するしかない。速度は低ければ事故になっても小さい被害で済む。

 つまり信号等がない交差点では優先非優先を意識しながら常に徐行をするべき$${^{*3}}$$なのである。

*1 道路交通法
*2 20030616 昼間点灯
*3 道路交通法 (徐行すべき場所)

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