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20090517 本の買い方(2)

 昨日、古本屋に立ち寄った。店先の五百円均一の本を眺めていると面白そうな本が二冊あった。一つは勘亭流$${^{*1}}$$の解説本、あと一つは能面$${^{*2}}$$の図鑑で、能面の写真が沢山載っていた。どちらも厚紙の表紙で、少し重たい。荷物になる。古本屋には時間調整の為に立ち寄ったので、買うのはその用事が済んでからでいいと考えた。いつも本は欲しい時に買わなければならない$${^{*3}}$$と考えている。あとで買おうと思っても、その本を見つけるのには大変苦労するからだ。「あとで」と言うのは数日後以上を指す。従って用事が済ませるぐらいの数時間は、本を買う場合の「あとで」ではない。

 約三時間程の用事を済ませてから、その古本屋に行った。店先のある筈の本がない。「勘亭流」はあったが、「能面」の方がない。能面の隣にあった「原始美術」とか何とかと言う本はあるが、能面はなくなっていた。他の棚を探したが、ない。たった三時間で、しかも五百円均一なのに売れている。入荷してから何日も何十日も売れない本だから五百円になっている筈である。それが三時間、目を離している隙に売れてしまった。しまった。買っておけば良かった、買って店に預かってもらえばよかったと思っているうちに一緒に買おうとしていた「勘亭流」の方は買う気が失せてしまい、そうこうしている内に次の用事の所へ行くバスが見えたので、それも買わずにバス停に停車したバスに飛び乗った。

 本当に本は新古かかわらず、欲しいと思った瞬間に買わなければ後悔をする$${^{*4}}$$。

*1 勘亭流とは
*2 能面ホームページ
*3 20020624 本の買い方
*4 20090427 シナの五にんきょうだい

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