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20030415 ビッグミニ(2)

 コニカのカメラ「ビッグミニ$${^{*1}}$$」とのつきあいは長い。最初に買ったビッグミニは「BM-201$${^{*2}}$$」という機種で、ビッグミニシリーズ$${^{*3}}$$の二代目$${^{*4}}$$である。

 十数年前に私が購入したが、当時は自分の物ではなかった。結婚する前に付き合っていた現在の妻の誕生日かクリスマス$${^{*5}}$$の贈り物として買った。結婚してからは私もよくそれを使っていたので、結局は自分の物として買ったようなものである。

 そのビッグミニは数年前に故障して、現在、子供の玩具箱に入っている。

 壊れた原因は、カメラ本体と裏蓋とを電気的につないでいたフレキシブル基板$${^{*6}}$$が割れたためであった。フレキシブル基板とは簡単に曲げることの出来る電子回路基板のことで、自由に曲がるので「フレキシブル」と名付けられている。略して「フレキ」ともいう。様々な電子機器に使われている。ノート型パソコンの液晶画面と本体とを電気的につなぐのにも使われている。

 ビッグミニの裏蓋の蝶番になっている軸に巻き付けるようにそのフレキシブル基板が装着されていた。裏蓋にはフィルム枚数表示や日付などの設定ボタンが付いているので、本体と電気的につなぐ必要がある。そのためにフレキシブル基板が用いられている。

 裏蓋はフィルムを入れるために何度も開閉する。カメラの大きさを少しでも小さくするためにフレキシブル基板が蝶番の軸に巻き付けるように装着されている。従ってその曲がり方はきつい。何度も開閉をすることによって、くたびれて基板が割れてしまったのだろう。

 カメラの設計時にはこの現象を十分予想できたと思うが、一般的な使用年数からすれば十分保つと考えたのだろう。現在所有しているが、殆ど使っていない「BM-201」の次世代型「ビッグミニF$${^{*7}}$$」でも、この構造の変更は見た目では殆どなされていない。よく見ると曲げ具合が少しだけ緩くなっているような気もする。

 その点、GR1s$${^{*8}}$$、GR1v$${^{*9}}$$は全く問題がない。裏蓋には電子回路が一切付いていない$${^{*10}}$$ので、フレキシブル基板をきつく曲げる必要がないのである。

*1 20030414 ビッグミニ
*2 Konica - お客さまサポート- カメラ BM-201使用説明書
*3 コンパクトカメラ専門ページ penguin-19's COMPACT CAMERA 資料室・性能表 コニカ/Konica Big mini(初代)コニカビッグミニ
*4 コンパクトカメラ専門ページ penguin-19's COMPACT CAMERA 資料室・性能表 コニカ/konica ビッグミニBM201
*5 20021225 サンタのひげ(3)
*6 多層FPC(フレクスボード) | 日本メクトロン株式会社
*7 コンパクトカメラ専門ページ penguin-19's COMPACT CAMERA BMF_1.jpg
*8 Ricoh Camera Website
*9 GR1v
*10 Ricoh Camera Website GR1v 各部の名称

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