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20061026 青森・北海道

 ここ数年、この季節になると気の置けない仲間達と旅行に出掛ける$${^{*1}}$$。

 今日がその出発の日だ。例年は南の島であったが、今年は青森、函館である。青森では、恐山やキリストの墓、函館では五稜郭を見る予定だ。青森函館間の移動は青函トンネルを使い、トンネル内の駅で途中下車の計画もある。

 四人で出掛けるはずであったが、一人は仕事の都合でどうしても行けなくなってしまった。残念だが三人で行くことになった。行けない仲間の分も楽しんでくるつもりである。

 中部国際空港$${^{*2}}$$から頭を雲の上に出した富士山$${^{*3}}$$を眺めながら青森空港$${^{*4}}$$に飛んだ。

 空港でレンタカーを借りて向かったのは、恐山である。恐山でイタコに会いたいと思って事前に調べてみると、普段はおらず、イタコ祭り$${^{*5}}$$の時にしか会えないようであった。全くいない訳ではない、という情報もあったので期待しながら恐山へと走った。イタコがいれば是非とも口寄せをしてもらうのである。現に生きている人間の生霊を呼んでもらう。ただしそのことは何も言わずにイタコに口寄せを頼む。「まだこの人は生きている」と言われるかどうかを試してみるのだ。

 途中にねぶた会館$${^{*6}}$$があったのでそこに立ち寄った。こういう観光名所と言われているところに碌なところはないと思って入ったが、そうではなかった。暗い館内には本物のねぶたがずらっと並び$${^{*7}}$$、その姿は圧巻であった。一時間ほど館内を見学した後、ここを出た。

 途中、昼食を摂りながら三時間ぐらいかけて恐山$${^{*8}}$$の近くまで辿り着いた。午後三時頃だった。だんだん近づくと硫黄の臭いというか硫化水素の臭い$${^{*9}}$$がしてきた。三途の川$${^{*10}}$$が目の前に現れた。恐山の霊場$${^{*11}}$$はすぐそこである。しかし時刻が時刻だけにイタコの口寄せ$${^{*12}}$$は絶望的であろう。

*1 20051014 石垣島・西表島・沖縄本島
*2 20050116 中部国際空港の見学
*3 img_1576.jpg
*4 青森空港公式ウェブサイト -AOMORI AIRPORT OFFICIAL WEB SITE-
*5 恐山大祭 青森の祭り・イベント iタウンページ
*6 ねぶたの里公式ホームページ
*7 img_1585.jpg
*8 恐山
*9 硫化水素
*10 0610260022.jpg
*11 恐山 - 下北半島の観光 | 下北ナビ
*12 イタコ

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