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20030814 ウランガラス(3)

 ウランガラス$${^{*1}}$$を展示している岐阜県の高山市にある博物館*2$${^{*2}}$$ではウラン入りのペンダントを販売していた。

 ホルミシス効果$${^{*3}}$$といって少量の放射線は人体に有用な効果をもたらすという学説があるらしい。これに基づいてウランを陶磁器の中に封じ込めペンダントにして販売しているのである。当然、ペンダントからは放射線が出ている。

 どれだけ出ているかを測定するためにこの博物館には放射線の量を測定するガイガーカウンター$${^{*4}}$$があった。ガイガーカウンターを見るのは初めてだったので嬉しくなって写真を撮ってきた$${^{*5}}$$。ペンダントを検出器に近づけると激しく反応する。本当に放射線が出ている。

 ここの博物館の説明員は大抵このウラン入りのペンダントを身に付けている。これを身に付けているお陰で体調がすこぶるいいそうだ。現に首にかけているペンダントをガイガーカウンターの検出器に近づけると放射線が多く出ていた。

 ウランガラスの色とウランの放射能は直接関係がない。むしろウランガラスの愛好家はウランガラスから放出される放射線の量は自然界の放射線量に比較すれば取るに足らない量$${^{*6}}$$であることを強調しているぐらいである。

 それにも拘わらず、この博物館では放射線を積極的に出すペンダントの販売をしている。どちらもウランだからそれ程気にする必要はないかもしれないが、これらを組み合わせる必然性がないのでどうも気持ちが悪い。

 このペンダントの製造は焼き物で有名$${^{*7}}$$な愛知県の常滑$${^{*8}}$$で行われているらしい。一体、ウランはどこで手に入れるのだろう。それにウランは自由に手に入る物なのだろうか。謎は深まるばかりである。

*1 20030813 ウランガラス(2)
*2 世界のアンティック木の国館(岐阜県>飛騨・高山・奥飛騨>飛騨高山)の「見る」スポット情報/イサイズじゃらん全国観光スポットガイド
*3 低線量放射線研究センター 研究成果
*4 ガイガーカウンターSHOP(放射線検知器・放射線測定器)
*5 geiger.jpg
*6 ウランガラスの展示館 ☆ ウランガラスの放射能
*7 常滑焼(とこなめやき) 常滑焼の歴史
*8 常滑市役所

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